マッドマックス 怒りのデス・ロードは、2015年公開のオーストラリア・アメリカ合衆国合作映画。前作『マッドマックス/サンダードーム』以来、27年ぶりに製作された『マッドマックス』シリーズの第4作である。本作は『マッドマックス2』と同様に、英雄誕生譚(貴種流離譚)など世界各地の英雄神話を研究した神話学者ジョゼフ・キャンベルによる著書『千の顔を持つ英雄』をテーマとしている。第88回アカデミー賞では10部門にノミネートされ、最多の6部門を受賞した。
マッドマックス 怒りのデス・ロード 映画批評・評価・考察
マッドマックス 怒りのデス・ロード(原題:Mad Max: Fury Road )
脚本:37点
演技・演出:18点
撮影・美術:19点
編集:9点
音響・音楽:10点
合計93点
マッドマックス2と3を上手く組み合わせたような作品です。魅力的な悪役と脇役が主人公のマックスを喰ってしまっているのがなんともいえない。マックスが好きなだけに。。。
マッドマックスシリーズを未視聴で今作を4DXで見たなら過去一だと思えるんですが、なんというか洗練されてしまって、昔見たマッドマックス2のような衝撃が感じれませんでした。おっさんになってしまったからなのかもしれません。
今作品はU-NEXT で見ました。
マッドマックス 怒りのデス・ロード あらすじ(ネタバレ)
核兵器による大量殺戮戦争勃発後、生活環境が汚染され、生存者達は物資と資源を武力で奪い合い、文明社会が壊滅した世界を舞台とする。
砂漠化し荒廃したウェイストランド(荒野)で、元警官マックスは、過去に救えなかった命の幻覚と幻聴に煩わされ、狂気に侵されているのは世界なのか自身なのか曖昧になる中、生存本能にだけ突き動かされV8インターセプターを駆る。流浪の途上で暴徒らの襲撃に遭い捕縛され、シタデルという砦に連行されたマックスは、インターセプターを奪われた上に身体を拘束され、環境汚染からの疾病を患う住人に供血利用される。そこではイモータン・ジョーを首領とした独自教義を持つ好戦的な集団の支配のもと、潤沢な地下水(アクア・コーラ)と農作物栽培を牛耳ることで成り立っている独裁社会が築かれていた。ガスタウンへと向かう取引当日、ジョーの部隊を統率するフュリオサ・ジョ・バッサ大隊長は、ジョー一族が受胎出産させることを目的として監禁していた5人の妻(ワイブズ)であるスプレンディド、トースト、ケイパブル、ダグ、フラジールの身柄を秘密裏にウォー・リグに搭乗させ、フュリオサの出生地である「緑の地」に匿う逃亡計画を、3000ガロンのガソリン(guzzoline)取引を隠れ蓑に東へと進路を変えて実行に移す。部下の背任行為と、妻たちと、その胎内の我が子を奪われたと知ったジョーは配下の戦闘集団ウォーボーイズを引き連れ、友好関係にある人食い男爵と武器将軍の勢力を援軍に追走を開始する。マックスはウォーボーイのニュークスの常備用「血液袋」として追尾車両に鎖で繋がれワイブス追走の争いに巻き込まれることになった。
追跡劇の最中に砂嵐に遭遇し、追走車両がウォー・リグの追突によって大破、手足の拘束を解くことができたマックスは、フュリオサ達を制圧する。一人でウォー・リグに乗り込むが、フュリオサ仕様に様々な改造が施されていたため、結局は同乗する事になる。また、ジョーの直々の命令でウォー・リグに乗り込んだものの失敗した上に、ジョーのお気に入りの妻が死亡してしまったことで戻れなくなったニュークスも、ワイブズの一人であるケイパブルに啓蒙されて一行に加わることとなる。一昼夜をかけて走破した場所でかつての仲間である鉄馬の女たちに出会うことが出来たが、土壌汚染の進行で既に目的の地は失われている事を知り、フュリオサは慟哭する。
