ザ・シークレット・サービスは、1993年公開のアメリカ合衆国の映画。かつてアメリカ合衆国大統領を守ることができなかった老練なシークレットサービス・エージェントと、大統領暗殺を目論む殺し屋との対決を描くサスペンス・アクション・スリラー。
ザ・シークレット・サービス 映画批評・評価・考察
ザ・シークレット・サービス(原題: In the Line of Fire)
脚本:31点
演技・演出:17点
撮影・美術:17点
編集:8点
音響・音楽:7点
合計80点
前年公開の「許されざる者」がアカデミー賞に輝き、監督としての力量も示したイーストウッドが、本作では主演に専念し、「アウトブレイク」の名手ヴォルフガング・ペーターゼン監督のもとで好演しています。あるトラウマを抱えた主人公は、米国大統領を狙う超A級殺し屋の出現を機に立ち直れるのか?イーストウッドの男臭いヒーロー像と、リアリティを重視した描写の数々(当時のクリントン大統領も絶賛したとか)は見もので、異常なまでに用意周到な殺し屋役で演技派ジョン・マルコヴィッチはアカデミー助演男優賞にノミネートされる巧演を披露しています。
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ザ・シークレット・サービス あらすじ(ネタバレ)
フランク・ホリガン(クリント・イーストウッド)は合衆国所属のシークレット・サービス・エージェント。一匹狼的な異端児で相棒は臆病なアル・ダンドゥレア(ディラン・マクダーモット)だけである。ホリガンは、ケネディ大統領がダラスを訪問した際に護衛を失敗に終わらせたことに深い自責の念を持っていた。大統領(ジム・カーリー)の再選キャンペーンがスタートしたところに、大統領暗殺の脅迫が届いた。やがてホリガンは殺し屋ミッチ・リアリー(ジョン・マルコヴィッチ)が大統領の行動を監視していることを知った。さらにミッチはJFK警護に失敗したホリガンの過去を知っていて、電話で彼に挑戦してきた。ホリガンはキャンペーンの護衛に加わるが、女性護衛官のリリー・レインズ(レネ・ルッソ)以外の同僚は快く思わない。変身術を身につけたミッチはロサンゼルスに飛び銀行に口座を設けると、係の女性とルームメイトを惨殺し、ワシントンに戻った。大統領の遊説が始まった。演説会場の安全を確保する忙しい日々の中でホリガンとリリーに特別な感情が芽生える。やがてミッチの面が割れ、ホリガンは彼のアジトに侵入する。彼を待ち受けていたのは同じくミッチを追うCIAの局員だった。ミッチは執拗にホリガンに電話をかけて挑発してくる。ある日、逆探知に成功し、ホリガンとアルがミッチのアジトを急襲した。ミッチを追跡するホリガンは、ビルの間を飛びこえようとして失敗。危機を救ったアルは撃たれて絶命した。やがて大統領がロサンゼルスにやってきた。同時にミッチもビジネスマンに化けて出現。しかし、命令を無視するホリガンは任務からはずされる。しかたなく空港に向かったホリガンは、ミッチが部屋に残したメモが口座番号であることに気づく。ホリガンはミッチが多額の政治献金をして、大統領のパーティに出席していることを知る。大統領のすぐそばの席に座るミッチの前にホリガンは立ちふさがった。ホリガンを人質にしたミッチは、ホテルのシースルー・エレベーターに逃げこみ、すべての電源を切って逃走を図るが、ホリガンの無線を使った指示により狙撃され、絶命するのだった。
ザ・シークレット・サービス スタッフ
監督:ウォルフガング・ペーターゼン
脚本:ジェフ・マグワイヤー
製作:ジェフ・アップル
音楽:エンニオ・モリコーネ
撮影:ジョン・ベイリー
編集:アン・V・コーツ
製作会社:キャッスル・ロック・エンターテインメント
配給:コロンビア・ピクチャーズ
ザ・シークレット・サービス キャスト
フランク・ホリガン:クリント・イーストウッド
ミッチ・リアリー:ジョン・マルコヴィッチ
リリー・レインズ:レネ・ルッソ
アル・ダンドゥレア:ディラン・マクダーモット
ビル・ワッツ:ゲイリー・コール
ハリー・サージェント:フレット・ダルトン・トンプソン
サム・キャンパーナ:ジョン・マホーニー
マット・ワイルダー:グレッグ・アラン=ウィリアムス
大統領:ジム・カーリー
ジャック・オオクラ:クライド・クサツ
メンドーサ:トビン・ベル
パム・マグナス:パトリカ・ダーボ
リガー教授:ジョン・ハード(John Heard)
デヴィッド・コッピンガー:スティーヴ・レイルズバック(クレジットなし)