レ・ミゼラブル 100点(満点)

レ・ミゼラブル

2012年12月21日公開の、イギリス、ワーキング・タイトル・フィルムズ製作のミュージカル映画。ヴィクトル・ユゴーの同名小説を原作として1980年代にロンドンで上演され、以後、ブロードウェイを含む世界各地でロングランされていた同名のミュージカルの映画化作品である。

レ・ミゼラブル 映画批評・備忘録


レ・ミゼラブル(原題: Les Misérables)

脚本:40点
演技・演出:20点
撮影・美術:20点
編集:10点
音響・音楽:10点
合計100点


ミュージカル映画に苦手意識を持つ自分でも、その世界観に引き込まれ、気が付いたら深い感動があった作品です。突然歌いだすタイプではなく、最初から最後までずっとミュージカルです。大物俳優が多数出演していますが、相当な難役だと思いますし、舞台経験を積んでないと表現方法が難しいように思えました。
群衆で歌う、劇中歌の『民衆の歌』も感動しましたが、なんといっても、この映画のフィナーレ亡くなった人たちで歌う『民衆の歌』は、それまでの思いが一つに集まって感動的でした。思わず口ずさんでしまう。。。


レ・ミゼラブル あらすじ

1815年10月のある日、76歳のディーニュのミリエル司教の司教館を、46歳のひとりの男が訪れる。男の名はジャン・ヴァルジャン。貧困に耐え切れず、たった1本のパンを盗んだ罪でトゥーロンの徒刑場で19年も服役していた。行く先々で冷遇された彼を、司教は暖かく迎え入れる。しかし、その夜、大切にしていた銀の食器をヴァルジャンに盗まれてしまう。翌朝、彼を捕らえた憲兵に対して司教は「食器は私が与えたもの」だと告げて彼を放免させたうえに、2本の銀の燭台をも彼に差し出す。それまで人間不信と憎悪の塊であったヴァルジャンの魂は司教の信念に打ち砕かれる。迷いあぐねているうちに、サヴォワの少年プティ・ジェルヴェ(Petit-Gervais)の持っていた銀貨40スーを結果的に奪ってしまったことを司教に懺悔し、正直な人間として生きていくことを誓う。

1819年、ヴァルジャンはモントルイユ=シュル=メールで『マドレーヌ』と名乗り、黒いガラス玉および模造宝石の産業を興して成功をおさめていた。さらに、その善良な人柄と言動が人々に高く評価され、この街の市長になっていた。彼の営む工場では、1年ほど前からひとりの女性が働いていた。彼女の名前はファンティーヌ。パリから故郷のこの街に戻った彼女は、3歳になる娘をモンフェルメイユのテナルディエ夫妻に預け、女工として働いていた。

しかし、それから4年後の1823年1月、売春婦に身を落としたファンティーヌは、あるいざこざがきっかけでヴァルジャンに救われる。病に倒れた彼女の窮状を知った彼は、彼女の娘コゼットを連れて帰ることを約束する。実は、テナルディエは「コゼットの養育費」と称し、様々な理由をつけてはファンティーヌから金をせびっていた。それが今では100フランの借金となって、彼女の肩に重くのしかかっていた。

だが、モンフェルメイユへ行こうとした矢先、ヴァルジャンは、自分と間違えられて逮捕された男シャンマティユーのことを私服警官ジャヴェールから聞かされる。葛藤の末、シャンマティユーを救うことを優先し、自身の正体を世間に公表する。結果、プティ・ジェルヴェから金40スーを盗んだ罪でジャヴェールに逮捕される。終身徒刑(=終身刑)の判決を受けて監獄へ向かう途中、軍艦オリオン号から落ちそうになった水兵を助け、海に転落。通算5度目となる脱獄を図る。

そして、1823年のクリスマス・イヴの夜。今は亡きファンティーヌとの約束を果たすためモンフェルメイユにやって来たヴァルジャンは、村はずれの泉でコゼットに出会う。当時、コゼットは8歳であったにも拘らず、テナルディエ夫妻の営む宿屋で女中としてただ働きさせられている上に夫妻から虐待され、娘たちからも軽蔑されていた。ヴァルジャンは静かな怒りをおぼえ、テナルディエの要求どおり1500フランを払い、クリスマスの日にコゼットを奪還する。

道中、後を追ってきたテナルディエを牽制したヴァルジャンは、コゼットを連れてそのままパリへ逃亡する。パリに赴任していたジャヴェールら警察の追っ手をかいくぐり、フォーシュルヴァン爺さんの協力を得たふたりは、ル・プティ・ピクピュス修道院で暮らし始める。母のことをあまり覚えていないコゼットは、ヴァルジャンを父として、また友達として心の底から慕い、愛し続ける。ヴァルジャン自身もコゼットを娘として、あらゆるたぐいの愛情を捧げる絶対的な存在として、彼女にまごころからの愛を注ぎ続ける。