それでもなお、ワイブスと鉄馬の女たちと共に、荒廃した地へとあてのない旅に向かおうとするフュリオサに対しマックスは、ジョーさえ除けば生きて行ける可能性の高いシタデルに戻るように諭す。マックスの提案に同意し、主不在の砦に向かって激走するフュリオサ一行を発見し、ジョーの軍勢は追撃をかける。犠牲も出る中、3日間に渡る逃走劇と過去の精算に決着をつけるべく、フュリオサは深手を負ったままジョーと直接対峙し、遂にジョーは倒される。そしてニュークスの捨て身の戦法で渓谷拱門の突破に成功、ジョーの配下達も排除される。フュリオサは危篤状態に陥ってしまうが、マックスはできうる限りの救命措置を施し、告げることを拒んでいた己の名前を明かす。一行は砦に凱旋し、ジョーの圧政から解放されたことで、フュリオサは群衆に歓迎される。人々の流れに逆らい、砦から去ろうとするマックスを見つけ、目を合わせたフュリオサは、無言の笑みをもって彼を見送るのだった。
マッドマックス 怒りのデス・ロード スタッフ
監督:ジョージ・ミラー
脚本:ジョージ・ミラー,ブレンダン・マッカーシー,ニコ・ラサウリス
製作:ジョージ・ミラー,ダグ・ミッチェル,P・J・ヴォーテン
製作総指揮:イアイン・スミス,グレアム・パーク,ブルース・バーマン
音楽:ジャンキーXL
主題歌:MAN WITH A MISSION×Zebrahead「Out of Control」(日本版エンディングソング)
撮影:ジョン・シール
編集:マーガレット・シクセル
制作会社:ヴィレッジ・ロードショー・ピクチャーズ,ラットパック・エンターテインメント
配給:ワーナー・ブラザース
マッドマックス 怒りのデス・ロード キャスト
マックス:トム・ハーディ
本名はマクシミリアン・ロカタンスキー(Maximillian Rockatansky)で、異名としてロード・ウォリアーと呼ばれることもある。元・M.F.P.(Main Force Patrol)特殊警察警官隊隊員である。過去に目の前で散っていった命のフラッシュバックに苛まれ、高放射線に曝露された世界を旅していた。ある日、イモータン・ジョーの武装集団ウォーボーイズに捕らえられ、放射線障害の影響により短命なウォーボーイズ構成員であるニュークスの輸血ドナーとして採血されるために拘束されていた。逃亡したフュリオサたちの追跡を志願したニュークスにより荒地に運ばれ、自らの逃亡のため彼女達一団の砂漠横断の手助けをする。左足に金属製歩行補助器具、右肩にFRPショルダーパッド、上下黒のレザースーツとレザーブーツ、右手にパラコードブレスレットを付けている。そのブレスレットは、前日譚コミックでグローリー・ザ・チャイルドが右の上腕に付けていたもので、彼女の形見でもある。
前日譚コミック『Mad Max Fury Road Mad Max #1、#2』では、本作品は過去の映画 3部作と物語が繋がっているように描かれている。回想シーンでは、マックスは 3作目と2作目で破壊されたV8インターセプターを再び作り直すため、略奪、ボディガード、鉱山労働、暗殺などの仕事を引き受けながら部品集めの旅をしていた事が示されている。ある場所でインターセプターを保管し修理し続けており、V8エンジンを得るべくガス・タウンのサンダードームと呼ばれる闘技場で命をかけたバトルロイヤルでの闘いの試合に参加した。マックスは優勝し、インターセプターを復活させようとするが、バザードという名の盗賊による襲撃で重傷を負わされ、インターセプターが奪われてしまう。重傷を負ったマックスは謎の女性に助けられ、バザードに誘拐された娘のグローリーの救出を依頼される。前作同様、水平二連のソードオフ・ショットガンを武器 に、1人でバザードのアジトであるサンケンシティに乗り込み、グローリーを見つけインターセプターを取り戻し脱出しようとする。劇中ではこの一連の出来事がマックスの幻覚の主な原因となっている。
フュリオサ大隊長(劇場公開版)インペラートル・フュリオサ(ザ・シネマ版):シャーリーズ・セロン
