エージェント・マロリーは、2012年公開のアイルランド・アメリカ合衆国合作映画。『トラフィック』や『オーシャンズ』シリーズなど、数々の話題作を放ち続けてきたスティーヴン・ソダーバーグ監督によるスパイアクション。組織に裏切られ追われる身になった女スパイの活躍を描く。主演は、アメリカ女子総合格闘技界の人気者で、スタントを一切使わずに本作に挑み、次回作には女性版『エクスペンダブルズ』出演も決定している、ジーナ・カラーノ。
エージェント・マロリー 映画批評・評価・考察
エージェント・マロリー(原題:Haywire)
脚本:23点
演技・演出:13点
撮影・美術:15点
編集:6点
音響・音楽:6点
合計63点
格闘家ジーナ・カラーノのプロモーション映画みたいな感じなので彼女が好きとか興味がある人じゃないと、終始盛り上がりに欠ける作品に感じるかもしれません。ソダーバーグ監督が彼女に一目ぼれし、主役に抜擢したという話もあるので、彼女のための映画なのかもしれません。個人的には日頃のアクションは作られた演出上のもので実際に彼女のようにアクションを実演できる人は少ないと思いますので、そういう感覚からするとリアルと感じる部分もあります。
・・・ですが、アクションの撮影がそもそも良くないんですよ。エクスペンタブルズの時の方が彼女の演技にキレを感じるのですが、今作は感じられません。ソダーバーグが彼女に惚れても、ソダーバーグの作風と彼女はミスマッチじゃないか?と映りました。残念。豪華な俳優が並んでいますが、だからといって深い演技や演出があるというわけじゃありませんでした。う~ん。残念。
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エージェント・マロリー あらすじ(ネタバレ)
ニューヨーク州北部。ある田舎のレストランで一人の女と一人の男が派手に乱闘を始める。当初は男が押していたが、次第に女が格闘能力を発揮し、乱闘を征した。その後、そこに居合わせた一人の青年・スコットを無理矢理連れて行き、スコットの車でその場を離れるように指示するのだった。そして女は自分が国際的なスパイであること、ある厄介なヤマに巻き込まれていることを語り始めた。
ワシントンD.C.。民間軍事企業の経営者ケネスは米国政府の実力者コブレンツとスペイン政府関係者のロドリーゴから人質救出作戦の依頼を受け、マロリーを指名される。
バルセロナ。アーロンを含む3人の工作員と合流。監禁されていたジャーナリストのジャンを救出し、ロドリーゴに引き渡す。
サンディエゴ。自宅で父親の新著『砂漠の強襲』という本を見ていると、ケネスが現れ、英国諜報機関MI-6絡みの新たな任務を指示。2人はかつて恋人で2日で仕事がすんだらマヨルカ島へ行こうといわれ、目印のブローチをもらう。
ダブリン。ポールと新婚になりすまし、スチューダーというフランス人に接触するが、手に自分のブローチを握ったジャンの死体を発見。ホテルでポールに襲われ、「このままじゃ危険だ、ケネスと話すんだ」といわれる。着信記録があった遺品の携帯でケネスに電話する。父親には実家に帰ると電話。翌日、警察に追われ、ロドリーゴに電話をすると、コブレンツから電話がかかり、ケネスが問題だと話す。
ニューヨーク。レストランで混乱の事情を聞くため会ったアーロンと格闘になり、居合わせたスコットの車で逃走【冒頭に戻る】。州警察に捕まり、襲撃した武装集団を振り切り、スコットに警察に伝言を依頼。
ニューメキシコ。父親の自宅にやって来たケネスとアーロンを迎え撃つ。コブレンツに会うと「ハロー効果」について語る。ケネスと闘い、計画の首謀者を知る。
マヨルカ島。新しい人生を始めたロドリーゴの前にマロリーが現れる。
エージェント・マロリー スタッフ
監督:スティーブン・ソダーバーグ
脚本:レム・ドブス
製作:グレゴリー・ジェイコブズ
製作総指揮:ライアン・カヴァナー,タッカー・トゥーリー,マイケル・ポレール
音楽:デヴィッド・ホルムス
撮影:ピーター・アンドリュース
編集:メアリー・アン・バーナード
製作会社:レラティビティ・メディア
配給:レラティビティ・メディア,オーバーチュア・フィルムズ,ファントム・フィルム/カルチュア・パブリッシャーズ
エージェント・マロリー キャスト
マロリー・ケイン:ジーナ・カラーノ
ケネス:ユアン・マクレガー
ポール:マイケル・ファスベンダー
ジョン・ケイン:ビル・パクストン
アーロン:チャニング・テイタム
ロドリーゴ:アントニオ・バンデラス
コブレンツ:マイケル・ダグラス
スコット:マイケル・アンガラノ
スチューダー:マチュー・カソヴィッツ
バロゾ:エディ・J・フェルナンデス
ジャン:アンソニー・ブランドン・ウォン
マックス:J・J・ペリー
ジェイソン:ティム・コノリー
ゴメス:マックス・アルシニエガ
ジェイミー:アーロン・コーエン
リリアーナ:ナターシャ・ベルク