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ラスト・アクション・ヒーロー|魔法のチケットで映画の中に入り込んだ少年が、憧れのヒーローと大活躍。

ラスト・アクション・ヒーロー
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ラスト・アクション・ヒーローは、1993年公開のアメリカ合衆国の映画。アーノルド・シュワルツェネッガーが、映画の中の世界で究極のヒーローを演じる。映画好きな少年が、スクリーンの中のアクション・ヒーローと共に大冒険を繰り広げるファンタジー・アクション。日本版のポスター等でのキャッチコピーは、「『T2』から2年。この夏、シュワルツェネッガーが、やる!」。

ラスト・アクション・ヒーロー 映画批評・評価・考察


ラスト・アクション・ヒーロー(原題:Last Action Hero)

脚本:16点
演技・演出:13点
撮影・美術:16点
編集:6点
音響・音楽:7点
合計58点

初見は映画館だったんですが、シュワルツェネッガー主演映画の中で一番つまらないと思った印象が残った映画でした。スタローンの『刑事ジョー ママにお手上げ』よりはマシかもしれませんが、数々のあざとい演出、カメオ出演に薄ら笑いを浮かべながらスクリーンを観ていました。当時、観た時より最近観ると懐かしくもあり、またその当時の売れっ子がカメオ出演しているので面白くも感じます。

1枚のチケットから壮大なアクション世界が幕開け。シュワルツェネッガー自身が製作総指揮も務め、製作当時としては巨額の予算を注いだ超大作パロディアクション。シュワルツェネッガー演じるスレイターは劇中映画の世界の架空のヒーロー。そんな彼が魔法のチケットで映画の世界にやって来た少年とコンビを組み、映画と現実、2つの世界を股にかけた冒険を繰り広げる。シュワルツェネッガーのセルフパロディを思わせる要素も見もの。監督は「プレデター」でもシュワルツェネッガーとの名コンビぶりを見せたジョン・マクティアナン。

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ラスト・アクション・ヒーロー あらすじ(ネタバレ)

ニューヨークのタイムズ・スクエアにある映画館パンドラ。そのうらぶれた二番館に入りびたっているアクション映画ファンの少年ダニー(オースティン・オブライエン)は、今日もロサンゼルス市警のスーパー・コップ、ジャック・スレイター(アーノルド・シュワルツェネッガー)が活躍するシリーズもの「ジャック・スレイター」に夢中。ウェイトレスの母アイリーン(マーセデス・ルール)と2人暮しの孤独な少年が信じられるのは、映画の中の夢の世界だけだった。

ある日ダニーは、映写技師のニック(ロバート・プロスキー)の手伝いで、次回上映作「ジャック・スレイター」のフィルム・チェックに立ち会えることになった。ニックは、ダニーに一枚の光り輝くチケットを与えた。それは別世界へのパスポートだという。ひとり映画館の座席に身を沈めたダニーの前で映画は始まった。南カリフォルニアのギャングの大ボス、ヴィヴァルディの邸宅。そこでジャック・スレイターの又従弟フランク(アート・カーニー)が痛めつけられている。彼の前に組織の殺し屋ベネディクト(チャールズ・ダンス)が不気味な姿を現した。スレイターが現れた時、フランクは虫の息の下から組織の動きを伝えてこと切れた。怒りのスレイターは逃げる殺し屋たちを追撃する。その時、ダニーの魔法のチケットが輝き、ダニーはスクリーンの中の世界に呑みこまれた。

突然現れた見知らぬ少年に目を丸くするスレイター。ダニーは凄場面の連続に大喜びする。前後の展開をよく知っているダニーを不思議がるスレイターと上司のデッカー警部補(フランク・マクレー)。デッカーはスレイターに、ダニーと一日パートナーを組むよう命じた。ダニーはスレイターをヴィヴァルディの屋敷へ案内した。出てきたベネディクトと火花を散らす。ヴィヴァルディはベネディクトにスレイターの抹殺を命じた。その頃スレイターはダニーを連れて別れた妻の家へ。そこへ、ベネディクトたちが侵入してきた。ダニーはチケットが入った財布をベネティクトに巻き上げられ、相変わらず大暴れしてしまったスレイターはデッカーに警察バッジを取り上げられてしまう。しかし、ダニーからヴィヴァルディ一味の大虐殺計画の予兆を伝えられたスレイターは超人的な活躍で粉砕。ベネディクトは、ヴィヴァルディを射殺すると、魔法のチケットの力で現実の世界へ逃げこんでしまう。

ダニーとスレイターもそれを追うが、ベネティクトは映画の世界から、スレイターの子供を殺したザ・リッパー(トミー・ヌーナン)を連れ出し、スレイターを演じる現実のスター、シュワルツェネッガーを殺してしまおうと、スレイター・シリーズ最新作のブレミア会場へと向かった。ダニーとスレイターも駆けつけ、2人を倒すが、スレイターはベネディクトに撃たれ重傷を負う。ダニーはパンドラの受付に残っていた魔法のチケットの半券を使い、スレイターを映画の世界の中に戻した。そしてスクリーンの中では、スーパー・コップ、ジャック・スレイターの物語は続いていくのだった。

