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ミシシッピー・バーニング|964年に米ミシシッピ州フィラデルフィアで公民権運動家3人が殺害された事件を映画化

ミシシッピー・バーニング
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ミシシッピー・バーニングは、1988年公開のアメリカ合衆国の映画。巨匠アラン・パーカー監督によって、1964年に米ミシシッピ州フィラデルフィアで公民権運動家3人が殺害された事件を映画化。たたきあげのベテラン捜査官をジーン・ハックマンが、その相棒の若手エリート捜査官をウィレム・デフォーが熱演。

ミシシッピー・バーニング 映画批評・評価・考察


ミシシッピー・バーニング(原題:Mississippi Burning)

脚本:38点
演技・演出:20点
撮影・美術:20点
編集:10点
音響・音楽:10点
合計98点

オープニングから息が詰まるほどの凄惨なシーンがあり、当時の人種差別が日常的でいかに非道極まっていたかを感じずにはいられない。

テーマが重く、暗い内容でありながらもアラン・パーカーの観客をグイグイ引き込む映像の凄み俳優の演技力をMAXにしてしまうマジックがこの映画でも光っている。

激高したジーン・ハックマンがウィレム・デフォーを引っ叩くシーンがあり、本気でやったに違いないと見れる凄い迫力だった。
ジーン・ハックマンの表現の豊かさに魅了され、若き頃の怪演俳優ウィレム・デフォーの真っすぐな演技も見応えがある。

映画としての見応えが十分で、テーマをガツンと伝えてくる作品にはなかなか出会えないし、数十年前はこれが日常だったことが恐ろしくて仕方がない。

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ミシシッピー・バーニング あらすじ(ネタバレ)

全米にフリーダム・サマー(自由の夏)が吹き荒れる64年6月、ミシシッピー州ジュサップの町で起きた3人の公民権運動家の失踪事件を重要視するFBIは、2人の腕きき捜査官を現地に派遣した。元郡保安官でたたきあげのルパート・アンダーソン)とハーバード大出のエリート、アラン・ウォード、この全てに対照的で時には対立さえする2人に対し、町の人々は非協力なだけでなく敵意さえも明らさまにする。そして少しでも彼らに協力的な態度を見せた人々は、何者かに家を焼かれたり、リンチにあい、再び口を重く閉ざすのだった。

遅々として捜査は進まず、大掛かりな遺体の捜査も行われたが、手掛かりひとつ見つけることができない。焦立つウォードに対しアンダーソンは、保安官スタッキーとその助手ペルの仲間たちが事件に関わっているという確信を抱き、ペルの妻を訪ねる。アンダーソンは、夫とこの町に嫌悪している彼女から事件の糸口を探ることができるのでは、と感じていたが、その間にもフリーダム・サマーの行進に参加した黒人青年が瀕死の重傷を負うリンチをうけ、またある黒人の家が焼き打ちにあった。

だがこの現場を目撃した1人の少年の証言から、3人の容疑者が裁判にかけられるが、結果は不平等を極め判決は無罪同然、その直後、町のあちこちで焼き打ち行為が起き、目撃証言をした少年の家も焼かれ、彼の父親はリンチにあい木に吊るされる。この事件をきっかけに、アンダーソンはペルの妻からペルが失踪事件に関わっていること、そして3人の遺体が埋められた場所などを聞き出すが、彼女はそのことを知ったペルにめった打ちにされ重傷を負う。

怒りに逆上するアンダーソンをなだめるウォードだが、やがてアンダーソンの提案する「FBI的捜査」に同意する。容疑者と思われるグループを罠にかけ、その中でもとりわけ気の弱い者に脅しをかけて口を割らせるという思い切った手段だ。そして次々と事件に関与した人物たちの名前とその動機が明らかにされる。そうしてついに事件の核心は姿を見せた。しかしそれで全てが終わったわけではない。

ミシシッピー・バーニング スタッフ

監督:アラン・パーカー
脚本:クリス・ジェロルモ
製作:フレデリック・ゾロ,ロバート・F・コールズベリー
音楽:トレヴァー・ジョーンズ
撮影:ピーター・ビジウ
編集:ジェリー・ハンブリング
配給:オライオン・ピクチャーズ,ワーナー・ブラザース

ミシシッピー・バーニング キャスト

ルパート・アンダーソン捜査官:ジーン・ハックマン
アラン・ウォード捜査官:ウィレム・デフォー
クリントン・ペル保安官補:ブラッド・ドゥーリフ
ペル夫人:フランシス・マクドーマンド
ティルマン町長:R・リー・アーメイ
フランク・ベイリー:マイケル・ルーカー
レイ・スタッキー保安官:ゲイラード・サーテイン
クレイトン・タウンリー:スティーヴン・トボロウスキー
レスター・コーエンズ:プルイット・テイラー・ヴィンス
モンク捜査官:バジャ・ジョラ
バード捜査官:ケヴィン・ダン
ストークス捜査官:トビン・ベル

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