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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち|天才的知能を持ちながら反抗的に生きる青年の苦悩を描いた。

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち
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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ちは、1997年公開のアメリカ合衆国の映画。天才的な頭脳を持ちながらも幼い頃に負ったトラウマから逃れられない一人の青年と、最愛の妻に先立たれて失意に喘ぐ心理学者との心の交流を描いたヒューマンドラマ。俳優として当時まだ無名であったマット・デイモンがハーバード大学在学中の1992年、シナリオ製作の授業のために執筆した40ページの戯曲を親友であるベン・アフレックに見せたことから映画化に向けた脚本を共同で執筆した。最終的にアカデミー賞やゴールデングローブ賞で脚本賞を受賞するなど高い評価を受けた。また、ショーン・マグワイア博士を演じたロビン・ウィリアムズがアカデミー賞助演男優賞を受賞した。

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち 映画批評・評価・考察


グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(原題:Good Will Hunting)

脚本:38点
演技・演出:20点
撮影・美術:18点
編集:9点
音響・音楽:9点
合計94点

原題の意味は、ウィル・ハンティングは良い(人)ってそのままなんですけど、邦題は旅たちって付けてるんです。これはオチをタイトルに付け加えてるんです。原題だけでは日本人には意味が伝わらないというところから配給会社が案を練ってこのタイトルだったんだと思います。『フォレスト・ガンプ 一期一会』みたいな感じですね。この作品は、ウィル・ハンティングという人物の成長と自立が描かれ、ラストシーンを旅立ちとみることができます。オチ言ってるじゃん、ダメじゃん、とか言わないで(-_-;)

脚本は、マット・デイモンがハーバード大学に在学中に書いていて、今作品の映画化をもって中退しています。友人のチャッキーを演じたベン・アフレックとは劇中同様に親友の間柄で、現実と映画がシンクロしています。映画でウィルの背中を後押しする親友、それは現実でもそうでした。

最初にウィルの才能に気づいたランボー教授と彼が才能を認めるものの過去に軋轢があった旧友のマグワイア博士、この二人の関係はウィルを通して彼の才能と進路を言い争う中で和解していきます。これは若者を描くだけではなく、大人がどうあるべきか?ということも暗示させる内容でした。

この映画は、駆け出しのマット・デイモンとベン・アフレックが映画化に向けて情熱的に行動した結果、彼らが演じることへ繋がりました。初期の段階では、制作会社(キャッスルロック)はブラッド・ピットやレオナルド・ディカプリオを配役することに奔走していました。それに対し、脚本を書いたマット・デイモンとベン・アフレックは納得がいきません。そこで、大物プロデューサーであるボブ・ワインスタインに直談判します。彼は脚本を気に入り、彼のミラマックスがキャッスルロックから映画化権を買い取りました。そして、彼ら自身が演じることへ繋がりました。また、今作品ではハーバード大学の一部が撮影・使用されていますが、撮影許可がでなかったところ、同大学の卒業生でもある大物俳優ジョン・リスゴーが手助けをしたというエピソードがあります。二人の若者の情熱に動かされたってことでしょうね。

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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち あらすじ

フィールズ賞受賞者でマサチューセッツ工科大学数学科教授のジェラルド・ランボーは、数学科の学生たちに代数的グラフ理論の難問を出す。世界屈指の優秀な学生たちが悪戦苦闘する中、いとも簡単に正解を出す者が現れた。その人物は学生ではなく、大学でアルバイト清掃員として働く孤児の青年ウィル・ハンティングであった。

ランボーはウィルの非凡な才能に目をつけ、彼の才能を開花させようとするが、ウィルはケンカをしては鑑別所入りを繰り返す素行の悪い青年だった。ランボーはウィルを更生させるため様々な心理学者にウィルを診てもらうが、皆ウィルにいいようにあしらわれ、サジを投げ出す始末。ランボーは最後の手段として、学生時代の同級生ショーン・マグワイアにカウンセリングを依頼する。ショーンはバンカーヒル・コミュニティ・カレッジで教壇に立つ心理学の講師で、ランボーとは不仲であったが、ウィルの更生のため協力することになった。

ショーンは大学講師として表面的には健全な社会生活を送りながらも、最愛の妻を病気で亡くしたことから孤独に苛まれていた。事情を知らないウィルは当初ショーンをからかっていたが、やがて互いに深い心の傷を負っていることを知り、次第に打ち解けていく。さらにハーバード大学の女学生スカイラーとの恋を通して、ウィルは自分の将来を模索する人間へと徐々に成長していく。

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち スタッフ

監督:ガス・ヴァン・サント
脚本:マット・デイモン,ベン・アフレック
製作:ローレンス・ベンダー
製作総指揮:ボブ・ワインスタイン,ハーヴェイ・ワインスタイン,ジョナサン・ゴードン,スー・アームストロング
音楽:ダニー・エルフマン,ジェフリー・キンボール
撮影:ジャン=イヴ・エスコフィエ
編集:ピエトロ・スカリア
配給:ミラマックス,松竹富士

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち キャスト

ウィル・ハンティング:マット・デイモン
ショーン・マグワイア:ロビン・ウィリアムズ
チャッキー・サリヴァン:ベン・アフレック
ジェラルド・ランボー:ステラン・スカルスガルド
スカイラー:ミニー・ドライヴァー
モーガン・オマリー:ケイシー・アフレック
ビリー・マクブライド:コール・ハウザー
トム:ジョン・マイトン
クラーク:スコット・ウィリアム・ウィンタース

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