恋をしましょうは、1960年公開のアメリカ合衆国の映画。億万長者のプレイボーイと舞台女優の恋を描いている。監督はジョージ・キューカー、出演はマリリン・モンローとイヴ・モンタンなど。
恋をしましょう 映画批評・評価・考察
恋をしましょう(原題:Let’s Make Love)
恋多き女モンローが共演者とロマンスに落ちることは存外なかったが、本作の相手役モンタンとは激しい恋をしたので有名です。また、恋多き男だったさしものモンタンもアメリカに行きっ放しになるほど夢中で、妻シモーヌ・シニョレは自殺未遂を起こしたとも言われています。今作品は、純然たるミュージカル映画ではありませんが、サミー・カーン、ジェームズ・ヴァン・ヒューゼンによる表題曲やコール・ポーターの“私の心はパパのもの”などの佳曲がモンロー独特の甘い声で唄われ、モンタンも美声を披露しています。
恋をしましょう あらすじ(ネタバレ)
ジャン・マルク・クレマン「イヴ・モンタン」は億万長者で、色事もなかなか達者だ。クレマンのPR係コフマン(トニー・ランドール)が、バラィエティ紙に、クレマンを皮肉った芝居のリハーサルが行なわれている記事を見つけた。クレマンの弁護士は芝居を止めさせようといったが、彼は1度芝居をみてからにしようといった。ある晩、クレマンはコフマンを連れて、内緒で劇場を訪ねた。舞台ではアマンダ・デル(マリリン・モンロー)がセクシーな踊りを踊っていた。一目でひかれたクレマンは、コフマンに彼女と食事をする用意を命じた。プロデューサーのバークンズはクレマンに似た役者を探していた。それを知ったクレマンは彼女に近づくため、偽名を使ってその役を買って出た。なにも知らぬアマンダは、クレマンと親しくなるにつれ、金持ちを軽蔑し、夜学に通っていることがわかった。彼女はなかなかクレマンの誘いにのらない。どうも一座の中の若いハンサムな歌手トニー(フランキー・ボー)と仲がよいらしい。クレマンは弁護士ウェールスをプロデューサーに化けさせ、一座に経済的援助を与え、自分を主役にさせて彼女をモノにしようとした。計画はあたり、主役はトニーからクレマンに変った。やがて、アマンダはクレマンとの夕食を承諾した。彼は求婚した。が、アマンダの真意はトニーに主役をかえしてくれということで、彼とは友情意外なにもないという。しかたなくクレマンはアマンダに本物にあって、ショー上演を頼もうといった。彼女はクレマンの事務所を訪ねた。そこで同行の気違いが、本物のクレマンだとわかった。驚いて一時は気を失ったものの、クレマンの真情にほだされ、彼の求婚を受けることにした。
恋をしましょう スタッフ
監督:ジョージ・キューカー
脚本:ノーマン・クラスナー,ハル・カンター,アーサー・ミラー
製作:ジェリー・ウォルド
音楽:ライオネル・ニューマン,アール・ヘイゲン,シリル・J・モックリッジ
撮影:ダニエル・L・ファップ
編集:デヴィッド・ブレサートン
製作会社:20世紀フォックス,カンパニー・オブ・アーティスツ
配給:20世紀フォックス
恋をしましょう キャスト
アマンダ・デル:マリリン・モンロー
ジャン=マルク・クレマン / アレクサンドル・デュマ:イヴ・モンタン
アレクサンダー・コフマン:トニー・ランドール
トニー・ダントン:フランキー・ヴォーン
ジョージ・ウェルチ:ウィルフリッド・ハイド=ホワイト
オリヴァー・バートン:デイヴィッド・バーンズ