HOSTILE ホスティルは、2018年公開のフランス映画。クエンティン・タランティーノら巨匠監督のもとで助監督をしていた新鋭マチュー・テュリが、異形との愛を描いたフランス発ホラー。 爆発的な伝染病によってわずかな人類だけが生き残った地球で、夜になると狩りを始める未知のクリーチャーと生存者が死闘を繰り広げる。主人公ジュリエットを演じるのは、新進気鋭のブリタニー・アッシュワース。クリーチャーを熱演するのは、『MAMA』『死霊館 エンフィールド事件』などに出演し“CGIにしか見えない”ともいわれる痩身“怪優”ハビエル・ボテット。
HOSTILE ホスティル 映画批評・評価・考察
HOSTILE ホスティル
脚本:27点
演技・演出:15点
撮影・美術:15点
編集:7点
音響・音楽:7点
合計71点
各国の映画祭で高い評価を受けたポストアポカリプス(終末後の世界)SF。荒廃した世界で暮らすひとりのタフな女性を主人公に、車の事故でけがを負い、身動きが取れなくなった現在の彼女の決死のサバイバルと、世界が崩壊する前、恋人と出会って幸せな日々を過ごした思い出が交互に描かれていきます。設定そのものは目新しくはありませんが、過去と現在が交錯するクライマックスが静かな感動を呼び、詩情あふれる作品に仕上がっています。監督はこれが初長編のマチュー・テュリ。主演ブリタニー・アッシュワースの熱演も光ります。
個人的には好きな作品です。説明がつかないところもありますが、過去と現在を描きながら抒情的な雰囲気を作り出しているため切ないラストを受け入れられました。好き嫌いがはっきり分かれそうな映画ですね。
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HOSTILE ホスティル あらすじ
爆発的な伝染病が地球を襲い、生き残った人類は、わずか数千人。過酷な状況の中、生存者たちは食料とシェルターを必死に探し続けていた。生き残りを懸けて彷徨い続ける人々は、やがて夜になると未知のクリーチャーが現れ、狩りを始めることに気付く。人間は息を潜めて隠れるしかない。世界の終末を生き延びた若い女性ジュリエット(ブリタニー・アッシュワース)は、過去の人生から、諦めずに闘うことを学んできた。彼女は所属する生存者グループの中で、最もタフで肝の据わった存在として知られ、広大な荒野や廃墟と化した街の周辺に車を走らせては物資や食料を探していた。ところがある日、ベースキャンプに戻る途中でハンドルを取られ、車が制御不能に陥ってしまう。気が付くとそこは、横転した車の中。荒野のど真ん中に取り残されたジュリエットは、足を骨折し、動くことができない。すでに日は暮れ、あたりは闇に包まれている。やがて、暗闇に何かの気配を感じるジュリエット。そしてそれは、次第に近づいて来る……。
HOSTILE ホスティル スタッフ
監督:マチュー・テュリ
脚本:マチュー・テュリ
製作:ザヴィエ・ジャン
撮影:ヴィンセント・ビエイラード=バロン
音楽:フレデリック・ポワリエ
編集:ジョエル・ヤコヴェッラ
配給:ブロードウェイ
HOSTILE ホスティル キャスト
ジュリエット:ブリタニー・アシュワース
ジャック:グレゴリー・フィトゥーシ
死神:ハビエル・ボテット
ハリー:デビット・ガスマン(声)
カール:カール・ギャリソン
クライアント:リチャード・メイマン
ミランダ・メイベリー:メラニー・ヒューバート
傷ついた男:ジェイ・ベネディクト
医者:ローラ・ダリスタ・アダム
ボス:モハメド・アロウシ
人食い種:アトン