1980年代 アクション

ロックアップ 86点

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ロックアップ 映画批評・備忘録

ドナルド・サザーランドが演じる冷酷な刑務所長に立ち向かうある囚人の戦いを描いたシルヴェスター・スタローンの主演映画。
1980年代のスタローン全盛時代最後の傑作作品で、彼のベスト映画のひとつ。どことなく『ショーシャンクの空に』に通じるものを個人的には感じています。ドナルド・サザーランドが演じるドラムグール所長が実に嫌な奴で、ネチネチと陰湿な嫌がらせを主人公に行います。そのネチネチがラストの気持ちの良さへと通じるのですが、見ている間は本当に嫌なものです。また、囚人たちに対して常に高圧的で厳しく接するメイズナー看守長をジョン・エイモスが好演し、この映画をより魅力的にしています。他にもトム・サイズモア、ソニー・ランダム、フランク・マクレーも好演していますし、緊張感のメリハリが利いていて、アクションも良く、途登場人物のキャラクター性も良い映画に仕上がっています。人間ドラマとアクションがバランスが良く、カタルシスを存分に得られる作品だと思います。

ロックアップ 採点の内訳


脚本:35点
演技・演出:17点
撮影・美術:17点
編集:9点
音響・音楽:8点
合計86点

ロックアップ タイトル

ロックアップ(原題:Lock Up)

ロックアップ あらすじ(ネタバレ)

模範囚フランク・レオンは出所を半年後に控え、恋人メリッサもその日を心待ちにしていた。しかしある夜突然、最悪と噂されるゲートウェイ刑務所へ移送されてしまう。それはフランクを逆恨みする刑務所所長ドラムグールの仕業であり、マンリーら悪徳看守やチンクら極悪囚人たちを手先に使い、フランクへの復習を行なうためであった。

最初にフランクに声をかけて来たダラスは脱獄を目論んでおり、脱獄歴があるレオンにアドバイスを乞うて来たが、脱獄に興味がないフランクはまともに相手にしなかった。そのダラスに車修理班のボス、エクリプスを紹介されるが、堅物なエクリプスには追い払われてしまう。食堂で知り合った若い囚人ファースベースがアメフトに興じるチンクに挑発されると、危険を察したフランクはファーストベースの代わりにアメフトに参加する。しかしこの試合はチンクらがタックルに乗じて暴力を振るいまくるリンチの場であった。看守達もそれを止めようとしない。あまりの凄惨な状況を見かねたエクリプスが乱入すると、大柄の体格を活かしタッチダウンを決めグラウンドは大盛り上がり。しかしその歓声に乗じたチンクがプレイが終わっているにも関わらずフランクに強烈なタックルを浴びせダウンさせると、メリッサから貰った大事なペンダントを引き千切って持っていってしまう。

アメフトの一件でエクリプスに気に入られたフランクは、彼の修理工房の仲間として迎え入れられると、修理困難と判断され眠り続けているクラシックカーを一緒に生き返らせようと団結。一緒に参加したダラスやファーストベースも含め、囚人の中に仲間が増えて行き、友情を分かち合うようになる。ついにクラシックカーの修理が完了すると、車で街を颯爽と走る事に憧れていたファーストベースの夢をイメージだけでも叶えようと、フランクはそのイメージ遊びに付き合う。所内では車の運転は勿論、エンジンをかける事も禁止されていたが、少しだけとの約束でかけたエンジンの感触に興奮したファーストベースは、フランクの制止を振り切って所内グランドを暴走し始めてしまう。すぐに止められ看守に引き摺り下ろされるファーストベース。そして所長はチンクらに車を破壊するように命じると、フランクは仲間との友情の証であった車が破壊されて行くのを、ただ黙って見る事しかできなかった。更にこの騒動の主犯とされたフランクは独房に送られ、数十分ごとに強烈な照明と大音量ブザーを浴びせられ、その度に起立して囚人番号を言わなければならないルールを課せられる。フランクは数日間ずっとこれを繰り返され、睡眠すら取れず体力を消耗して行く。消耗がピークに達し番号が答えられなくなると、マンリーらは制裁として警棒で殴打を開始する。あまりの酷い行為に同じく看守のブレイドンは警棒を捨て「辞める」と言い放つが、ここは看守長メイズナーに諭される。一般房に戻る際、ブレンドンから「ベッドを確かめろ」と伝えられると、そこにはメリッサからの大量の手紙を発見する。マンリー達がフランクに届けずに捨てていた物を、ブレンドンがゴミ箱からこっそり回収してくれていたのである。ある日、所長の命令でファーストベースがチンクら悪徳囚人集団に殺害される。怒りを爆発させたフランクはチンクと対決、勝利するも殺せば出所が伸び、所長の思惑にハマる事になるため最後のトドメは刺さず、奪われていたメリッサからのペンダントだけ取り返す。