シタデルの女性大隊長。本名はフュリオサ・ジョ・バサ(Furiosa Jo Bassa)。短く刈り込んだ頭髪と顔に塗った黒いグリースが特徴。左腕の前腕部から先を欠損しており、金属製義手を装着している。この義手は小型モーターを内蔵しており、人間の首すらへし折ってしまうほどの出力を備えている。そのほか、皮革製固定ハーネスとコルセット、ショルダーパッドを身に着けている。動作も俊敏で銃器の扱いにも長け、特に改造型SKSカービンを使った長距離射撃を得意とする他、マックスと同様のソードオフ・ショットガンやグロック17、トーラスPT99に加え、RSAF エンフィールドNo.2、ウィンチェスターM1897、リパブリックアームズ・マスラー12等も使用。本来は「緑の地」出身、スワドル・ドッグ一族の末裔で、少女期に「鉄馬の女たち」であった母マリー・ジョ・バサ(Mary Jo Bassa)と共に身柄を拐われシタデルへ連行されたが、母は3日後に落命してしまう。その後、ジョーの子産み女となるが、ジョーの怒りを買い片腕を失う。大隊長としてジョーから信用を得ながら裏では約20年間に渡り故郷へ帰る機会を窺っており、ガスタウンとの取引に向かうと見せかけて、ジョーが幽閉状態で囲っていたワイブズをウォー・タンクに匿い、フュリオサが幼少時代を過ごした故郷「緑の地」へ運ぼうとする。名前は「激情、情熱」、または「憤怒、激怒」を表す。
前日譚コミック『Mad Max Fury Road Furiosa』によると、ジョーらの襲撃を受けて故郷「緑の地」から引き離された上に、3日後に母を失う。襲撃をかけた集団に抵抗していた少女フュリオサだったが、ジョーの下でメカニックとして働く道を選ぶ。次第にジョーの信用を得て、大隊長の階級まで伸し上がり、「提げ爪(Bag of nails)」のニックネームで呼ばれ、気性も荒く暴力的な行動を振るうエレクタスから5人の妻の保護を任されていたが、ジョーたちの5人の妻に対する扱いに反発し、彼女らワイブズを連れて砦からの脱出を決意している。
ザ・シネマ吹替版では役名がインペラートル・フュリオサに改められている。
ニュークス:ニコラス・ホルト
イモータン・ジョーの武装戦闘集団「ウォーボーイズ」のひとり。首の付根の左側に病変腫の大小2つの瘤があり、それぞれ「ラリーとバリー」と名付け友人として扱い、上半身前面にスカリフィケーションによるV8エンジンの紋様が施されている。ルガー・バケーロを武器としており、登場時には常に輸血を必要とするほど衰弱著しい状態であったが、ジョーを狂信する彼は、栄誉ある戦死を望んでフュリオサ達の追跡隊に志願し、高品質の輸血ドナーのマックスを「輸血袋」として砂漠に連れ出たことで、マックスが追跡劇に参加する切っ掛けを作る。ジョーとその教義を狂信し奮闘するものの目的は尽く失敗し、よりによってジョーが追い求めた妊婦スプレンディドを不注意から転落させて瀕死、死亡させてしまった事から意気消沈して自己嫌悪に陥った姿を見たケイパブルが同情と慈愛を寄せたことで彼女に恋心を抱き、フュリオサ一行の仲間に転向。ジョー一味の追走を振り切るべくウォー・リグに同乗して、ドライビングやエンジントラブルの解消を受け持つ。名前の意味は「木の実」。物語終盤、谷の門にてジョー達の追走から皆を守る為、ウォー・リグを自ら横転させ死亡する。
前日譚コミック『Mad Max Fury Road Nux and Immortan Joe』によると、荒廃した世界にあってもお互いに愛しみ合う両親に育てられていたが、幼い頃に母親が病死し、次いで父親も我が子のための危険な仕事に出たまま帰らず、一人きりになったところをジョーに身柄を保護され養子となる。少年時代は、「ウォーパプス」として砦にある「ブラック・サム」でメカニックとして育てられ、また優秀なドライバーでもある。
イモータン・ジョー:ヒュー・キース・バーン
