ネゴシエーターは、1997年公開のアメリカ合衆国の映画。籠城事件において人質の安全確保と救出を目指し、犯人と直接渡り合うネゴシエーター(交渉人)専門の刑事の活躍を描いたポリス・アクション。サンフランシスコ名物のケーブルカーを使った中盤のカー・チェイスが大迫力。
ネゴシエーター 映画批評・評価・考察
ネゴシエーター(原題:Metro)
脚本:20点
演技・演出:14点
撮影・美術:14点
編集:7点
音響・音楽:6点
合計61点
マシンガン・トークで知られるスター、エディ・マーフィがここでは持ち味でもあるコミカル色を抑えつつも、交渉人というトークの妙味を活かせる役どころで新味を出そうと腐心しているサスペンス・アクション映画です。
ネゴシエーター あらすじ(ネタバレ)
サンフランシスコ市警のスコット・ローパー(エディ・マーフィ)は、ネゴシエーターとして過去に幾度となく人質の救出に成功した敏腕刑事。ある日、同僚のサム警部補が、宝石強奪事件の重要参考人として浮上したコーダ(マイケル・ウィンコット)を洗おうとして殺された。外で待機していたスコットは、彼を救えなかったことを悔やむ。やがて、コーダは市内の大型宝石店に押し込み、人質をとって籠城した。
刻限が来て人質は外に出されるが、狡猾なコーダは人質の一人に化けて逃走、飛び乗ったケーブルカーを暴走させる。新人の相棒マコール(マイケル・ラパポート)と車で追ったスコットは、市内中が大混乱に陥ったカー・チェイスの果てにコーダを追い詰めて逮捕した。
スコットへの復讐心に燃えるコーダは従兄弟のコソ泥、ティールにスコットの恋人ロニー(カーメン・イジョゴ)を襲わせる。駆けつけたスコットの目の前で、逃げたティールは車に跳ねられて死亡した。脱獄したコーダは、スコットとのタヒチ旅行で浮き立つロニーをさらい、押収された盗品の1千万ドルの宝石と彼女を交換するとスコットに通達。
スコットはマコールの応援を得て、指定の造船ドックに急ぐ。コーダの罠を振り切り、ロニーを救出したスコットは、壮絶な戦いの末に相手を倒した。
ネゴシエーター スタッフ
監督:トーマス・カーター
脚本:ランディ・フェルドマン
製作:ロジャー・バーンボーム
製作総指揮:エディ・マーフィ,マーク・リプスキー,ライリー・キャサリン・エリス
音楽:スティーヴ・ポーカロ
撮影:フレッド・マーフィ
製作会社:タッチストーン・ピクチャーズ,キャラバン・ピクチャーズ,ロジャー・バーンバウムプロダクション
配給:ブエナ・ビスタ・ピクチャーズ,ブエナ ビスタ インターナショナル(ジャパン)
ネゴシエーター キャスト
スコット・ローパー:エディ・マーフィ
ケヴィン・マッコール:マイケル・ラパポート
マイケル・コーダ:マイケル・ウィンコット
ロニー・テイト:カルメン・イジョゴ
エイコ・キムラ:キム・ミヨリ
フランク・ソリス署長:デニス・アーント
ファーブス刑事:ジェームス・カーペンター
クラレンス・ティール:ポール・ベン=ヴィクター
サム・バファート警部補:アート・エヴァンス
グレッグ・バーネット:チャールストン・ピアース
アール:ドナル・ローグ
ケーブルカーの制動手:ジェフ・モズリー
保釈保証業者のホーキンス:ラルフ・ペドゥート
ポストリオのウェイター:ジェームズ・カニングハム
刑務所の洗濯室の看守:C.W.モーガン