フォーシュルヴァン爺さんの没後、パリのプリュメ通りにある邸宅に落ち着いたヴァルジャンとコゼットは、よくリュクサンブール公園に散歩に来ていた。そんなふたりの姿をひとりの若者が見ていた。彼の名はマリユス・ポンメルシー。共和派の秘密結社ABC(ア・ベ・セー)の友に所属する貧乏な学生である。ブルジョワ出身の彼は幼い頃に母を亡くし、母方の祖父に育てられたが、17歳のとき、ナポレオン1世のもとで働いていた父の死がきっかけでボナパルティズムに傾倒し、王政復古賛成派の祖父と対立。家出していた。マリユスは美しく成長したコゼットに一目惚れし、「ユルシュール」と勝手に名づけ、何も考えられないほど彼女に恋焦がれてしまう。

テナルディエの長女エポニーヌの助けを得て、マリユスは「ユルシュール」の住まいを見つけ、同じころ彼に惚れていた「ユルシュール」ことコゼットに、ようやく出逢うことができた。この出逢い以降、ふたりは互いを深く愛し合うようになる。だが、1832年6月3日、コゼットはヴァルジャンから、1週間後にイギリスへ渡ることを聞かされ、それをマリユスに話してしまう。ふたりの恋路は突然の別れという最大の試練に塞がれてしまった。

コゼットと、彼女に絶対的な愛を捧げるジャン・ヴァルジャンとマリユス――この3人を中心とした運命の渦は、ジャヴェール、テナルディエ一家、マリユスの家族や親しい人々、犯罪者集団パトロン=ミネット、そしてABCの友のメンバーまで巻き込んで、『悲惨な人々』(レ・ミゼラブル)の織りなす物語をあちこちに残していく。大きくなった運命の渦は、七月革命の影響で混沌のなかにあるパリを駆けまわり、やがて1832年6月5日に勃発する六月暴動へと向かってゆくことになる。

レ・ミゼラブル スタッフ

監督:トム・フーパー
脚本:ウィリアム・ニコルソン,アラン・ブーブリル,クロード=ミシェル・シェーンベルク,ハーバート・クレッツマー
原作:小説 ヴィクトル・ユゴー
原作:ミュージカル アラン・ブーブリル,クロード=ミシェル・シェーンベルク,
製作:ティム・ビーヴァン,エリック・フェルナー,デブラ・ヘイワード,キャメロン・マッキントッシュ
製作総指揮:ライザ・チェイシン,アンジェラ・モリソン,ニコラス・アロット,リチャード・パパス
音楽:クロード=ミシェル・シェーンベルク
撮影:ダニー・コーエン
編集:クリス・ディケンズ,メラニー・アン・オリヴァー
製作会社:ワーキング・タイトル・フィルムズ
配給:ユニバーサル・ピクチャーズ,東宝東和

レ・ミゼラブル キャスト

主要人物
ジャン・バルジャン:ヒュー・ジャックマン
司教:コルム・ウィルキンソン
ジャベール:ラッセル・クロウ
ファンティーヌ:アン・ハサウェイ
コゼット:アマンダ・サイフリッド(幼少期:イザベル・アレン
マリウス・ポンメルシー:エディ・レッドメイン
テナルディエ一家
テナルディエ:サシャ・バロン・コーエン
テナルディエ夫人:ヘレナ・ボナム=カーター
エポニーヌ:サマンサ・バークス(幼少期:ナタリア・エンジェル・ウォレス
ガブローシュ:ダニエル・ハトルストーン
ABCの友
アンジョルラス:アーロン・トヴェイト
コンブフェール:キリアン・ドネリー
クールフェラック:フラ・フィー
ジャン・プルーヴェール:アリスター・ブラマー
フイイー:ガブリエル・ヴィック
バオレル:イワン・ルイス
ジョリー:ヒュー・スキナー
レーグル・ド・モー:スチュアート・ニール
グランテール:ジョージ・ブラグデン
テナルディエ・ギャング
バベ:イアン・ピリー
クラクスー:ジュリアン・ブリーチ
モンパルナス:マーク・ピカリング
ブリュジョン:アダム・ピアース
その他
バティスティーヌ嬢:ジョージー・グレン
マグロワール夫人:ヘザー・チェイセン
シャンマティユ:ジェームス・シモンズ
コシュパーユ:アンドリュー・ヘイヴィル
フォーシュルヴァン:スティーブン・テート
バマタボワ:バーティ・カーヴェル
工場長:マイケル・ジブソン
女工:アリス・ファーン
売春婦:フランシス・ラッフェル
ジルノルマン:パトリック・ゴッドフリー
マブーフ:マイク・サーン
フランス兵 / 秘密警察官:ジョシュ・ウィチャード
バリケードの市民:ポール・レナード
上流階級の紳士:ジーノ・ピッチャーノ
国民衛兵士官:ハドリー・フレイザー

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