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グレムリン|可愛くて、いたずら好き、不思議な生き物モグワイがクリスマスに巻き起こす大騒動。

映画 グレムリン
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グレムリンは、1984年公開のアメリカ合衆国の映画。クリスマスに贈られた珍しいペットの飼育方法にまつわる騒動を描いたSFブラックコメディ。可愛くて、いたずら好き、不思議な生き物モグワイがクリスマスに巻き起こす大騒動。1990年、ダンテ監督により本作の続編である『グレムリン2 新・種・誕・生』が制作された。

グレムリン 映画批評・評価・考察


グレムリン(原題:Gremlins)

脚本:35点
演技・演出:17点
撮影・美術:18点
編集:10点
音響・音楽:10点
合計90点

グレムリンは、飛行機にイタズラをする妖精という説が有力なようですし、今日でも北米では航空機部品の納入時に、飴玉をひとつ同梱する習慣があるのはグレムリンへのお供えとされています。『トワイライトゾーン』に出てくる飛行機にいた怪物の正体もグレムリンだったのか?なんてことも考えてしまいました。

グレムリンのネタ元は分かったのですが、ギズモことモグワイの由来は、何だろう?という疑問が湧いてきます。元は良い妖精で、グッズが売れそうな容姿を意識したのかな?スターウォーズのヨーダにも犬のパピヨンにも似てますよね。

脚本家のクリス・コロンバスは、この映画の後に『グーニーズ』の脚本も書いてますし、『ホーム・アローン』では監督、『ハリー・ポッター』シリーズの製作、監督、脚本も担当するなど才能の塊のような方です。監督のジョー・ダンテも評価されていましたが、クリス・コロンバス凄すぎだと思うんですよ。後に関わる映画の内容を考えても高いギャグセンスもありますよね。下記の3つのルールを考えたのもアイデアマンならでは。

3つのルール

モグワイの飼育の際には以下の3点に気をつけなければならない。

光に当ててはいけない。
光が苦手なので、できるだけ暗い場所で飼うこと。特に太陽光には弱く、長い間当たると死んでしまう。

水をかけたり、濡らしてはいけない。
水がかかると細胞分裂を起こし、急激に繁殖する。水に浸したり飲ませるのも同様。増殖したモグワイの個体差は大きく、元の個体の影響は判然としない。 モグワイ時は背中が痙攣を起こして、いくつもの毛玉が飛び出し、それが徐々に大きくなって新しい個体になる。グレムリン時は同じく痙攣を起こし、背中からコモリガエルが巣立つような感じで小さな個体が這い出してそれが大きくなる。

真夜中(12時過ぎ)に食べ物を与えてはいけない。
最も重要なルールである。ほとんどのモグワイは悪くても悪戯好きか人間にちょっかいを出す程度で比較的安全であり、小さな哺乳類を思わせる外見を持つが、これを破ると繭を介して変身を行い、数時間で見た目も性格も凶暴悪辣な「グレムリン」に豹変してしまう。なお、12時過ぎからいつまで食べさせてはいけないか(どのような時間もしくはタイミングで食べさせて良いか)は明らかにされていない。またグレムリンたちが深夜にパブや映画館で飲食する描写があるが、新たな変異を起こすことはなかった。


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グレムリン あらすじ(ネタバレ)

