リーサル・ウェポン4は、1998年公開のアメリカ合衆国の映画。L.A.の暴走刑事コンビの活躍を描く人気シリーズの6年ぶりの第4弾。監督はシリーズ産みの親で「マーヴェリック」のリチャード・ドナー。脚本は人気テレビ・シリーズ『NYPDブルー』を手掛け、本作が映画デビュー作となるチャニング・ギブソン。製作はドナーとシリーズ全作を手掛けたジョエル・シルヴァー。製作総指揮は「トゥルー・ロマンス」のスティーブ・ペリーと「アルマゲドン」のジム・ヴァン・ウィク。
リーサル・ウェポン4 映画批評・評価・考察
リーサル・ウェポン4(Lethal Weapon 4)
脚本:35点
演技・演出:19点
撮影・美術:17点
編集:9点
音響・音楽:9点
合計89点
ロサンゼルス市警の刑事コンビ、リッグスとマータフが悪と戦う大人気のポリスアクション、「リーサル・ウェポン」シリーズの6年ぶりの続編で、その完結編となった第4作。
今回コンビは、チャイニーズ・マフィアの巨大偽札事件に挑戦。完結編らしく、タンクローリー爆発で幕を開ける開巻から、リッグスの恋人ローナの妊娠にマータフの初孫誕生が重なる(!)というコミカルな味付けまで、人気シリーズならではのサービス精神は満点。まるで“リーサル・ファミリー日記”(エンドクレジットでスタッフの写真をアルバム風に使うお遊びも)にきちんと幕を下ろしたかのようで楽しめる。本作がハリウッド初進出となったアジアン・スター、ジェット・リーが披露した神技アクションの数々も見どころです。
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リーサル・ウェポン4 あらすじ(ネタバレ)
ロス警察の名物刑事、マーチン・リッグス(メル・ギブソン)とロジャー・マータフ(ダニー・グローバー)が、火炎放射器を手に完全武装した凶悪犯と銃撃戦を展開しているさなか、リッグスは彼の恋人であるローナ(レネ・ルッソ)が妊娠していることを知らされる。今回もタンクローリーを吹っ飛ばすほどの暴れぶり。
そんなふたりのお陰で保険会社から愛想を尽かされつつあるロス警察は、最後の策として彼らを警部に昇進させることにした。内勤につかせておくためだ。図に乗って大喜びするふたり。
そんなある日、ヨットでお騒がせ会計士のレオ(ジョー・ペシ)と釣りに出かけていたふたりは中国からの密航船を発見し、スネークヘッドたちとの格闘の末、船を座礁させる。だが、避難用ボートの中に隱れていたホン(エディ・コー)とその一家に同情したマータフは、違法と知りながら自分の家にかくまうことに。ふたりは、若手刑事バターズ(クリス・ロック)と共に密航事件を捜査し始め、チャイナタウンの黒幕であるクー(リー・リンチェイ)の存在を暴き出す。
クーは、大陸で強制労働についている4人の長老を人民解放軍との闇取引で手に入れるために、大量のニセ札をヤミ工場で印刷していた。クーたちはマータフ家を急襲、リッグス、マータフも駆けつけたがクーのカンフーによって叩きのめされ、ホン一家は連れ出され、全員縛り付けられた上で家に火を放たれる。
間一髪のところで逃げ出したリッグスたちは4人組の引き渡しが行われる場所へ急行。ニセ札で取引をしようとしていたことを人民軍にしらせ、クーの顏を丸潰しに。怒りに燃えるクーとふたりは死闘の末、勝利を収めるのだった。
エリック・クラプトンの「ピルグリム」が流れるエンドロールでは撮影時のスナップ写真で構成され、出演者、スタッフ一同の記念写真でアルバムが閉じられ映画本編が終了するという仕掛けになっている。
リーサル・ウェポン4 スタッフ
監督:リチャード・ドナー
脚本:チャニング・ギブソン
製作:リチャード・ドナー,ジョエル・シルバー
製作総指揮:ヴィッキー・ディー・ロック
音楽:マイケル・ケイメン,エリック・クラプトン,デイヴィッド・サンボーン
主題歌:「ピルグリム」エリック・クラプトン
撮影:アンジェイ・バートコウィアク
編集:フランク・J・ユリオステ,ダラス・プエット
製作会社:シルバー・ピクチャーズ
配給:ワーナー・ブラザース
リーサル・ウェポン4 キャスト
マーティン・リッグス:メル・ギブソン
ロジャー・マータフ:ダニー・グローヴァー
ローナ・コール:レネ・ルッソ
レオ・ゲッツ:ジョー・ペシ
リー・バターズ:クリス・ロック
ワン・シン・クー:ジェット・リー
エド・マーフィー警部:スティーヴ・ケイハン
ベニー・チャン:キム・チャン
ベニーの助手:マイケル・チャウ
トリッシュ・マータフ:ダーレン・ラヴ
ホン:エディ・コー