ダイ・ハード4.0は、2007年公開のアメリカ合衆国の映画。ニューヨーク市警のジョン・マクレーン刑事の超人的な活躍を描く人気シリーズ「ダイ・ハード」の12年ぶりに製作された第4作。全米を襲うサイバーテロ集団にジョン・マクレーン刑事が立ち向かうアクション巨編。原題は、ニューハンプシャー州の標語「Live Free or Die」(自由に生きるか、さもなくば死を)に由来する。
ダイ・ハード4.0 映画批評・評価・考察
ダイ・ハード4.0(原題:Live Free or Die Hard)
脚本:28点
演技・演出:16点
撮影・美術:16点
編集:8点
音響・音楽:7点
合計75点
公開当時は、こんなのダイ・ハードじゃない的な酷評が体制を占めていたように思いますが、現在のAmazonのレビューを見る限り概ね好評になっています。ダイ・ハードシリーズを追いかけてきた人からすると、ダイ・ハードというより一般的なアクション映画になってしまった感じが強い印象があります。元々ダイ・ハードの脚本は単体のものなのでお約束は実際は存在してないんですよね。クリスマスに不運に事件に巻き込まれるみたいな・・・もう、3でその設定はなかったことになってますしね。ブルース・ウィリス主演の『ティアーズ・オブ・ザ・サン』の脚本も当初はダイ・ハードの予定だったみたいですので、良い脚本があればマクレーンのキャラに合っていればダイ・ハードとして発表する流れだったんだと思います。ブルース・ウィリスの意見も聞いてそうな感じもします。今作の良さは、ラスボスはいまいちですが、マギー・Qは魅力的でした。メアリーもジャスティンも良い感じですし。
今作品はAmazonプライムで見ました。
ダイ・ハード4.0 あらすじ
独立記念日の前夜、ワシントンDCのFBI本部サイバー犯罪部に異変が起きる。交通、通信、原子力、水道などのあらゆるインフラを監視するシステムが何者かにハッキングされた。事態を重く見たサイバー犯罪部長ボウマン(クリフ・カーティス)は、FBIブラックリストに載っているハッカーたちの一斉操作を命じる。その頃、ニューヨーク市警統合テロ対策班の警部補ジョン・マクレーン(ブルース・ウィルス)は別れた妻との娘であるルーシー(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)に会うためニュージャージー州の大学を訪れていた。そこに上司から連絡が入り、ニュージャージー州内に住むマット(ジャスティン・ロング)というハッカーの身柄を拘束し、ワシントンまで連れ帰るよう通達される。マットのアパートを訪れたマクレーンだったが、そこで謎の一味から襲撃を受ける。危うくも逃れたマクレーンは、マットと共にワシントンを目指す。マクレーンたちを襲った一味はガブリエル(ティモシー・オリファント)率いるテロ集団の衛兵部隊だったことを知る。マットはガブリエルのテロ計画の全容を知らないまま依頼されたプログラムの開発を請け負っていたのだった。すでにマット以外の計画に関わったハッカーたちはガブリエルの手下によって全員が殺されていた。夜が明け、ふたりを乗せた車がワシントンに到着すると街では大混乱が起きていた。騒ぎの中、マクレーンに連れられたボウマン部長と対面したマットは、ガブリエルがインターネットに流した映像を見て「”ファイアーセール”だ」と呟く。”ファイアーセール”は国のインフラに対する組織的サイバーテロを意味するハッカーのスラング。ガブリエルは全米のライフラインすべてを自分の管轄化に置き、国家そのものの乗っ取りに繰り出していた。マットの協力を得たマクレーンは、次々に襲い掛かる衛兵たちをかいくぐり、サイバーテロを食い止めようと奔走を始める。一方、マットを守るマクレーンの身元を調べ上げたガブリエルは、娘であるルーシーの存在に目をつける……。
ダイ・ハード4.0 スタッフ
監督:レン・ワイズマン
脚本:マーク・ボンバック