チャイナタウン。発明家のランド・ペルツァー(ホイト・アクストン)は、息子へのクリスマス・プレゼントを探していた。とある骨董屋でユニークな動物モグワイを見つけた。店の老主人は「モグワイは売り物ではない」という。彼は老人がいなくなったすきに老人の孫からモグワイを買い取った。キングトン・フォールズの自宅にもどったランドは、息子のビリー(ザック・ギャリガン)にモグワイを渡し、水に濡らしてはいけないこと、太陽光線にあてないこと、真夜中を過ぎて餌を与えてならないこと、以上3つのことを守るように告げた。ビリーはモグワイをギズモと名付ける。翌日、ビリーと仲の良いピート少年(コリー・フェルドマン)が遊びに来て、ギズモに水滴をかけてしまった。すると気泡ができ、そこが膨張してはじけ、玉がころがり出た。その玉もモグワイで、5匹の新しいモグワイが誕生したのだ。その中の1匹、頭の毛の白いストライプと名付けられたモグワイには、敵意が感じられた。ビリーは母校へ行き生物教師ハンソンに、モグワイの一匹を見せる。ビリーの勤める銀行は、ディーグル夫人(ポリー・ホリディ)が経営していた。ビリーは同じ出納係のケート(フィービー・ケイツ)に惹かれていく。ストライプたちは餌をほしがり、時計をとめていたので、真夜中を過ぎているとも知らず餌をやり、モグワイは変身をし、繭から醜悪な怪物に変身していった。農夫のフッターマンは、外国製の車には空にすむ怪物グレムリンがいるんだと、ぶつぶついっていた。ストライプをリーダーにした怪物たちは大繁殖して、小さな町キングトン・フォールズは占領された。怪物たちは、バーで酔っぱらい、ハンソン先生、ディーグル夫人宅、フッターマン宅を襲い、ぺルツァー宅では母親のリン(フランセス・L・マッケイン)が、怪物相手に大奪闘していた。怪物たちはやがて、映画館に集合し、みんなで「白雪姫」を鑑賞する。そのすきにビリーとケイトはボイラーのガス栓をあけて火をつけたので、映画館は爆発した。1匹だけ生き残ったストライプは百貨店に逃げ込み、その後をビリー、ケイト、ギズモが追った。すばしこいストライプとの攻防戦が展開され、ビリーは苦戦を強いられた。しかし、ギズモの必死の活躍でストライプは太陽光を浴び、滅んでいった。クリスマスの夜、ペルツァー家に、中国人の例の老主人が現われて「モグワイは特別な生物で、飼うのは大変な責任を負うということだ。おまえさんたちはまだまだだね」というと、ギズモをつれて去っていった。

グレムリン スタッフ

監督:ジョー・ダンテ
脚本:クリス・コロンバス
製作:マイケル・フィネル
製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ,フランク・マーシャル,キャスリーン・ケネディ
音楽:ジェリー・ゴールドスミス
撮影:ジョン・ホラ
編集:ティナ・ハーシュ
製作会社:アンブリン・エンターテインメント
配給:ワーナー・ブラザース

グレムリン キャスト

ビリー・ペルツァー:ザック・ギャリガン
本作の主人公。銀行員。家族を愛する穏やかな青年だが、仕事では出世コースに乗っていない。終盤ではデパートのスポーツ用品コーナーで、ストライプにクロスボウで左腕を撃たれてしまう。2本目の矢をラジカセで防御するが、次はチェーンソーで襲われ、バットで防御している最中、幸いケイトが頭上の照明を入れてくれて難を逃れた。ギズモがストライプを倒した後、自宅で左腕を治療してもらった。骨董屋の主人がペルツァー宅を訪れてギズモを引き取って帰る時には、ギズモに「さよなら、ビリー」と告げられ、別れを惜しんでいた。

ケイト・ベリンジャー:フィービー・ケイツ
本作のヒロイン。ビリーの同僚にして友人。勤務終了後には町のパブでアルバイトもしている。パブを占拠して大騒ぎするグレムリンたちをもてなすうちに、タバコに火をつけようとしてかざされたマッチの炎を嫌がっていることに気付き、店内にあったインスタントカメラのストロボを駆使してパブから脱出した。クリスマスのお祝り騒ぎを嫌っていて、ビリーに「私が9つの頃のクリスマスで、パパの帰りをママと待っていたが音信不通になり、捜索の末、自宅の煙突からサンタの姿で現れようとして首の骨を折って死んでいたのを見つけたわ」と打ち明けた。劇中でビリーと恋仲になる。終盤、放送室で配電盤を開けて電源を片っぱしから入れようとしていて誤って植物コーナーの噴水まで作動させるが、力ずくで鍵を壊してでも照明の電源を入れた。

ランダル・ペルツァー:ホイト・アクストン
ビリーの父にして発明家。その発明品はアイデア満載だが、今一つ実用性に欠ける。ビリーのクリスマスプレゼントとして、ギズモをチャイナタウンの少年から強引に購入した。クリスマスイブの当日にはバーニーを連れて遠隔地の展示会に参加するため不在で、翌朝戻ってきた際に町の惨状とストライプの断末魔を目の当たりにする。

リン・ペルツァー:フランシス・リー・マッケイン
ビリーの母。 普段はランダルの発明道楽に理解を示し、温かみのある良い母親。しかしグレムリンがペルツァー宅のキッチンで暴れ出した際には、調理器具で3匹も撃退するほどの大胆な姿を見せた。

