ジーパーズ・クリーパーズは、2001年公開のアメリカ合衆国の映画。フランシス・F・コッポラ製作総指揮だったことから話題を呼んだ都市伝説ホラー作品。23年に一度、23日間人々が消える都市伝説の謎を描く。タイトルは1938年の曲『Jeepers Creepers』に由来し、作中でも使用されている。
ジーパーズ・クリーパーズ 映画批評・備忘録
ジーパーズ・クリーパーズ(原題:Jeepers Creepers)
脚本:19点
演技・演出:13点
撮影・美術:12点
編集:6点
音響・音楽:6点
合計56点
コッポラが借金返済のため、渋々引き受けた作品が今作で、配給会社は全面にコッポラの名前を押し出した広報で興行的に成功を収めましたが、評価は散々でした。実際は監督・脚本のビクター・サルバの作品で、コッポラが大きく関わっているとは思えないクオリティでしたが、続編の製作ができていることから興行的にはいい題材(都市伝説)なんでしょう。口裂け女とか、トイレの花子さんとか、河童とか、将門の呪いとか…etc 日本にも映画の題材になる都市伝説は多くありますよね。知名度がどの世代にも浸透しているので興行戦略を取りやすい題材です。このジーパーズ・クリーパーズが知名度の高い都市伝説なのかどうかが、アメリカ人じゃないのでよく分かりませんが、『23年に一度、23日間人々が消える』タイプの都市伝説は、『 It?それが見えたら終わり』や『プレデター』なんかも同じですよね。行方不明+UMAorモンスターorエイリアンのキーワードで作られているホラー映画は無限に製作できそうです。
今作品のジーパーズ・クリーパーズの正体について、まだシリーズで解明されていませんが、解明される時が終わる時だと思います。
ジーパーズ・クリーパーズ あらすじ(ネタバレ)
23年に一度、23日間人々が消えるという都市伝説が語られる土地から物語は始まる。
春休みに帰省するため、大学生のトリッシュと弟のダリーは車で田舎を走っていた。すると、突然後ろから不気味なトラックに追い回される。パニックになりつつもなんとかトラックは通り過ぎ、落ち着いた所で20年以上前にこの地で行方不明になったカップル、ケニーとダーラのことを思い出す。しばらく進むと、教会のそばに例のトラックが停まっており、そのそばで奇妙な大男が「何か」を地下に続く排水用のパイプに捨てるのを目撃する。捨てていたのが人間ではないかと気になったダリーは、戻って確かめようと言い始める。ホラー映画を引き合いに、危険にわざわざ向かっていく事に反対するトリッシュだったが、「もし自分達だったら」との訴えに渋々同意する。
パイプの所に戻り、中を覗き込むダリーは誤ってパイプの中に転落する。地下に広がる空間を進むダリーは、そこでさっきの布に包まれた少年を見つけるも、腹を切り裂かれておりすぐに絶命する。さらに奥に進むと、そこには壁中におびただしい数の人間が縫い付けられており、その中にあのケニーとダーラもいた。
ダリーはあわててそこから抜け出し、トリッシュと共にすぐにその場を立ち去る。再びトラックを目にした二人は、助けを求めてダイナーに逃げ込む。すると、ダイナーの電話が鳴り響き、取ると何故かダリーの名を知っている謎の女性から「『Jeepers Creepers』の曲が聞こえたら注意して」と警告を受ける。警察に事情を話す二人だったが警察は信用せず、その途中二人の車が荒らされ、ウェイトレスによれば何者かがダリーの洗濯物の臭いを嗅いでいたという。警察は二人を連れて教会に向かうことになるが、その途中あのトラックの大男が現れ警察官を殺害、しかも翼の生えた得体の知れない怪物の正体を現す。二人は逃げ出して猫をたくさん飼っている女性の家で助けを求めるも、また現れた怪物に女性は殺害され、その後何とか警察署に辿り着く。そこに超能力者を自称するイゼル・ゲイ・ハートマンという女性が現れ、二人の見たのが23年の春ごとに23日間人間を襲う怪物だと告げる。彼女こそがダイナーで電話をかけてきた女性であった。
しかし、ついに警察署も怪物の襲撃を受け、二人は逃げ回るもついにダリーが連れ去られてしまう。その後、ある廃工場の一角、そこに目をくり抜かれたダリーがつるされていた。
ジーパーズ・クリーパーズ スタッフ
監督:ヴィクター・サルヴァ
脚本:ヴィクター・サルヴァ
製作総指揮:フランシス・フォード・コッポラ
音楽:ベネット・サルヴェイ
撮影:ドン・E・ファンルロイ
製作会社:アメリカン・ゾエトロープ
配給:ユナイテッド・アーティスツ,ギャガ=ヒューマックス
ジーパーズ・クリーパーズ キャスト
パトリシア・”トリッシュ”・ジェンナー:ジーナ・フィリップス
ダリウス・”ダリー”・ジェンナー:ジャスティン・ロング
クリーパー、禿頭の警官:ジョナサン・ブレック
イゼル・ゲイ・ハートマン:パトリシア・ベルチャー
キャット・レディ:アイリーン・ブレナン
デイヴィス・タブス巡査部長:ブランドン・スミス
囚人:トム・タランティーニ
ロバート・ギデオン巡査:ジョン・ベシャラ
ナターシャ・ウェストン巡査:エイビス・マリー・バーンズ
:ペギー・シェフィールド
胸に穴が開いた警官:ウィリアム・ヘイズ