グロリアは、1999年公開のアメリカ合衆国の映画。マフィアに命を狙われる少年と逃避行を続ける女性の奮戦を描いたサスペンス。ジョン・カサヴェテスの同名作『グロリア』(80年)のリメイクでオリジナルを現代風にアレンジ、ヒロインはシャロン・ストーンが演じ、監督には「NY検事局」のヴェテラン、シドニー・ルメットが起用された。
グロリア 映画批評・評価・考察
グロリア(原題:Gloria)
脚本:28点
演技・演出:16点
撮影・美術:15点
編集:7点
音響・音楽:7点
合計73点
シャロン・ストーンがイメチェンを狙った作品のように思いますが、リメイク元の『グロリア』とはかなり違った印象の映画になっています。女性版ハード・ボイルド路線かと思いきや素のシャロン・ストーンのようにも思える自然体の演技でした。演出も手の込んだものではなく、彼女が好きに演じているようにも思えました。また、彼女はとてもセクシーですが、当時は良く脱いで大胆な露出をしていましたが、今作はまったくそういったシーンがありません。
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グロリア あらすじ
ニューヨーク。グロリア(シャロン・ストーン)はフロリダで3年の刑期を終え、恋人ケヴィン(ジェレミー・ノーザム)の元に帰るが、そんな彼女を組織の冷酷な裏切りが待ち受ける。グロリアは居合わせた少年ニッキー(ジーン・ルーク・フィゲロア)を人質に、男たちに銃を向けてそこを脱出。実はニッキーの父親はマフィアの会計士で、組織の秘密を握るフロッピーを持ち出したせいで一家は惨殺され、父からフロッピーを託されたニッキーも彼らの手中におちていたのだ。マフィアの標的にされ窮地に陥った彼女は、絶縁状態にあった姉の元を訪ねるが追い返されて、仕方なく安宿に身をひそめる。ところがそこにも追っ手が迫り、雑踏でグロリアとはぐれたニッキーは再びつかまってしまう。かくしてグロリアは、親友ダイアン(キャシー・モリアーティ)の協力で、ケヴィンら一味のボスであるルビー(ジョージ・C・スコット)にフロッピーとニッキーの交換を持ちかけ、自らの命を賭けてニッキーを救い出そうと図るのだった。
グロリア スタッフ
監督:シドニー・ルメット
脚本:スティーヴ・アンティン
原作:ジョン・カサヴェテス(オリジナル脚本)
製作:ゲイリー・フォスター,リー・リッチ
製作総指揮:G・マック・ブラウン,チャック・ビンダー
音楽:ハワード・ショア
撮影:デヴィッド・ワトキン
編集:トム・スワートウート
製作会社:コロンビア ピクチャーズ,イーグル・ポイント・プロダクション,マンダレイ・エンターテインメント
配給:コロンビア映画,ギャガ/ヒューマックス
グロリア キャスト
グロリア:シャロン・ストーン
恋人ケヴィンの身代わりに3年の刑期を終えて出所したばかりの女性。刑務所内ではかなりの有名人だった。喫煙者であったが、刑務所暮らしの間に煙草をやめた。
ニッキー:ジーン・ルーク・フィゲロア
マフィアの会計士の息子。パンチパーマのかかった少年。マフィアの情報が入ったフロッピーディスクを父ジャックから託される。ぜんそく持ち。
ケヴィン:ジェレミー・ノーサム
グロリアの恋人。マフィアの幹部。
ダイアン:キャシー・モリアーティ
グロリアの親友。グロリアとルビーの仲介役。
ルビー:ジョージ・C・スコット
マフィアのボス。
ショーン:マイク・スター
ルビーの組織の殺し屋。冷酷で躊躇なく、ジャックとニッキーを除く家族もろともを殺す。
ブレンダ:ボニー・ベデリア
グロリアの姉。長年疎遠で不仲。助けを求めてきたグロリアを拒絶する。
ジャック:ボビー・カナヴェイル
マフィアの会計係。金にがめついところがあり、組織の資金を遣い込んでしまい、差し向けられたショーンにニッキーを除いた家族ともども殺されるが、秘密のデータが入ったフロッピーディスクを息子ニッキーに託す。