MUSA 武士(むさ)は、2001年制作の韓国・中国合作映画。14世紀に実際に起きた、高麗の使節団が行方不明になった歴史上の事件をヒントにして描かれたスペクタクル映画。明の時代に、敵の姫を守るために命がけで壮絶な戦いに身を投じた9人の武士の運命を、オール中国ロケを敢行し、壮大なスケールで描いた映画。オリジナルは154分で、日本で劇場公開されたのは133分のインターナショナル・バージョン。
MUSA 武士 映画批評・評価・考察
MUSA -武士-(むさ)
脚本:32点
演技・演出:18点
撮影・美術:16点
編集:8点
音響・音楽:7点
合計81点
殺陣がすごい!これはなかなか見れない完成度!
特にチョン・ウソンの槍さばきが、美しいほどに完璧で、三国志に例えるなら趙雲子龍を彷彿とさせるほど素晴らしい。
また、敵将役のユー・ロングァンがなだぎ武そっくりなのも驚きだけど、いい味・雰囲気を出していてまるで藤岡弘、の様。アン・ソンギも軍師のような役どころを見事に演じていて、俳優の好演が目立つ作品になっている。
スペクタル映画で重厚な演出ではあるものの、チャン・ツィイー演じる姫の存在でバランスが良く男女問わず楽しめる作品に仕上がっている。個人的にはチョン・ウソンの槍さばきを見るだけでも十分価値があった映画です。
MUSA 武士 あらすじ
1375年、朝鮮の高麗は明朝と友好関係を築くため、南京城へ使節団を遣わした。しかし、城に辿り着いた使節団はスパイ容疑をかけられ、広大な砂漠地帯へ流刑されてしまう。一行はランブルファ将軍率いる元軍と遭遇し、彼らに捕らわれていた明のブヨン姫を成り行きで救い出す。しかし追撃する元軍により圧倒的に不利な立場に置かれ、元軍から「姫を渡さなければ、皆殺しにする」と宣告される。彼女を引き渡せば終わる闘い。誇りのために闘いつづけるのか? それとも、生きて故郷へ帰るため姫を引き渡すのか? それぞれの想いが交錯する中、彼らはひとりの武士として最後の決断を迫られる……。
MUSA 武士 スタッフ
監督・脚本:キム・ソンス
製作:チャ・スンジェ
撮影:キム・ヒョング
美術:フォ・ティンシャオ
音楽:鷺巣詩郎
配給:ギャガ
MUSA 武士 キャスト
ヨソル:チョン・ウソン
チェ・ジョン将軍:チュ・ジンモ
チン・リブ:アン・ソンギ
ブヨン姫:チャン・ツィイー
ランブルファ将軍:ユー・ロングァン
別将カナム:パク・チョンハク
チュミョン:パク・ヨンウ
チサン:イ・ドゥイル
トチュン:ユ・ヘジン
ハイル:チョン・スクヨン
ダンセン:ハン・ヨンモク