リーサル・ウェポン2/炎の約束は、1989年公開のアメリカ合衆国の映画。巨大な国際麻薬組織に立ち向かうロス市警の2人の刑事の戦いを描くシリーズ第2作。製作・監督は「リーサル・ウェポン」のリチャード・ドナー、共同製作はジョエル・シルヴァー。シェーン・ブラックとウォーレン・マーフィーのストーリーを基に、脚本は「インディ・ジョーンズ 最後の聖戦」のジェフリー・ボーム。
リーサル・ウェポン2/炎の約束 映画批評・評価・考察
リーサル・ウェポン2/炎の約束(原題:Lethal Weapon 2)
脚本:34点
演技・演出:17点
撮影・美術:17点
編集:9点
音響・音楽:8点
合計85点
“人間兵器(リーサル・ウェポン)”の異名がある最強のバイオレンス刑事リッグスが今回対決するのは、外交特権に守られた強敵。前作に比べて見せ場のスケールもストーリーのテンポも格段にアップし、公開当時は前作を上回る大ヒットを記録。“二重カーチェイス”に始まる秀逸な冒頭から、豪邸一軒の完全破壊、港を舞台にした終盤の決戦まで、息をもつかせません。リッグスの相棒マータフの家族による爆笑エピソード、ジョー・ペシが扮した小悪党ゲッツの存在など、前作に比べて全体的にユーモラスさも楽しめます。
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リーサル・ウェポン2/炎の約束 あらすじ(ネタバレ)
ある夜ロスのダウンタウンで、リッグス(メル・ギブソン)とマータフ(ダニー・グローヴァー)の2人の刑事は、暴走するBMWの中から大量のクルーザーランド金貨を見つけた。運転手は逃亡するが、やがて彼は死体となって発見されるのだった。しばらくして2人は、麻薬組織が儲けた裏金を合法化させてきた銀行員レオ(ジョー・ペシ)の護衛を命じられる。
邪魔な存在となった今、組織から命を狙われたレオは、かつて一度連れて行かれた組織の影のボスの家を思い出し、2人を案内するが、激しい銃撃戦とカーチェイスの末に捕えた人物は、南アフリカの外交官ラッド(ジョス・アックランド)で、治外法権に守られていることにより彼を釈放せざるを得なかった。
事件を嗅ぎつけられたことを知ったラッドは、麻薬取引で儲けた莫大な金を国外へ運び出す準備を始めると同時に、自分の正体を知るリッグスたちを殺そうと企んだ。マータフは自宅のトイレに仕掛けられた爆弾で、危うく命を失いそうになるし、何も知らずにラッドの秘書をしていたジル(パッツィ・ケンジット)を自分のトレーラーハウスに招いたリッグスは、一夜を共にした後ヘリコプターから激しい銃撃をうける。
やがてジルも殺され、かつて自分の妻もラッドに命を奪われたことを知ったリッグスは、怒りが頂点に達し復讐を決意、マータフと共にラッドの家を襲撃するが、すでに彼は逃亡した後だった。しかしラッドのベンツに取りつけておいた探知器によってロサンゼルス港に向かった2人は、船に積み込まれてゆくコンテナの中のドル札の束を宙に散らせ、ラッドを倒すことで南アフリカに通じている国際巨大麻薬組織の壊滅を成功させるのだった。
リーサル・ウェポン2/炎の約束 スタッフ
監督:リチャード・ドナー
脚本:ジェフリー・ボーム
製作:ジョエル・シルバー,リチャード・ドナー
音楽:エリック・クラプトン,マイケル・ケイメン,デイヴィッド・サンボーン
主題歌:ジョージ・ハリスン『チアー・ダウン』
撮影:スティーブン・ゴールドブラット
編集:スチュアート・ベアード
配給:ワーナー・ブラザース
リーサル・ウェポン2/炎の約束 キャスト
マーティン・リッグス:メル・ギブソン
ロジャー・マータフ:ダニー・グローヴァー
レオ・ゲッツ:ジョー・ペシ
アージャン・ラッド:ジョス・アクランド
ピーター・ヴォーステッド:デリック・オコナー
リカ・ファン・デン・ヴァールス:パッツィ・ケンジット
エド・マーフィ:スティーヴ・ケイハン
ティム・カバナフ:ディーン・ノリス
エディ・エステバン:ネスター・セラーノ
トム・ワイラー:ジュニー・スミス
トリッシュ・マータフ:ダーレン・ラヴ
リアン・マータフ:トレイシー・ウルフ
カリー・マータフ:エボニー・スミス
ニック・マータフ:デイモン・ハインズ
ジェリー・コリンズ:グランド・L・ブッシュ
爆弾処理班リーダー:ケネス・ティガー
ラッドの部下:パット・スキッパー,ダニー・ワイナンズ
領事館の使節:ジム・ピドック
殺し屋:フィリップ・モーリス・ミラー
ジョージ:アラン・ディーン・ムーア
リッキー:ジャック・マクギー
ハンス:マーク・ロルストン
ミーガン・シャピロ:ジェニット・ゴールドスタイン
精神科医:メアリー・エレン・トレイナー
レッカー車の運転手:オーランド・ボナー
ホンダ車の持ち主:シンシア・バー