「シタデル」占領者で、周辺テリトリーを支配する武装集団の首領”不死身の顎”。上半身は気腫疽らしき疾病を抱えており、それを隠す為に体を白塗りにし、両腕を包帯で覆う。健康を害する汚染された外気を避けて呼吸するための生命維持のスカルを模した特殊マスク、メダルや携帯電話の基板で装飾を施した防弾プレキシガラス・ボディーアーマーを装着している。コルト・アナコンダとルガー・バケーロの2丁のリボルバー及び、トーラスPT99の計3丁で武装し、杖を持つ。劇中ではギガホースという1959年型キャディラックの車体を使って改造した車両に搭乗。死後の転生を唱え、頭蓋骨とV8を奉る独自教義組織を構成、組織し、成人の「ウォーボーイズ」、子供らの「ウォーパプス」を信徒、兼、兵隊として据える。自身の子を産ませるために5人の妻をシタデルの一画に幽閉し、「ブリーダーズ(交配体)」としての待遇を妻たちに与えていたが、フュリオサが彼女らを連れて逃亡したため、自分の権利としての我が子を取り戻すために追跡することとなる。
前日譚コミック『Mad Max Fury Road Nux and Immortan Joe』によると、本名はジョー・ムーア大佐といい、石油戦争の際のベテランの軍人で、水戦争での英雄でもあった。世界の混乱後に、仲間の元軍人たちを集め、凶悪な暴走族のライダー集団「ディープドッグ」を結成し、勢力の拡大を行う途中、”太った男”(後の人食い男爵)との遭遇から、水源がある岩山の砦の情報を得て、自らの野望のために砦を占有支配していた無法者達を討ち倒し、シタデルの新たな支配者として君臨し、先住の住民達から「イモータン・ジョー」と呼ばれるようになった。自分を神格化させ、短命な養子達には幼児期から、ジョーのために死んだら生まれ変わることができるというカルト宗教的な価値観を植え付けて手駒とし、老齢に差し掛かり若年の娘らを集め健康体の子供を産ませて子孫を残す「育種プログラム」を発案し実行に移す。荒地で人々を捕らえては彼が根城にしている砦に連れ込んだり、人々を騙して利用している。
スプレンディド:ロージー・ハンティントン=ホワイトリー
ワイブズ (Wives)5人のリーダー格で、イモータン・ジョーお気に入りの受胎母体である。ジョーの子を宿し、臨月の身体で逃亡する。名前は「見目麗しき」。逃走途中にウォー・リグから転落、ジョーの運転する車両に轢かれて瀕死となり、赤子も死亡してしまう。
ケイパブル:ライリー・キーオ
赤毛の長髪、砂嵐後から透明ゴーグルを装着。ジョーの配下だったニュークスと心を通わせ、好意を持つようになる。名前は「有能」「器用」。comic版では弦楽器を奏している。
トースト:ゾーイ・クラヴィッツ
褐色肌で髪はショートカット、名前は「失意」。5人の中では一番戦う覚悟を持っている。SKSカービン及び、グロック17を武器として使用。
ダグ:アビー・リー
細身の身体で銀の長髪。彼女もジョーの子を受胎しており葛藤がある。若干、コミックリリーフ的な一面がある。名前は「不器用、少し外れている人」を指す「Taggy」から採られている。
フラジール:コートニー・イートン
名前は「華奢、儚き」。5人の中では一番若く、砦の中での生活しか知らないことも有り、過酷な道中に挫けてジョーの元に戻ろうともする。
リクタス・エレクタス:ネイサン・ジョーンズ
イモータン・ジョーの息子。搭乗車両が横転し後部荷台から放り出されても負傷しない頑強さと怪力を兼ね備えるが、低知能で幼児口調(吹き替えでは粗暴な口調)。ルガー・バケーロ及び、AA-12で武装。人形の頭部を連ねた装飾品を、首と股間に着飾る。父や他の義兄弟のウォー・ボーイズたちと違って体を白塗りにしておらず、鼻に付けたチューブを通して背中に背負った呼吸装置から呼吸している。ジョーや兄弟たちと共に、逃亡者のフュリオサたちを追跡する。
人食い男爵(劇場公開版)人肉喰らい(ザ・シネマ版):ジョン・ハワード