原案:マーク・ボンバック,デヴィッド・マルコーニ
製作:マイケル・フォトレル
製作総指揮:アーノルド・リフキン,ウィリアム・ウィッシャー
音楽:マルコ・ベルトラミ
撮影:サイモン・ダガン
編集:ニコラス・デ・トス
製作会社:デューン・エンターテインメント,シャイアン・エンタープライズ
配給:20世紀フォックス映画
ダイ・ハード4.0 キャスト
ジョン・マクレーン:ブルース・ウィリス
本作の主人公で、ニューヨーク市警察にある統合テロ対策班の刑事。今作で警官になってからは30年勤務しており、ベテラン刑事として知られている。ブルックリン在住で、行き違いが続き、前作では別居状態だった妻のホリーとは遂に離婚し、自分自身は過保護に接しているつもりだが、子供達からは敬遠されている。本作では「刑事」としか言及されないが、階級は「警部補」(ファレル宅訪問時の身分証を参照)となっており、前作の捜査一課からテロ対策班に配置換えになっている。また、前作までは愛煙家だったが今作では遂に禁煙に踏み切っている。
マシュー・ファレル:ジャスティン・ロング
ハッカーの青年。今作のマクレーンの相棒。「60年代は…70年代は…」と総括してしまう傾向があり、既存のメディアに強い不信感を持つなどの典型的なネット世代であるが、ハッカーとしての腕は優秀で、PDAで人工衛星をハッキングしてワシントンD.C.から最も近い発電所を探し当てたり、ガブリエル達によって書き換えられたシステムを更に書き換えたりしていた。また、アメリカン・コミックスの大ファンで、自室にフィギュアをいくつか飾っている。知らずにテロリストの手助けをしてしまった上に口封じに殺されそうになるが、その場にいたマクレーンに救われ、以降は行動を共にする。その後、逃げ腰を発揮していたものの、次第に自分のしたことの責任を自覚し、自分の能力を評価してくれたマクレーンを慕い手助けする。
ルーシー・ジェネロ:メアリー・エリザベス・ウィンステッド
ジョン・マクレーンの娘。両親の離婚で母につく。当初はジョンに対して反抗的だったが、次第に信頼する様子も見せる。また、気の強さと手の早さは父親似というよりも母親似。終盤ではガブリエルの罠に嵌まって人質にされるが、最終的にはマクレーンとファレルに救出される。
トーマス・ガブリエル:ティモシー・オリファント
テログループのリーダーで、元国防総省公共機関の保安担当チーフプログラマーであり、ボウマンの元同僚でもある。横暴かつ自己中心的な性格で、非常にプライドが高く、目的達成のためならば無関係な人間を巻き添えにしたり、仲間を切り捨てることも厭わないために、その性格や行動は内外部から危険視されていた。特にマクレーンの邪魔に冷静さを失って感情を露わにする一面も多く、「社交性がない」と分析されるシーンもあり、仲間であるマイやトレイ、エマーソンからは内心で見下されているなど人望も薄い。また、ハッカーを殺害したやり方から『殺しのプロではない』とマクレーンから見抜かれるなど、暗殺と破壊工作は不得手な様子。しかし反面では、それなりに高い知能と高度なハッキング技術を持っており、作中では仲間のハッキング技術を駆使して様々な策を巡らせていた。また、マクレーンを「デジタル時代のハト時計」(正確な翻訳は「デジタル時代のタイメックス・ウォッチ」)と例えていた。在任中に米国の危機管理システムの脆弱性を指摘するが、上司に適当にあしらわれたことから自分の考えを認めさせるために、統合参謀本部会議に無許可で乗り込んだ挙句に、上層部の目の前でラップトップPC一台でNORAD(北アメリカ航空宇宙防衛司令部)の管理システムを崩壊まで追い込むという暴挙に出て、頭に銃を突き付けられるまで止めず、その行動が仇となって風評を流され、最終的には辞職にまで追い込まれた。その後、在任中に自らが設計したプログラムを利用してウッドローンのSNA施設データベースの金融データを入手し、巨万の富を得ようと目論むが、その過程で計画の障害になりうると目を付けたマクレーンと対立し、様々な戦いを繰り広げる。その後はアジトに乗り込んできたマクレーンを追い詰め、その肩の傷を銃口で抉ったが、そのまま自らの肩ごと撃ち抜くというマクレーンの荒業によって射殺される。
