マニアック・コップ2は、1990年製作のアメリカ合衆国の映画。「マニアックコップ」のラリー・コーエン、ウィリアム・ラスティグのコンビによるシリーズ2作目。甦えった警官殺人鬼の人間的葛藤とそれを追う刑事、警察精神科医たちのスプラッタ・バイオレンス・ホラー。
マニアック・コップ2 映画批評・評価・考察
マニアック・コップ2(原題:Maniac Cop 2)
脚本:15点
演技・演出:13点
撮影・美術:15点
編集:4点
音響・音楽:7点
合計54点
前作の主演のブルース・キャンベルが冒頭20分で、不意に喉元をぶっ刺されてあっさり殺されてしまうという、えええええという展開ですが、前作ヒロインも10分後には首をへし折られて殺されてしまいます。チェーンソーで立ち向かうとか『悪魔のいけにえ2』っぽいシーンでした。前回はお色気がありませんでしたが、今作はストリッパーが出てきますので、お色気度は各段に上がっています。前作を超える火薬量とお色気が売りなのかもしれません今作。全体的にターミネーター臭がするアクションが満載です。殺人鬼同士が意気投合し、語り合うシーンは斬新でした。また、精神鑑定医スーザン(クラウディア・クリスチャン)は、『ヒドゥン』のストリッパーでボディコン服を身にまといマシンガンを派手にぶっ放していた人です。この映画でもかなり激しいアクションシーンを演じてます。主演のショーン・マキニー(ロバート・ダヴィ)は、ダイ・ハードで屋上大爆発で死ぬFBI捜査官役の人です。また、殺人鬼ターケル(レオ・ロッシ)は、『告発の行方』で、ジョディ・フォスターへのレイプを煽っていた役で、後に怒り狂ったジョディに車で突っ込まれる人です。囚人といえば、あの人な。。。ダニー・トレホもしっかり出演しています。作品全体としては、見どころはありますが、内容としては駄作です。
マニアック・コップ2 あらすじ(ネタバレ)
前作でコーデルを追い詰めたジャックとテレサはドイル副署長にマニアックコップの存在を訴えるが、反対に精神鑑定を言い渡される。精神鑑定医スーザンはすっかり諦めたジャックを励ますが、直後何者かに盲目老人が新聞を売っているスタンドの前で殺される。反対に諦めないテレサは、不適職警官のレッテルを貼られスーザンの元に送られる。ショーン・マキニーという男も拳銃の乱使用で精神鑑定にやってくる。彼はマニアックコップの仕業と思われる事件の担当だったが、スーザンはジャックのカルテの事を話しても取り合わない。スーザンも信じ難かったが、ある日それらしき男に追われる。発砲しても死なない男は警官の恰好をし、テレサを殺し、スーザンをウィンドウに投げ込み逃走した。その頃残酷な手口でストリッパーが殺される事件が続く。スーザンの一件でマニアックコップの存在を認めだしたマキニーはこの事件との関連性を感じて捜査に乗り出す。ストリッパーのシェリルが自室で襲われた。通報で現われた警官は犯人ターケルを捕らえる寸前に、警官の恰好をした男マニアックコップに殺される。ターケルはマニアックコップを同志として隠れ家に連れて帰る。スーザンとマキニーは助け出されたシェリルを連れてクラブを回り、ターケルを逮捕。ターケルはマニアックコップが出獄させてくれることを豪語し、マキニーが隠れ家に踏み込むともうだれの姿もなかった。その頃、マニアックコップは警察署で無差別に暴れていた。元は優秀な警官であった彼はたまたまドイルの汚職を発見してしまい、彼が逮捕した囚人たちの中に投獄され、獄中死したとされていた。射撃練習場の反対側から練習中の警官たちを皆殺しにし、ターケルのいる留置所の囚人たちとともにスーザンを人質にシンシン刑務所に向かった。警官に扮した囚人たちはすんなり侵入。マキニーはドイルを連れ後を追う。ドイルは初めてコーデルに謝罪しすべての権力を放棄し、刑に服する。囚人たちの解放を諦め、脱獄犯を閉じ込めたコーデルは、火だるまになって落下死するのだったが。コーデルの葬式がしめやかに執り行われる。だれもいなくなった墓地。突然棺桶を突き破り手が伸び、上に置かれた警官バッヂをしっかりと掴んで棺桶の中に戻って行った。死は自らの選択によってしか訪れなかったのだった。
マニアック・コップ2 スタッフ
監督:ウィリアム・ラスティグ
製作:ラリー・コーエン
製作総指揮:デイヴィッド・ホッギンス,フランク・ダレシオ
脚本:ラリー・コーエン
音楽:ジェイ・チャタウェイ
撮影:ジェームズ・ローモ
編集:デイビット・カーン
配給:東京テアトル・バビット
マニアック・コップ2 キャスト
ショーン・マキニー:ロバート・ダヴィ
スーザン・ライリー:クローディア・クリスチャン
エドワード・ドイル:マイケル・ラーナー
ジャック・フォレスト:ブルース・キャンベル
テレサ・マロリー:ローレン・ランドン
マット・コーデル:ロバート・ツダール
ターケル:レオ・ロッシ
ラブジョイ刑事:ルー・ボナッキー
TVレポーター:サム・ライミ
囚人:ダニー・トレホ