リバイアサンは、1989年公開のアメリカ合衆国とイタリアの合作映画。謎の怪物によって襲われる深海基地に従事する研究員たちの恐怖を描いたSFホラー映画。脚本は、デヴィッド・ピープルズ(ブレードランナー)とジェブ・スチュアート(ダイ・ハード)によって書かれた。この映画は、『エイリアン』と『遊星からの物体X』と多くの類似点を挙げられ批評家から否定的なレビューを受けた。
リバイアサン 映画批評・評価・考察
リバイアサン(原題:Leviathan)
脚本:28点
演技・演出:13点
撮影・美術:12点
編集:8点
音響・音楽:7点
合計68点
1989年は、『ザ・デプス』『アビス』と深海を舞台にした映画が次々に製作され公開された年で、特にリバイアサンとザ・デプスは似通っているところが多く、比べられる作品となっています。
リバイアサンは、『ロボコップ』のピーター・ウェラーと絶世の美女アマンダ・ペイズが主役を務め、助演にアーニー・ハドソン『ゴーストバスターズ』とメグ・フォスター『ゼイリブ』、リチャード・クレンナ『ランボー』と他2作品と比較してもキャストは豪華になっています。
怪物の特徴は、合体能力で『遊星からの物体X』のクリーチャーに近い印象、のちの『遊星からの物体X ファーストコンタクト』は、ほぼオマージュのようなシーンがあります。
気持ち悪さはあるものの、全体像がはっきりしてくるとあまり怖くないというか、半魚人風になるので正直がっかりなクリーチャーでした。
ラストが『ザ・デプス』と同じで、2作同時に見ると笑えます。また、ホラー映画で黒人は助からないという印象を与えたのは今作かもしれない。
リバイアサン あらすじ(ネタバレ)
時は近未来、フロリダ沖の海底で希少鉱物の採掘作業をしているトランス・オーシャン・コーポレーション深海基地の8人のクルーたちは、2カ月の勤務完了を2日後に控えたある日、深海に沈没したソ連艦艇“リバイアサン”を発見する。
電機主任のウィリーとシックスパックは艦内で1台の金庫を発見し持ち帰るが、隙をみてシックスバックはその中のウォッカの瓶を盗み出し、ボウマンと密かに酒盛りをした。ところが翌日になって、シックスパックとボウマンは次々と体の不調を訴え、時をたたずしてシックスパックは無残な姿で息絶え、恐怖に耐えかねたボウマンは自殺する。
トンプソン博士の診断によると、2人の体内で遺伝子の転換が起こっていたという。が、やがて2人の遺体は塊状に変化し、埋葬作業中にいきなり動き出すや、クルーたちは手足を切断して遺体を深海に葬るのだった。そして艦内捜索のヴィデオからこれらの原因が、失敗したソ連の遺伝子転換実験の結果であることが分かる。しかもその間に切り落とされた手足は増殖し怪物に変化、ついにクルーたちを1人、1人とえじきにしてゆく。
ウィリーと共に生き残った地質学者ベックは、自らの血をおとりに怪物と対決し、敵を爆死させることに成功する。地上にたどりついた2人は、事件をもみ消そうと乗組員全員死亡のニュースを流した上司マーティンを殴り、引きあげてゆくのだった。
リバイアサン スタッフ
監督:ジョージ・P・コスマトス
製作:ルイジ・デ・ラウレンティス
脚本:デヴィッド・ピープルズ、ジェブ・スチュアート
音楽:ジェリー・ゴールドスミス
撮影:アレックス・トムソン
特撮:スタン・ウィンストン
編集:ジェームズ・ミッチェル
リバイアサン キャスト
スティーブン・ベック:ピーター・ウェラー
エリザベス・ウィリアムス:アマンダ・ペイズ
グレン・トンプソン医師:リチャード・クレンナ
バズ・パリッシュ(シックスパック):ダニエル・スターン
ジャスティン・ジョーンズ:アーニー・ハドソン
マーティン:メグ・フォスター
ブリジット・ボーマン:リサ・アイルバッハー
G. P. コッブ:ヘクター・エリゾンド
トニー・ロデロ(デジーザス):マイケル・カーマイン
ロシアの船長:ユージーン・リピンスキー