マイ・リン:マギー・Q
ガブリエルの部下で、恋人。印象的な声を持っており、アジアンビューティーな美貌で男性を魅了しているが、その美声が仇となって緊急無線において偽オペレータだと見破られるなどの抜けた面もある。また、小柄な体躯だが、カンフーなどの格闘に秀でており、マクレーンからは「すぐ人を蹴る女」と形容されていた。体格差で不利なマクレーンに善戦して一度は有利になるが、エレベーターシャフトから車ごと転落し、更にはマクレーンの渾身の一撃を受けて気絶する。その後意識を取り戻しエレベーターシャフトから脱出するマクレーンを射殺しようとするが、その瞬間車がシャフトから落下し死亡する。
ランド:シリル・ラファエリ
ガブリエルの部下。パルクールを使い、垂直の壁を駆け上がるなどのマイと同等の格闘術を持つ。また、強靭な運動神経をしており、度々マクレーンとファレルを窮地に陥れている。マクレーンとファレルを始末するために襲い掛かるも度々失敗に終わり、ウッドローンの社会保障局での交戦ではパルクールによりパイプに捕まる、ぶら下がりながら発砲するなどマクレーンを翻弄するが、液体窒素を浴びせられた上に冷却装置の歯車に巻き込まれるという最期を遂げた。
ボウマン:クリフ・カーティス
FBIの副局長で、ガブリエルのかつての同僚。これまでのシリーズで登場したFBI捜査官とは違ってまともな思考を持ち、全米規模で起きたテロと戦うマクレーンに対しても協力的で、防弾チョッキを着て自ら現場に赴くなどの勇敢さと真面目さがうかがえる。マクレーンと協力して動いていた際にはペンタゴンに連絡してウッドローンへ戦闘機を向かわせるなどの可能な限りの手を打って積極的に彼をサポートした。
トレイ:ジョナサン・サドウスキー
ガブリエルの部下で、サイバー班のリーダー。ガブリエルに従って動いてはいるものの、彼の常軌を逸した無茶な命令には何度か躊躇を見せていた。また、ハッカーとしてそれなりの拘りがあるようで、歴代大統領の演説映像を編集して作られた犯行声明映像を流した際は「もっとニクソンを使いたかった」と言っていた。終盤では単身でアジトに乗り込んできたマクレーンに撃たれて死亡した。
ワーロック:ケヴィン・スミス
本名フレデリック(フレディ)・カルーディス。ボルチモア在住のハッカー。ファレルに引けを取らない程のハッキング能力を持っており、実際に停電の中で持ち前のハッキング能力を活かして発電所の電気を自分の家だけに通していたり、テロ発生前にはガブリエルの経歴を独自に調べて彼の危険性について熟知しているが、特にコンピューターに精通しているだけでなく前時代的なCB無線も使いこなしている。また、『スター・ウォーズ』の大ファンという事もあってファレルからは「デジタル時代のジェダイ」と評されている。ガブリエルが逆ハックを仕掛けてきた際にもその居場所を突き止めて見せたり、本編終盤においては携帯電話すら使えなくなった通信網被害の中でマクレーンの頼みを聞いてFBIのボウマンに連絡回線を構築した。
キャスパー:アンドリュー・フリードマン
テイラー:クリスティーナ・チャン
ラジ:サン・カン
モリーナ:ジェリコ・イヴァネク
ルッソ:ヨーゴ・コンスタンティン
ジム:ジェイク・マクドーマン
スクラビーノ:クリス・エリス
クレイ:マット・オリアリー
サマー:ティム・ラス
エマソン:エドアルド・コスタ
ジョンソン:ヤンシー・アリアス
ジャック・パリー:ジョー・ゲレッティ
高速道路にいる女リポーター:メリッサ・ノウルズ
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