インデペンデンス・デイは、1996年公開のアメリカ合衆国の映画。地球を侵略せんとする異星人と人類の3日間の攻防を描き、世界各地で大ヒットしたSFパニック超大作。宇宙からの侵略というシンプルかつストレートなテーマを、圧倒的なビジュアル・エフェクツで描き出した、紛れもなく1996年を代表するであろうメガヒット・ムービー。タイトルに現れていないものの、核攻撃さえ効かない強力な兵器と模型の爆破を多用した特撮、異星人を滅ぼす「ウイルス」など1953年の映画『宇宙戦争』との共通点が随所に見られる。
インデペンデンス・デイ 映画批評・評価・考察
インデペンデンス・デイ(原題:Independence Day)
脚本:30点
演技・演出:15点
撮影・美術:20点
編集:9点
音響・音楽:8点
合計82点
ローランド・エメリッヒ監督らしい圧倒的映像力と破壊の美学が魅力の作品でもあり、ウィル・スミスとジェフ・ゴールドブラム、ビル・プルマンも魅力的に役柄を演じています。他にも印象的だった宇宙船に特攻するラッセル・ケイス役のランディ・クエイドは、日本でいう諏訪太朗みないな感じの俳優さんです。30年にわたり90本以上の作品に出演、ハリウッドでも性格俳優として知られています。
スケールの大きさの割にチープなストーリーとなってしまうエメリッヒ監督の手腕の評価って難しいですが一撃必殺の魅力がある監督さんです。
インデペンデンス・デイ あらすじ(ネタバレ)
アメリカ独立記念日を控えた7月2日、直径24kmにも及ぶ円盤型の宇宙船(シティ・デストロイヤー)がニューヨーク、ロサンゼルス、ワシントンD.C.などアメリカや世界中の大都市上空に出現した。混乱に陥る中、ホイットモア大統領率いるアメリカ政府は国民の不安を鎮めるべく、宇宙人との交信を試みるが、ケーブルテレビの技師デイヴィッドは衛星通信にノイズとして隠されていた信号が宇宙人同士の攻撃指令であることを察知する。デイヴィッドは離婚した妻でホワイトハウス首席報道官コニーの助力を得てホイットモアと会見し、それを伝えるも、アメリカ政府が彼らが侵略者であることを理解した時には既に遅く、宇宙船の主砲により主要な大都市は破壊され、廃墟と化してしまう。
7月3日、戦闘機による宇宙船への反撃が開始されるも、宇宙船のバリアーに攻撃を無効化され、ロサンゼルスに向かった海兵隊航空部隊はスティーブン・ヒラー大尉を除いて全滅する。NORADも破壊されたアメリカ首脳部は、宇宙人や小型宇宙船戦闘機(アタッカー)を捕獲して研究を行っている秘密施設「エリア51」に避難する。ヒラー大尉が捕虜にした宇宙人との対話で彼らの狙いが地球人類の根絶やしと地球資源の収奪であることを知ったホイットモア大統領は、核兵器の使用を決断するが、宇宙船のバリアーは核攻撃さえも無効化するものだった。
独立記念日の7月4日、もはや人類に打つ手なしと思われたが、ジュリアスとの会話でデイヴィッドがコンピューターウイルスを宇宙人たちのマザーシップに感染させ、バリアーを一時的に無効化し、その間に全世界で一斉攻撃する反撃作戦を思いつく。ホイットモア大統領もこの作戦に全てをかける決断を下し、世界各国に短波無線のモールス信号でその計画を伝達して協力を取り付ける。
ヒラー大尉とデイヴィッドは捕獲されたアタッカーに搭乗してマザーシップへ、ホイットモア大統領や飲んだくれだったラッセル・ケイスら寄せ集めのパイロットたちはエリア51に接近してくるシティ・デストロイヤーの迎撃に出撃し、最後の戦いに挑む。
アタッカーに搭乗した二人は予定通り、コンピューターウイルスを発信する。一旦は失敗したかのように思われたが、バリアーの無効化は成功し、パイロットたちはシティ・デストロイヤーへの攻撃を開始する。シティ・デストロイヤー側も迎撃のためアタッカーを出撃させ、壮絶な空中戦が展開される。パイロットたちは多数のミサイルを撃ちこむものの有効打は与えられず、ついにシティ・デストロイヤーが主砲を発射しようとした時、辛くも残っていたミサイルを引っ提げてケイスが現れる。だが、ミサイルは機器の装置の故障により発射不可能だった。彼は意を決し、戦闘機ごと主砲へ体当たりする。ケイスの犠牲によってシティ・デストロイヤーは崩壊し、人類は反撃に成功した。マザーシップも壊滅し、地球へ帰還したヒラー大尉とデイヴィッドは葉巻に火を点けて祝杯を上げるのだった。
インデペンデンス・デイ スタッフ
監督:ローランド・エメリッヒ
脚本:ディーン・デヴリン,ローランド・エメリッヒ
製作:ディーン・デヴリン
製作総指揮:ローランド・エメリッヒ,ウテ・エメリッヒ,ウィリアム・フェイ
音楽:デヴィッド・アーノルド
撮影:カール・ウォルター・リンデンローブ
編集 :デヴィッド・ブレナー
製作会社:セントロポリス・エンターテインメント
配給:20世紀フォックス
インデペンデンス・デイ キャスト
スティーブン・ヒラー大尉:ウィル・スミス
デイヴィッド・レヴィンソン:ジェフ・ゴールドブラム
トーマス・ホイットモア大統領:ビル・プルマン
ラッセル・ケイス:ランディ・クエイド
コンスタンス・スパノ補佐官:マーガレット・コリン
マリリン・ホイットモア:メアリー・マクドネル
ミッチェル少佐:アダム・ボールドウィン
ブラキッシュ・オークン博士:ブレント・スパイナー
ウィリアム・グレイ将軍:ロバート・ロッジア
ジミー・ワイルダー大尉:ハリー・コニック・Jr
アルバート・ニムジッキ国防長官:ジェームズ・レブホーン
ジャスミン・ダブロウ:ヴィヴィカ・A・フォックス
ジュリアス・レヴィンソン:ジャド・ハーシュ
ミゲル・ケイス:ジェームズ・デュヴァル
アリシア・ケイス:リサ・ジェイカブ
ディラン・ダブロウ:ロス・バグレー
マーティ・ギルバート:ハーヴェイ・ファイアスタイン
パトリシア・ホイットモア:メイ・ホイットマン
ワトソン大尉:ビル・スミトロヴィッチ
ティファニー:キルステン・ウォーレン
トロイ:ジュゼッペ・アンドリューズ
ドクター・アイザック:ジョン・ストーリー
グレン・パーネス:ロバート・パイン
オークン博士の助手:リーランド・オーサー
牧師:ランス・ハワード
技術者:ラファエル・スバージ
エド:リチャード・スパイト・Jr
フィリップ:デボン・ガマーソール
マリオ:ジョン・キャポディス
シークレット・サービス:ライマン・ワード
エリア51守衛:ジェイ・アコヴォーン