ミミック 82点

ミミック

ミミック 映画批評・備忘録

ニューヨーク市を舞台に、遺伝子操作により現れた新種の昆虫と人間との戦いを描くSFホラー。キャッチコピーは「遺伝子が泣き叫ぶ」。
ギレルモ・デル・トロの第2作目の監督作品で、彼の才能が良く現れているものとなっています。また、脚本にジョン・セイルズがクレジットされていて、『ピラニア』や『アリゲーター』などのヒットしたB級生物パニック映画の脚本を手掛けているので、今作でも同様の持ち味が活かされています。例えば見せ過ぎず隠し過ぎないモンスター像など。さらに、スティーブン・ソダーバーグも参加していたり、ホラー映画音楽を得意とするマルコ・ベルトラミと当時は若手だったものの豪華なスタッフとなっています。ウォーキング・デッドのダリル役で不動の人気を得たノーマン・リーダスのデビュー作でもあります。
まさに、見ておいて損のない映画です。作品の雰囲気はどことなく『エイリアン』のような感じもしますし、細部までこだわりを感じる美術だったり舞台セットはギレルモ監督らしさが出ています。虫嫌いの人にはとてもお薦めできないほど虫が出てきますが、上記にも書いてあるとおり、これだけスタッフやキャストが豪華なB級映画も珍しいので見ておいて損のない映画です。

シリーズ化されましたが、続編はクソ映画過ぎて見られたものじゃないです。


脚本:35点
演技・演出:15点
撮影・美術:15点
編集:9点
音響・音楽:8点
合計82点

ミミック タイトル

ミミック(原題:Mimic)

ミミック あらすじ

近未来、マンハッタンではゴキブリを媒介源とするストリックラー病により、多くの人命が失われ、助かった者も重い後遺症に苦しめられていた。有効な治療法のないこの病気に対し、アメリカ疾病予防管理センターのピーターから要請を受けた昆虫学者のスーザンは、ゴキブリだけを殺し、一定期間後に死滅する新種の昆虫「ユダの血統」(Judas Breed)を遺伝子操作によって創造した。放たれた「ユダの血統」は短期間で多数のゴキブリを駆除し、ストリックラー病は根絶とまではいかないものの、事態は沈静化。「ユダの血統」の存在は創造主であるスーザンからも忘れ去られていった。

それから3年後、ニューヨークのとある駅周辺でホームレスが次々と行方不明になる事件が発生。スーザンのところに持ち込まれた巨大な昆虫の幼虫らしき物体を調査した結果、死滅したはずの「ユダの血統」が生き延び、密かに繁殖している事が判明する。彼らを絶滅させるべく行動開始するスーザンだが、3年の月日は「ユダの血統」を人類の天敵となりうる生命体へと進化させていた。

ユダの血統(ミミック)について
ミミックとは、生物学用語で擬態のこと。本作の重要な要素となっている。

造り主である人間にとって文字通り裏切り者である「ユダの血統」は、元々はスーザン・タイラー博士とピーター・マン博士が全米遺伝子研究所の協力の下、シロアリとカマキリのDNAを配合し人工的に誕生させた。致死率がほぼ100%で子供のみ感染するストリックラー病を媒介するゴキブリの天敵であり、生物農薬、バイオウェポンの一種である。元々シロアリ目とカマキリ目は分類学的、系統発生的にゴキブリ目に近縁な昆虫であり、かつてはバッタ等と共に彼らは直翅目という一つのグループに含められていた。

スーザン博士は、自滅するよう寿命を半年と設計した上、メスに不妊処置を施し外界に解き放った。オスの一匹が偶然産卵能力を持った事で生き延び、繁殖を開始した。更にゴキブリに対抗すべく代謝を活性化させた事で繁殖のサイクルが加速され、数百世代が経過した結果、僅か3年の間に本来ならば昆虫には存在しない臓器である肺が発生。その働きにより、成人男性と同程度の体格に成長。他の動物を遥かに凌ぐ身体能力と生命力、優れた殺傷能力、真社会性、高い繁殖能力、人間への擬態能力を持つに至った。

ミミック スタッフ

監督:ギレルモ・デル・トロ
脚本:マシュー・ロビンス,ギレルモ・デル・トロ,ジョン・セイルズ,スティーブン・ソダーバーグ,マシュー・グリーンバーグ
製作:ボブ・ワインスタイン,B・J・ラック,オーレ・ボールネダル
製作総指揮:マイケル・フィリップス
音楽:マルコ・ベルトラミ
撮影:ダン・ローストセン
編集:パトリック・ルシア
配給:ミラマックス,松竹富士

ミミック キャスト

ミラ・ソルヴィノ
ジェレミー・ノーサム
ノーマン・リーダス
ジョシュ・ブローリン
アリックス・コロムゼイ
ジャンカルロ・ジャンニーニ
アレクサンダー・グッドウィン
チャールズ・S・ダットン
F・マーリー・エイブラハム
ジェームス・コスタ
ダグ・ジョーンズ
ジュリアン・リッチングス
ジェームス・キッドニー

ミミック 予告編

ミミック 商品情報