メジャーリーグ3は、1998年公開のアメリカ合衆国の映画。メジャーリーグベースボール(MLB)を舞台にした野球映画。『メジャーリーグ2』の続編。『メジャーリーグ3』というタイトルは『メジャーリーグ2』の続きの世界観だったことから付けられた邦題であり、本国のアメリカなどでは『映画 メジャーリーグシリーズ』の番外編と扱われることが多い。そのため、前作までのクリーブランド・インディアンスに代わり、今回の舞台はマイナーリーグの落ちこぼれ球団、ミネソタ・ツインズ傘下の架空のAAA級チーム「サウスキャロライナ・バズ」(日本語吹き替え版では「ブンブンズ」)である。モデルとなった球団は当時ツインズのAAA級チームだったソルトレーク・バズ(現在はソルトレイク・ビーズに名前を変えてロサンゼルス・エンゼルスの傘下となっている)。
メジャーリーグ3 映画批評・評価・考察
メジャーリーグ3(原題:Major League: Back to the Minors)
脚本:24点
演技・演出:11点
撮影・美術:12点
編集:7点
音響・音楽:6点
合計60点
マイナーリーグで新人育成を行う監督の物語なので、1,2のようなワイルドシングが流れ球場が揺れるまでの演出はありません。しかしながら、メジャーチームとマイナーチームの勝負はそれなりに盛り上がりますし、見せ場もあります。2より面白いと見る人がいても不思議じゃないかな。今作もタカ・タナカこととんねるずのタカさんが出演しているのですが、やはり彼のシーンはツギハギで違和感ありまくりなんですよ。映画としては致命的な欠陥になってます。そこまでしても出演してもらいたかったってことでしょうね。
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メジャーリーグ3 あらすじ
マイナーリーグで速球投手として鳴らしたヴェテランのガス・カントレルは、親友のロジャーから、このところ優勝からほど遠くなっているミネソタ・ツインズの3Aサウス・キャロライナ・バズ=ブンブンズの監督のクチを紹介され、一花咲かせようとやってくる。ところが、バズは野球は誰よりも愛しているが、打てない守れない走れないとどうしようもない落ちこぼれ集団。ガスは起死回生の策としてあの奇跡の優勝をなしとげた元インディアンズのメンバー、タカ・タナカらを現役復帰させ、野球への情熱を燃え上がらせようとした。作戦はみごと当たってバズは連戦連勝、首位に躍り出る大活躍。調子に乗ったオーナーのロジャーはバズをメジャーのツインズとのエキシビジョン・マッチをメトロドームで開催。試合は引き分けに終わるが、メジャーの意地をかけてツインズはバズの本拠地サウス・キャロライナに乗り込んでくる。かくしてここにバズとツインズの因縁の一戦が行われるのだった。
メジャーリーグ3 スタッフ
監督:ジョン・ウォーレン
脚本:ジョン・ウォーレン
製作:ジェームズ・G・ロビンソン
音楽:ロバート・フォーク,ケン・タンプリン
撮影:ティム・サーステッド
編集:O・ニコラス・ブラウン,ブライアン・H・キャロル
配給:ワーナー・ブラザース,東宝東和
メジャーリーグ3 キャスト
ガス・カントレル:スコット・バクラ
本作の主人公。ミネソタ・ツインズ傘下の3Aチーム「サウスキャロライナ・バズ(日本語吹き替え版では「ブンブンズ」)」の監督。現役時代は投手で、ある日の試合で不正投球を行い退場処分を受ける。その時に引退を決めていたものの、ドーンの頼みでブンブンズの監督に就任。クセだらけの選手を鍛え直すため様々な特訓を課し、さらに友人のセラノやタカの力を借りてボロボロのチームを立て直していく。背番号は1。
ロジャー・ドーン:コービン・バーンセン
ツインズおよびブンブンズのオーナー。シリーズの皆勤賞。ガスとは長年の友人で、彼にブンブンズの監督就任を依頼。ツインズの選手や監督であるハフの態度に頭を悩ませている。
ペドロ・セラノ:デニス・ヘイスバート
ガスの友人。シリーズの皆勤賞。一時、野球から離れていたが、ガスに誘われブンブンズの一員として加わる。今までとは違い、グリップエンドが大きいすりこぎバットを持って打席に立つが、ここ一番での勝負強さは健在。タカとの仲は相変わらず良い。ハリーからは「宇宙からやってきたブードゥーマン」と呼ばれている。背番号はブンブンズでも変わらず13。
タカ・タナカ:石橋貴明
ガスの友人。前作から引き続き登場。一時、野球から離れて片田舎のテーマパークのオーナーとなっていたが、セラノ同様にガスに誘われチームの一員として加わる。 相変わらずセラノと仲が良く、ハリーからは「ブードゥー・ブラザーズ」と呼ばれている。ブンブンズでの背番号は21。
ルーブ・ベイカー:エリック・ブラスコッター
前作に引き続き登場の捕手。インディアンスからパドレスに移籍していたが、持病のイップスが再発・悪化して各塁へもまともに放れなくなりマイナーへ降格、ブンブンズに移籍していた。後にガスの強烈な発破で克服。ブンブンズでの背番号は32。
マギー・レイノルズ:ジェンセン・ダゲット