ガスタウンを治めているイモータン・ジョーの仲間。禿頭で象足病のような疾病を患っている太った男。タキシードをまとい金属製擬鼻を付け、股間にはガスマスクを装着している。胸部分を丸く切り取り、露出した両乳首のピアスを鎖で繋いでおり、乳首を弄ぶ癖がある。メルセデス・ベンツの車体を用いた改造タンカートレーラー助手席に搭乗し、モーゼルC96を所持している。フレイマーズ、ポール・キャッツで構成された部隊、ガスタウンボーイズを従える。ワイヴズには「ケチくさい」と評されており、劇中ではジョーに対して追跡に費やした人材や資源を計上し、損害に言及している。前日譚コミック『Mad Max Fury Road Nux and Immortan Joe』によると、ウェイストランドにて、かつてのM.F.P.隊員達によって処刑として虐殺された一団の生存者で、隊員らによる虐殺から免れようとした時、ジョー・ムーア大佐(イモータン・ジョー)達と出会う。遭遇時には単に「太った男」と呼ばれている。ジョーに殺されかけるが、帯水層がある岩山の砦の知識と場所の情報と引き換えに助命され、案内役として仲間に加わり、ジョーが岩山の砦を陥落させた後、ジョーからガスタウンを任されていた。また『Mad Max Fury Road Mad Max #1』ではガスタウンにあるサンダードームと呼ばれる闘技場の試合を、特等席から観戦している姿が描かれている。ザ・シネマ吹替版では役名が人肉喰らいに改められている。
武器将軍(劇場公開版)弾丸農家(ザ・シネマ版):リチャード・カーター
イモータン・ジョーの仲間で、武器、弾薬の製造を行っているバレット・ファームの領主。「正義の番人」を自称する。頭部を含め、全身に弾帯を纏い、差し歯の代わりに銃弾を歯茎にインプラントしている。ザ・ピースメーカーと呼ばれる無限軌道の車両に乗り、MP5K-PDW、UMP9、G3A4、G36C、UZI、デリンジャー銃、コルト・シングル・アクション・アーミー(ロングバレルモデル)などで重武装する。霧の中、単身で将軍を迎え撃ちに行ったマックスが弾倉と弾帯、銃数丁を手土産に帰還しており、マックスによって倒されたものと思われるが、直接的な最期は描かれていない。
前日譚コミック『Mad Max Fury Road Nux and Immortan Joe』では、本名カラシニコフ少佐という名の元軍人で、かつて石油戦争と水戦争の時にジョー・ムーア大佐(イモータン・ジョー)の部下で、ジョーが率いた暴走集団「ディープドッグ」の右腕としての部下でもあった。ジョーが岩山の砦を陥落させた後、武器工場のバレット・ファームの管理を任された。ザ・シネマ吹替版では役名が弾丸農家に改められている。
スリット:ジョシュ・ヘルマン
イモータン・ジョーの武装集団ウォー・ボーイズでランサー(槍手)を受け持つ。FN ブローニング・ハイパワーを武器として使用し、衰弱甚だしい車両運転役のニュークスに代わり追撃チームに加わろうとするもマックスの供血により心身共に奮起したニュークスの気迫に気圧されて従来のランサーとしてニュークス・カー後部に搭乗。追撃最中、マックスの反撃によって追走から排除された後、シルバー・ボディの塗装を施し、オフロード仕様に改造したマックスのインターセプターに乗りウォー・リグの再追撃班として参加。右腹部と両口端の頬の裂傷にステープラーの縫合痕。名前は”切り口、裂け目”。
コーパス・コロッサス:クウェンティン・ケニハン
イモータン・ジョーの息子。骨脆性疾患骨形成不全症と思しき障害を抱えるベビーカーに鎮座した寝たきりの小人の男。兄弟にあたる愚鈍で低知能のリクタスと対照的に特別な知性を持ち、父であるジョーに助言を与える。リクタスと同じように呼吸困難なため、鼻に付けたチューブを通して呼吸。前日譚コミック『Mad Max Fury Road Mad Max #2』におけるヒストリーマンの話しの終わりでは、まだ彼は生きており、シタデルにやって来る人達の全てに水を無造作に与え続けると、侮った一部の者が砦を占領する恐れがあるという理由から、シタデルの指導者の女性に水をコントロールするように忠告している。これに対しヒストリーマンは子供たちに過去の間違いを繰り返そうとしていると警告している。