刑期満了まであとわずか。大人しくしていればすぐに迎えられるはずだったある夜、出所を翌々日に控えた車椅子の囚人が、出所したらメリッサをレイプしに行くと予告。なんとかメリッサに知らせようにも、マンリーは電話1本すら許可してくれない。フランクはメリッサがレイプされる事を阻止するためにダラスと共についに脱獄を決行。ところがダラスの案内で進んだ先には所長やマンリー達が待ち伏せていた。ダラスが自分の刑期30年と引き換えに、フランクの脱獄計画の密告と待ち伏せへの誘導を行なったのであった。しかし所長はそのダラスにも「犯罪者なんかと取り引きなどしない」と言い捨てる。激高したダラスだが素手では武器を持った複数の看守には歯が立たず返り討ちにあい、瀕死の状況で貯水槽に落とされる。しかもメリッサをレイプすると予告した車椅子の囚人が看守として現れる。このレイプ予告はそもそもフランクに脱獄を促すためにドラムグール所長が仕組んだ罠だったのだ。フランクへの制裁を任された3人の看守に対し反撃を開始するフランク。2人までは倒せたがマンリーに後ろからチェーンで首を絞められピンチに陥ると、ダラスが自分とマンリーが浸かっている貯水槽に引きちぎった配電線を浸し、自分もろともマンリーを感電死させるのであった。単身となったフランクはメイズナー率いる看守の捜索を搔い潜りドラムグールを捕まえると、電気椅子に座らせロックをかける。そこにメイズナー達が駆け付けるが、フランクは電気椅子の作動レバーに自分の手を縛り付ける事によって、看守が自分を撃てばレバーが倒れ電気椅子が作動し所長が死ぬという状況を作る事で発砲させなかった。さらに命乞いをする所長に今までの悪事を自白させると、この自白により所長は拘束されフランクは所長の管理から解放されたのであった。

それから数日後、ついに出所日を迎えたフランクはエクリプスやメイズナーに別れを告げ門を出て行くと、そこには恋人のメリッサが待っているのであった。

ロックアップ スタッフ

監督:ジョン・フリン
脚本:リチャード・スミス,ジェブ・スチュアート,ヘンリー・ローゼンバウム
製作:ローレンス・ゴードン,チャールズ・ゴードン
製作総指揮:マイケル・グリック
音楽:ビル・コンティ
撮影:ドナルド・E・ソーリン
編集:ドン・ブロチュ,マイケル・S・グリック
製作会社:カロルコ・ピクチャーズ
配給:トライスター・ピクチャーズ,東宝東和

ロックアップ キャスト

シルヴェスター・スタローン
ドナルド・サザーランド
ソニー・ランダム
ジョン・エイモス
トム・サイズモア
ダーラン・フリューゲル
フランク・マクレー
ラリー・ロマーノ
ジョーダン・ランド
ウィリアム・アレン・ヤング
ダニー・トレホ
ディーン・デュヴァル

ロックアップ 予告編

ロックアップ 商品情報




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