イット・フォローズは、2014年公開のアメリカ合衆国の映画。各国の映画祭で高い評価を獲得し、クエンティン・タランティーノも「こんな設定のホラーは観たことがない!」と絶賛の声を寄せたホラー。ある男との性行為を機に、他者には見えない異形を目にするようになってしまった女性に待ち受ける運命を見つめる。2014年5月17日、第67回カンヌ国際映画祭の「批評家週間」部門にて上映され、アメリカ合衆国では、2015年3月13日に一般公開された。『The Guardian』のピーター・ブラッドショウは、「恐怖を描いた現代の傑作であり、ジョン・カーペンターやブライアン・デ・パルマの初期の作品に匹敵する」と述べて、本作に5点満点の5点を与えている。『Rolling Stone』では「2015年のホラー映画ベスト10」の第1位に選ばれた。
イット・フォローズ 映画批評・評価・考察
イット・フォローズ(原題: It Follows)
脚本:30点
演技・演出:14点
撮影・美術:14点
編集:7点
音響・音楽:7点
合計72点
傑作?得体のしれないものに憑りつかれる恐怖(死)という意味では『リング』『呪怨』に似ているようにも思いますが、セックスで呪いが移るというのが日本人にはピンとこない設定のようにも思えました。カメラワークについても、脚フェチかよ?ってな感じで特別よく出来ているようにも思えません。映像美はあるものの、これもこの内容の作品だとどうでもいいだろと思えます。ファイナルデスティネーションシリーズの方が、すっきり見れるし、スピード感が桁違いです。今作は通常のホラーよりも桁時間にスピード感がないとも思えます。
見所が無いわけでもないので、まぁまぁオモシロイ作品だったというのが、正直な感想です。
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イット・フォローズ あらすじ(ネタバレ)
ジェイ(マイカ・モンロー)は、恋人のヒュー(ジェイク・ウィアリー)とデートを重ねた末、彼と肉体関係をもつ。その直後、ヒューはジェイにクロロホルムを嗅がせる。目覚めたジェイは、車椅子に縛りつけられている。彼女は、性交によってヒューから呪いを移されたと知る。その呪いに憑かれた者は、人間の姿形をした「それ」に追いかけられる。「それ」は、ゆっくりと歩き、呪いに憑かれていない者の目には見ることができない。「それ」は、呪いに憑かれた者をつかまえて殺すと、その前に呪いに憑かれていた者を追いかけるという。「それ」がジェイを追いかけ始めると、ヒューはジェイを車で家に送り届けて、行方をくらます。
翌日、学校で「それ」に追いかけられて恐怖を感じたジェイは、妹のケリー(リリー・セーペ)、友人のポール(キーア・ギルクリスト)とヤラ(オリヴィア・ルッカルディ)と共に一夜を過ごす。その夜、「それ」に追いかけられたジェイは家を飛び出し、近くの運動場へ逃げる。
隣人のグレッグ(ダニエル・ゾヴァット)の協力を得て、ジェイたちはヒューの本名がジェフであることを突き止めて、彼に会いに行く。ジェフは、かつて一夜限りの関係で他の女性から呪いを移されたことや、ジェイも性交によって他の人物に呪いを移せることを、ジェイたちに説明する。
仲間たちとグレッグの家に滞在していたところ、「それ」に襲われたジェイは車で逃走を図るが、交通事故を起こして意識を失う。病院で目覚めたジェイは、グレッグと肉体関係をもち、彼に呪いを移す。数日後、グレッグは「それ」に殺される。
ジェイたちは、「それ」をプールにおびき寄せて感電死させようと計画して、室内プール場へ向かう。ジェイはプールに入るが、ジェイたちの計画に気づいた「それ」は、ジェイに向かって電気機器を投げつける。ポールの放った銃弾が「それ」に命中し、「それ」はプールに落ちる。ジェイは水中で「それ」に足をつかまれる。しかし、さらにポールが銃を撃ち、ジェイは無事にプールから上がる。水面には、ゆっくりと血が広がってゆく。
家に帰り着いたジェイとポールは肉体関係をもつ。後日、2人が手をつないで歩いていると、彼らの後ろを歩いてくる人影が見えるのであった。
イット・フォローズ スタッフ
監督:デヴィッド・ロバート・ミッチェル
脚本:デヴィッド・ロバート・ミッチェル
製作:レベッカ・グリーン,ローラ・D・スミス,デヴィッド・ロバート・ミッチェル,デヴィッド・カプランエリック・ロメスモ
製作総指揮:フレデリック・W・グリーンジョシュア・アストラカンP・ジェニファー・デイナ,ジェフ・シュロッスマンビル・ウォールワークアラン・パオコーリー・ラージミア・チャン
音楽:ディザスターピース
撮影:マイク・ジオラキス
編集:ジュリオ・C・ペレッツ4世
製作会社:ノーザン・ライツ・フィルムズ,アニマル・キングダムトゥー・フリンツ
配給:ディメンション・フィルムズ,ポニーキャニオン
イット・フォローズ キャスト
ジェイ – マイカ・モンロー
ポール – キーア・ギルクリスト
グレッグ – ダニエル・ゾヴァット
ヒュー / ジェフ – ジェイク・ウィアリー
ヤラ – オリヴィア・ルッカルディ
ケリー – リリ・セプ