ルビー・ディーグル:ポリー・ホリデイ
周旋業「ディーグル不動産」のオーナー。ビリーとケイトが勤める銀行の実質的なオーナーでもある。ビリーの愛犬に高価な雪だるま像を壊されたことで抗議したり、生活難に苦しむ2児の母のハリスに対して家賃を厳しく取り立てるなど、町の住人からは恐れられている。自宅では「マルク」や「コペイカ」など、世界の通貨の単位の名前を付けた多くの猫をかわいがっている。玄関前には「押し売りお断り(No solicitors)」の札がある。聖歌隊のクリスマス・キャロルを毛嫌いしており、自宅前で聞こえた歌声を聖歌隊によるものかと思い、水をかけて追い払おうとしたところで、グレムリンたちを目の当たりにする。家の中に忍び込んだ1匹のグレムリンに階段用リフトの速度設定を変えられ、2階に逃げようとした際に超高速で上昇してしまい、窓から放り出されて即死した。作中で犠牲者として言及された唯一の人物である。

マレー・フッターマン:ディック・ミラー
陽気な妻のシェイラ(演:ジャッキー・ジョセフ)と共にビリーの近所に住む失業中の農夫。第2次世界大戦では従軍している。そのためか、「外国製品の中には(本義の)グレムリンが潜んでいる」、「飛行機墜落はグレムリンのせい」と語るなど外国製品を毛嫌いしており、騒動が起きる以前からグレムリンの存在を頑なに信じていた唯一の人物。ガレージのホイールローダーを暴走させたグレムリンに居間を襲撃され、妻と共に病院に運び込まれる。後に完治し、次回作にも登場した。

ロイ・ハンソン先生:グリン・ターマン
ピートが通う小学校の理科教師。ビリーにギズモを紹介され、「研究用に1匹くれないか」と頼みこみ、水をかけて増えた個体を預かって理科室で飼育し、検血液査するつもりで注射針を刺した。12時過ぎに個体から食事をねだられ、断って帰るが、手の届くところにサンドイッチを置いていたためにグレムリンに変身させてしまう。冬休み前の最後の授業の後、無人となった理科室でグレムリンに襲われた末、教壇の下で脚に注射を打たれて気絶する。

ミスター・ウィング:ケイ・ルーク
チャイナタウンにある骨董店の店主。本人はモグワイをランダルに売ることを拒否したが、店が経営難に陥っていることを考慮した孫が勝手に売ってしまった。

ジェラルド・ホプキンス:ジャッジ・ラインホルド
ビリーの同僚で同じく銀行員。嫌味な性格をしていて、ビリーに「ジェー」と呼ばれると叱る。DVDに収録された未公開シーンでは、グレムリン襲撃に遭い精神に異常をきたし、銀行の金庫室に立て籠もっていた。

フランク保安官:スコット・ブレイディ
キングトン・フェールズの保安官。グレムリンの存在を伝えに来たビリーを信用せず、ギズモを見せられてもなお取り合わなかった。通報を受けて街に出動した際にグレムリンの群れに遭遇する。事務所に戻ろうとするがグレムリンによってブレーキ配管を破られたため、追突事故を起こしてパトカーが横転してしまう。

ピート・ファウンテン:コリー・フェルドマン
ペルツァー邸の隣に住む一家の少年で、ビリーとも親しい。自宅にグレムリンが押しかけた時、窓からスリングショットで撃ったり、表の豆電球の線を切って撃退した。

ブレント保安官補:ジョナサン・バンクス
保安官補。保安官と同じくビリーの話を信用しなかった。グレムリンの存在を知った直後はパニック状態に陥ってしまい、市民の救助ではなく事務所への撤退を主張した。

コーベン頭取:エドワード・アンドリュース
ビリーやジェラルドの上司で同じく銀行員。ディーグル夫人がビリーの愛犬に襲われた際には、ビリーを罵倒したジェラルドを称えた。DVDに収録された未公開シーンでは、グレムリンによって時計を頭部に落とされ殺害される。

シェイラ・フッターマン:ジャッキー・ジョセフ
ジョー・ハリス:ベリンダ・バラスキ
モロー先生:ジョン・C・ベッカー
ギズモ(モグワイ)(声):ホーウィー・マンデル
ストライプ(声):フランク・ウェルカー
ロッキン・リッキー・リアルト(声):ドン・スティール
グレムリン(声):フレッド・ニューマン
マーク・ドドソン
マイケル・ウィンスロー
ピーター・カレン
ボブ・バーガー
マイケル・シーハン

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