ノウイングは、2009年公開のアメリカ合衆国の映画。アレックス・プロヤス監督によるディザスター・ムービー。大惨事の発生日と犠牲者数を予告するメモを手に入れた科学者が、次々と起こる悲劇と地球滅亡を阻止するために立ち上がる。
ノウイング 映画批評・評価・考察
ノウイング(原題:Knowing)
脚本:31点
演技・演出:15点
撮影・美術:15点
編集:8点
音響・音楽:7点
合計76点
ディザスター映画扱いになっていますが、SFパニックとサスペンス・ミステリーを組み合わせた作品でユニークな映画だとは思いますが、全体的にどっかで見たことがあるシーンが多く、オリジナル性についてはやや疑問です。ラストシーンで伏線が回収されますが、この内容は他のSF映画でも見たことがあるものでした。手塚治虫のアニメでも似たような話があったと思いますし、2003年のオーストラリアのSF映画『アンデッド』の終盤も描き方は違えど、似たような感じでしょうか。
難解な脚本ということもなく、ストーリーの進行が早く、飽きずに見れるのはとても良いポイントです。
今作品はU-NEXT で見ました。
ノウイング あらすじ(ネタバレ)
ジョン・ケストラー(ニコラス・ケイジ)はMITの宇宙物理学者。あるとき、息子のケイレブ(チャンドラー・カンタベリー)が通う学校で、タイムカプセルを掘り出す記念行事が行われる。カプセルの中には、50年前の生徒たちが作った未来想像図が収められていた。生徒一人一人にその中身が配られるが、ケイレブが手にしたのは一見不規則に数字が羅列された一枚の紙だった。子どもが書いたとは思えないその内容に興味を持ったジョンは、数列には意味があるではないかと、検証を行う。そして、彼が目に止めたのは”299691101”という数字。それは、米国に同時多発テロが起きた日付、そして2996人という犠牲者の数と一致していた。慌てて他の数列も確認すると、過去に起きたあらゆる大惨事の日付、犠牲者数と一致していることが判明。その中には、ジョンが妻を亡くした2年前のホテル火災も含まれていた。愕然とするジョンだったが、そこには過去だけでなく、未来の大惨事も予告されていた。
それらを未然に防げないかと、81人が死亡すると予告されている場所へ向かう。そこでは、既に自動車による玉突き事故が発生していたが、死者はゼロ。自分の思い過ごしかと安心したその瞬間。頭上を通過した旅客機がすぐそばに墜落する……。
仮説が確信へと変わり、ジョンは数列の解読を進めていく。だがその結果、彼が導き出した答えは“地球消滅”。未来のために、息子のために彼はどう行動するのか?そして、避けることのできない“地球消滅”のXデーに向けて、人類は一体何を残せるのだろうか……?
予知の内容について
第1の予知
緯度42.41、経度71.20の高速道路で飛行機が墜落する。犠牲者は81人。
第2の予知
緯度40.71、経度74.00の地下鉄で電車が電線不良で脱線し、ホームへと衝突する。犠牲者はおよそ100人近く。
第3の予知
太陽のスーパーフレアが地球を直撃する、犠牲者数はEE(EVERY ONE ELSE:(選ばれた者)以外のすべて)。
ノウイング スタッフ
監督:アレックス・プロヤス
脚本:ライン・ダグラス・ピアソン,ジュリエット・スノードン,スタイルズ・ホワイト
原案:ライン・ダグラス・ピアソン
製作:アレックス・プロヤス,トッド・ブラック,ジェイソン・ブルメンタル,スティーヴ・ティッシュ
製作総指揮:スティーヴン・ジョーンズ,トファー・ダウ,ノーマン・ゴライトリー,デヴィッド・ブルームフィールド
音楽:マルコ・ベルトラミ
撮影:サイモン・ダガン
編集:リチャード・リーロイド
配給:サミット・エンターテインメント,東宝東和
ノウイング キャスト
ジョン・ケストラー:ニコラス・ケイジ
ダイアナ・ウェイランド:ローズ・バーン
ケイレブ・ケストラー:チャンドラー・カンタベリー
ルシンダ・エンブリー / アビー・ウェイランド:ララ・ロビンソン
フィル・ベックマン:ベン・メンデルソーン
グレース・ケストラー:ナディア・タウンゼンド
謎の男:D・G・マロニー
ケストラー牧師:アラン・ホップグッド
アリソン・ケストラー:エイドリアン・ピカリング
ミス・テイラー(2009):アリシア・マクグラス
ミス・テイラー(1959):ダニエル・カーター
スペンサー:リアム・ヘムズワース