ラスト・アクション・ヒーロー スタッフ

監督:ジョン・マクティアナン
脚本:デヴィッド・アーノット,シェーン・ブラック
製作:スティーヴ・ロス,ジョン・マクティアナン
製作総指揮:アーノルド・シュワルツェネッガー
音楽:マイケル・ケイメン
撮影:ディーン・セムラー
編集:ジョン・ライト,リチャード・A・ハリス
制作会社:コロンビア ピクチャーズ,スティーヴ・ロス・プロダクション
配給:コロンビア ピクチャーズ,コロンビア トライ・スター映画

ラスト・アクション・ヒーロー キャスト

ジャック・スレイター / 本人役:アーノルド・シュワルツェネッガー
本作のシュワルツェネッガー主演の劇中劇『ジャック・スレイター』シリーズの主人公。映画の中のロサンゼルス市警の刑事。悪に敢然と立ち向かう正義のヒーローだが、痛快なアクション映画の主人公であるが故に、いつ死んでもおかしくないような事件ばかり任されている事に悩んでいる。また、『ジャック・スレイター3』において、息子を悪役のリッパーに殺されている。魔法のチケットの力で現実世界へ来た際には、生まれて初めて聴いたモーツァルトのクラシック音楽に感激するといった意外な一面を見せる。決め台詞は「Big Mistake(そいつは大間違いだ)!」

ダニー・マディガン:オースティン・オブライエン
本作の主人公の小学生。映画鑑賞が大好きでシュワルツェネッガー主演のアクション映画『ジャック・スレイター』の大ファン。ニューヨークに住んでいる。父を早くに亡くした母子家庭であり、母はPTAの役員をしながら、夜も働きに出ている。ニックの映画館に入り浸っており、学校をサボタージュして映画を観に行ったり、退屈な授業中に映画の世界を夢想するクセがある。映写技師のニックから魔法のチケットを貰ったことで、映画『ジャック・スレイター』の世界に入り、大冒険することになる。

ベネディクト:チャールズ・ダンス
『ジャック・スレイター4』の悪役。トニー・ビバルディが雇った世界一の殺し屋。片目が義眼で、TPOに応じてさまざまな義眼を使い分けている。白いスーツを身に纏い、知的でキザな語り口で話すのが特徴。雇い主のビバルディが言い間違いをするたびに陰口を叩いている。現実世界からやってきたダニーのチケットの半券を偶然手に入れ、その不思議な力を知ったことで、現実世界でスレイター役を演じるシュワルツェネッガーの抹殺を企む。ダニーを怪しんでスレイター邸をいち早く襲撃する、用済みとなったビバルディを見限って射殺する、弾切れを起したフリをして相手を油断させるといった知能的かつ抜け目ない戦術を使う。

ニック:ロバート・プロスキー
ダニーの友人の老映写技師。『ジャック・スレイター4』の映写テストにダニーを招待する。若い頃に父親の紹介で、後に映画館になる劇場で働き始め、現在に至る。高名なマジシャンがその劇場で公演した際に、楽屋で魔法のチケットを貰い、長い間ずっと持ち続けていた。

切り裂き魔リッパー / 本人役:トム・ヌーナン
『ジャック・スレイター3』の悪役。殺人鬼で切り裂き魔の異名を持つ。黄色いレインコートと斧が特徴。ジャックスレイター3のラストでスレイターに撃たれ立てこもっていた小学校の屋上から転落するが、そのときスレイターの息子を道連れにする。ベネディクトに映画の世界から現実の世界へ連れて来られ、シュワルツェネッガーを抹殺しようとする。演ずるトム・ヌーナンは現実世界の場面でもリッパー役の俳優として、素顔で登場しており、リッパーと顔を合わせるシーンもある。

デッカー警部補:フランク・マクレー
スレイターの上司。スレイターが行う捜査の後始末が頭痛の種となっている。そのため2人は犬猿の仲に見えるが、本心は頼りにしており、スレイターも彼を友人と思っている。スレイターを怒鳴るのが日課のような物で、その大声はオフィスのガラス窓を破壊するほど。

トニー・ビバルディ:アンソニー・クイン
ホイットニー・スレイター:ブリジット・ウィルソン
ジョン・プラクティス:F・マーリー・エイブラハム
アイリーン・マディガン:マーセデス・ルール
フランク:アート・カーニー
死神:イアン・マッケラン
ベネディクトの執事:プロフェッサー・トオル・タナカ
ダニーの学校の教師:ジョーン・プロウライト
ルーキー:ノア・エメリッヒ
スキージー:ジェフリー・ブレア
リッパーのエージェント:リック・ダコマン
アンドリュー・スレイター:ライアン・トッド
チンピラ:パトリック・フラナガン
トレーリ:マイケル・V・ガッツォ
ラットクリフ:コリーン・キャンプ
ウィスカーズ:ダニー・デヴィート(声)

カメオ出演
M.C.ハマー
リトル・リチャード
マリア・シュライヴァー
市長:ティナ・ターナー
ジェームズ・ベルーシ
チェビー・チェイス
ジャン=クロード・ヴァン・ダム
クリス・コネリー
リーザ・ギボンズ
T-1000:ロバート・パトリック
キャサリン・トラメル:シャロン・ストーン
シルヴェスター・スタローン
ハムレット:ローレンス・オリヴィエ
ハンフリー・ボガート

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