オーガニック・メカニック:アンガス・サンプソン
シタデルの”生体整備士”。人間を動物や物品扱いしており、言動が狂気染みている。拡大鏡、電気彫り器、上半身の弾帯に医療器具、外科処置用肉切り包丁を持ち物としている。設定では、背中に医学情報の入墨を入れている。
ドーフ・ウォーリアー:iOTA(イオタ)
行軍中に火炎放射器付きのエレキギターとサウスポー・エレキベースのダブルネック・メタル・ボディでディストーションを響かせたパワー・コード・リフ奏法を行う。潜在眼球症候群と思しき障害を持ち、乱杭歯で両瞼が無く眼窩部分は皮膚となっている。マスクで顔を覆い、黒色のスニーカーと赤色のツナギ服を着用している。マッシブスピーカー搭載のドーフ・ワゴンと呼ばれるトラック上に据えられた舞台から伸縮ロープに吊るされた状態で火炎放射器ギターを操る。
本編外のバック・ストーリーによると、音楽家の母親の下で、盲目ながら音楽の才能を持つ天才児として幸せな環境で幼少期を送っていたが、何者かに襲撃され、母親は斬首されてしまい、膝に落ちてきた母親の頭にしがみ付いて泣いていたところをジョーに発見されて養子として保護されることになった。そして、実母の頭部の皮を剥いて作ったマスクを被り、コーマ _ ドーフ・ウォーリアー(Coma-Doof Warrior)という名の闘いの奏者として育てられる。
ミス・ギディ(ばあや):ジェニファー・ヘイガン
顔や体に自ら旧文明の知識を入墨で刻んでいるヒストリーメンの老女。長銃身の水平二連式散弾銃を武器として使用。イモータン・ジョーの支配下にあり、砦の一画のバイオドームに監禁されていたワイブズに世界崩壊前の昔話を聞かせたり、身の周りの世話をしていた。ワイブス逃亡の手引に加担した上に銃口を向けた事によりジョーの怒りを買い一時危篤に陥るも、当日の夜には回復し、スプレンディドの死産に立ち会う。その後の登場シーンは無いが、映像ソフト等に収録された未使用シーンではスプレンディドの死後、彼女と共に瀕死の状態で荒野に捨て置かれてしまう様子が描かれていた。なお、2015年のゲーム版ではホープという名の娘が登場しており、ミス・ギディの夫はジョーのバイカーギャングに殺されたと示されている。
バルキリー:ミーガン・ゲイル
鉄塔の人身御供を装った囮罠係。長髪長身の均整の取れた肢体で、ロッシーM92 .357 レバーアクションライフルを持つ中年女性戦士でチームリーダー”戦の女神”。かつての「緑の地」住人であったマリー・ジョ・バサの娘の顔と名前を記憶していた。ウォー・リグを追走する車両を排除する 殿役。
メリッサ(種を持つ老婆):メリッサ・ジャファー
オートバイに乗る女性の一団「鉄馬の女たち」の老女。フュリオサたちが目指す「緑の地」の現状を告げる。昔のチーム一員であったマリー・ジョ・バサと顔見知り。手提げ鞄の中に獣の頭骨を用いた小さな鉢植えと果物や花の種子を所持しており、陽の落ちた砂漠でダグに披露する。Pennsylvania Rifle – .40 caliber所持。
エース:ジョン・イルズ
ウォー・ボーイズのチャント係で、ウォー・リグ”精鋭”護送チームの伝令を担当する。右首筋部分に無数の瘤があり、黒色ゴーグル着用し、M79 Grenade Launcherで武装している。
モーゾフ:クリス・パッテン
ウォー・ボーイズの1人。ウォー・リグが牽引する燃料ポッド上の捕鯨銃を受け持つ。戦闘中に負傷し、儀式を済ませた後、両手に撃雷槍を構え盗賊団バザードが乗るバギーカーに跳躍特攻し、自爆する。
ギリアン:ギリアン・ジョーンズ
メリタ:メリタ・ジュリシック
ジョイ:ジョイ・スミザース
アントワネット:アントワネット・ケラーマン
マディ:クリスチーナ・コーク
イワオニ酋長:スティーブン・ダンレビー
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