モータルコンバットは、2021年公開のアメリカ合衆国の映画。日本では未発売ながらも世界中で大ヒットを記録した同名格闘ゲームを映画化。ミッドウェイゲームズが開発・発売した対戦型格闘ゲーム『モータルコンバット』を映画化した格闘技アクション映画で、1995年の映画のリブート。キャッチコピーは「[禁断の死闘]を目撃せよ」。
モータルコンバット 映画批評・評価・考察
モータルコンバット(原題:Mortal Kombat)
脚本:24点
演技・演出:12点
撮影・美術:14点
編集:7点
音響・音楽:8点
合計65点
真田広之が登場しなかったら、学芸会になりかねなかった危うさの残る作品でした。浅野忠信のライデンは、演技がどうこうというよりビジュアルに問題ありって感じです。これならリメイク前のクリストファー・ランバートが演じたライデンの方が魅力的だったかもしれません。今作品は、主人公が魅力に欠ける点や特殊能力がいまいちなので、スコーピオンを演じた真田広之のビジュアル、演技全てにおいて勝っていましたし、適役サブゼロとの死闘が最大の見所になっていました。
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モータルコンバット あらすじ
胸にドラゴンの形をしたアザを持つ総合格闘技選手コール・ヤング(ルイス・タン)は、自らの生い立ちを知らぬまま、金のために戦う日々を送っていた。そんなある日、コールは魔界の皇帝シャン・ツン(チン・ハン)が放った刺客サブ・ゼロ(ジョー・タスリム)に命を狙われる。家族の身を案じたコールは、特殊部隊少佐ジャックス(メッカド・ブルックス)に言われるがまま同じく特殊部隊所属のソニア・ブレイド(ジェシカ・マクナミー)という女性戦士と合流、地球の守護者であるライデン(浅野忠信)の寺院を訪れる。そこで太古より繰り広げられてきた世界の命運を懸けた格闘トーナメント“モータルコンバット”の存在を知るコール。さらに、自らが魔界の敵たちと戦うために選ばれた戦士であることを知るのだった。コールは新たな仲間たちとともに、秘められた力を解放し、家族、そして世界を救うバトルに身を投じていく……。
モータルコンバット スタッフ
監督:サイモン・マッコイド
脚本:グレッグ・ルッソ,デイブ・キャラハム
原作:ゲーム『モータルコンバット』より
製作:ジェームズ・ワン,トッド・ガーナー,サイモン・マッコイド,E・ベネット・ウォルシュ
音楽:ベンジャミン・ウォルフィッシュ
撮影:ジェルマン・マクミッキング
編集:スコット・グレイ,ダン・レベンタル
製作会社:ニュー・ライン・シネマ,アトミック・モンスター・プロダクションズ,ブロークン・ロード・プロダクションズ
配給:ワーナー・ブラザース映画
モータルコンバット キャスト
コール・ヤング:ルイス・タン
本作の主人公。総合格闘家で選手として格闘技の小規模な大会に参加している。生まれたころより胸にドラゴンのあざを持つ。妻娘と共にサブゼロに襲撃されたのをジャックスに救われたことからモータルコンバットに関わっていくことになる。覚醒すると上半身に特殊なスーツを纏い、トンファー状の武器が使えるようになる。原作のゲームには存在しない映画オリジナルの登場人物である。
ソニア・ブレイド:ジェシカ・マクナミー
米特殊部隊の中尉。過去に作戦中に起きた事件でモータルコンバットの存在を知り、関係者をジャックスと共に追っていた。ライデンの寺院に到着した時点で人間界の戦士の中で唯一ドラゴンのあざを持たない者であり、当初はモータルコンバットへの出場資格を持っていなかった。あざを所持し、覚醒すると腕からリング状の光弾を放つことができるようになる。