ガスの恋人。しっかり者でバーを経営している。当初はガスの片思いだと思われていたが彼を陰ながら応援しており、のちに晴れて両想いになった。ハフにナンパされるが軽くあしらっている。
レナード・ハフ:テッド・マッギンリー
ツインズの監督。ガスとは犬猿の仲。ナルシストで皮肉屋のうえ口が悪く、何かにつけてすぐマイナーリーグを見下す鼻持ちならない性格。その上、自身は煽られることに慣れていないのかすぐ怒るクセがある。オーナーのドーンのみならずツインズの選手からも評判が悪く、言動の端々に小物ぶりが目立つなど、お世辞にも優れた指導者とは言えない人物。あまりにも整っている髪型にガスからカツラじゃないかとからかわれる。
ビリー・“ダウンタウン”・アンダーソン:ウォルトン・ゴギンズ
ツインズ傘下の2Aチーム、ロックキャッツ所属の天才打者。ポジションは外野手。ドーンの手によって3Aに昇格、ブンブンズの主軸を打つことになった。腕は良いが弱気な一面がある。「ダウンタウン(カッ飛ばし屋)」の異名の通り、プルヒッターの長距離砲で内角の捌き方は一級品ながら、外角に弱い。ガスとはたびたび衝突し、一度はメジャー昇格を果たすが、弱点を攻められて成績不振ですぐに降格させられた。のちにガスの特訓を受け、引っ張り一辺倒の打撃スタイルからライト方向へもヒットを打ち分けられる安打製造機に変貌を遂げる。右投げ右打ち。背番号はロックキャッツでは1、ブンブンズでは8、ツインズでは16。
フランク・“パップス”・モーガン:トム・バリー
気のいいベテラン野手。ニックネームのパップスは「オヤジ」の意味。チームメイトから慕われており、ガスも「チームリーダーに向いてる」と評するなど若い選手にとっての精神的支柱の役割も担っている。かつて一度だけレッドソックスに昇格したことがあるが、試合に出ることなくマイナーリーグに戻っている。打撃は健在だが、年齢からくる衰えと肥満体で足が遅く、守備に難がある。当初は外野手だったが、ガスから直々にコンバートを告げられ一塁手に転向。転向直後は股関節を痛めるなど身体の固さも難点だったが、ランスのトレーニング(バレエの柔軟体操)などで徐々に克服。右投左打で背番号は40。
チャールトン・“ドク”・ウィンドゲイト:ピーター・マッケンジー
物腰柔らかなピッチャー。頭が良くインテリで、チームメイトからドクと呼ばれている。投球理論は優秀だが、肝心の球速は90km/h未満でスピードガンですら計測不能。それでも本人は緩急を使い分けているようで、「チェンジアップも投げましょうか?」と大真面目に言う。変化球が投げられないホグに(物理学の講義のように)カーブを伝授した。右投で背番号は35。
ランス・ペレル:ケンリー・ジョンソン
ブンブンズのサード。元ニューヨーク・シティ・バレエ団のバレリーノ(男性バレエダンサー)であり、公開テストを受けてブンブンズに入団した異色の経歴の持ち主。バレエの経験があってか素早く身軽だが、手首や指の柔軟性に欠け、キャッチボールやノックもまともにできない。後にガスの名案で克服する。趣味はヨガ。右投右打で背番号は26。
ホアン・ロペス兄弟(ホアン1、ホアン2):トム・ディフィリッポ(ホアン1)、テッド・ディフィリッポ(ホアン2)
ブンブンズの二遊間を守る双子の兄弟。ポジションはホアン1がセカンド、ホアン2がショート。顔がそっくりで同姓同名のうえに名前の綴りまでもが全く同じで、監督就任後最初の試合でメンバー表を見て困惑したガスが区別のために「ホアン1」「ホアン2」と命名した。二遊間に飛んだ打球をお互いに深追いしすぎて、どちらが捌くかで取っ組み合いの喧嘩を(試合中に)しょっちゅう行っているが、のちにガスの特訓で克服。ともに右投げで背番号はホアン1が10、ホアン2が11。
ホグ・エリス:ジャドソン・ミルズ
ブンブンズのエースピッチャー。左足を高く上げるダイナミックなフォームで球速は速いが、変化球を投げることができない。「ホグ言葉」という個性的な喋り方をして、最初はガスから「バスで隣に座らせるな」と気持ち悪がられていた。ロックなノリで楽観的であり、お調子者な一面も見せるが、小心者な部分もある。後にドクのアドバイスでカーブを投げられるようになる。右投で背番号は4。
カルロス・リストン:ロボ・セバスチャン
ツインズの4番打者。ツインズとは3年1800万ドルの大型契約を結んでいる。恵まれた体格に違わぬ長打力と、身体に見合わぬ右打ちのうまさの持ち主でチームの主砲だが身勝手な言動が多く、囲み取材の記者にキレて追いかけ回すなど、気性が荒く素行も悪い。また、自身の名を冠したカルロス・リストン教なる宗教を開いているがワンマン宗教であり、本人以外信者は誰もいない。ベイカーには「サイコ野郎」、モーガンには「狂犬病に罹った犬」と評されるなど、その悪評は他球団へも伝わっている様子。右打ちで背番号は63。
デューク・テンプル:スティーブ・イェーガー
ブンブンズの打撃コーチ。前作まではインディアンスの打撃コーチを務めていた。彼もシリーズの皆勤賞。
ハリー・ドイル:ボブ・ユッカー
シリーズお馴染みの実況アナウンサー。ドーン、セラノ、デュークと並びシリーズ皆勤賞。前作まではインディアンスの専属アナウンサーだったが、本作ではブンブンズの試合を担当している。