カノウ:ジョシュ・ローソン
傭兵集団黒龍会のリーダー。金さえ貰えれば誰にでも協力する下劣な男。ドラゴンのあざを所持していたことからソニアによって捕縛されていたがライデンの寺院の場所を知っていたことから協力を依頼され、一同に同行することになるも、覚醒し右目から光線を放つことができるようになる。
ライデン:浅野忠信
人間界の守護神であるが、直接的な介入はできない。魔界からの防衛には人間の戦士を招集し、闘わせる以外にない。電撃を利用した結界を張ったり人物を移動させたりすることができる。
ジャクソン・“ジャックス”・ブリッグス:メカッド・ブルックス
米特殊部隊の少佐でソニアの同僚。過去の作戦中に起きた事件でドラゴンのあざを得ている。ソニアと共にモータルコンバットの関係者を追っており、コールを見つけるが直後に襲撃を仕掛けてきたサブゼロと対決し、両腕を失ってしまう。ライデンの寺院に運ばれて機械仕掛けの義手を得る。覚醒すると義手が大幅に強化される。
リュウ・カン:ルディ・リン
ライデンに仕える人間界の戦士の1人。既に覚醒しており、炎を操る能力を持つ。クン・ラオとは共に修行し、義兄弟の仲である。
クン・ラオ:マックス・ハン
ライデンに仕える人間界の戦士の1人。既に覚醒しており、山高帽を自在に操る能力を持つ。リュウ・カンとは共に修行し、義兄弟の仲である。
シャン・ツン:チン・ハン
魔界の戦士を率いる魔術師。現在、対人間界に9連勝中であり、悲願の10連勝まであと一歩となった。次の大会が始まる前に人間界の王者を殺害するためにサブ・ゼロらを人間界に送る。相手の魂を吸引して殺害する能力を持っている。
ビ・ハン / サブゼロ:ジョー・タスリム
17世紀に中国の忍者組織燐塊に属していた氷を操る冷酷な暗殺者。シャン・ツンに仕えて魔界の戦士となり、人間界の戦士抹殺の為に活動を続けている。
ハサシ・ハンゾウ / スコーピオン:真田広之
白井流に所属する忍者。17世紀の日本にて妻と息子をビ・ハンに惨殺され自らも戦いに敗れて魔界に堕ちる。その後、スコーピオンとして復活。炎を操る能力を持っている。
レイコ:ネイサン・ジョーンズ
シャン・ツンに仕える大柄な戦士。大型のハンマーを武器とする。
ミレーナ:シシ・ストリンガー
シャン・ツンに仕える口が裂けている女暗殺者。二振りの釵を武器とする。
カバル:ダニエル・ネルソン / デイモン・ヘリマン(声)
シャン・ツンに仕える元黒龍会構成員でカノウとは旧知の間柄。過去の出来事で大やけどを負っており、金属製のフルフェイスマスクを着用し、肺も人工の物に置き換えられている。フックソードを武器にするほか、高速移動の特殊能力を持つ。
ゴロー:アンガス・サンプソン(声)
シャン・ツンに召集された半龍人の一族ショカンの王子。四本の腕を持ち、非常に大きい体躯を持つ。
ニタラ:メル・ジャーンソン(声)
シャン・ツンに召集された外界の吸血鬼。その翼で自在に飛行をすることができる。
シゾス:シャン・ツンに仕える爬虫類の様な外見を持つ暗殺者。ソニアの隠れ家を襲撃するもカノウに心臓をもぎ取られ殺害される。原作ではレプタイルという名前である。
エミリー:マチルダ・キャンバー
コールの娘。
アリソン:ローラ・ブレント
コールの妻。
ハサシ・ハルミ:篠原ゆき子
献身的に尽くすハサシ・ハンゾウの妻。ハンゾウの留守中、ビ・ハンによって惨殺される。彼女のとっさの機転によって白井流の命脈は保たれることとなる。
ハサシ・“ジュウベエ”・サトシ:宮川蓮
ビ・ハンから母であるハルミを庇おうとするが、共に殺害される。