ギャラクシー・クエストは、1999年公開のアメリカ合衆国の映画。『スタートレック』へのオマージュ満載のパロディ映画。宇宙の英雄である『エンタープライズ号』ならぬ『プロテクター号』乗組員を演じる売れない俳優が、実際の宇宙戦争に巻き込まれる二重構造に、現実の『スタートレック』を絡ませた三重構造の形を取っている。前半ではSFシリーズと熱狂的なファンのパスティーシュで、冷静にファンダムの在り様を描いている。批判的にも見えるシーンは中盤からスペース・オペラ活劇になだれ込む。
実際の『スタートレック』の俳優や役に重なる部分は多々あり、ウィリアム・シャトナー演じるカーク船長のブリッジでの座り方から、お馴染みのセリフを言うなどのテレビシリーズの場面に始まり、舞台で高い評価を受けている俳優をキャスティングするなど多岐に渡る。トレッキー(ファンの総称。または軽率な行動もとるファン)/トレッカー(ファン同士の交流を含めた積極的で節度ある行動をとるファン)に対するクエスティー/クエスタリアンの区別がしっかりとされている。実際の『スタートレック』ではエンタープライズ号の設計図や機構図が販売されており、本映画の中でクエスタリアンの助けで船内の構造を知る場面などがあり、上手く事象を取りこんでいる。
ギャラクシー・クエスト 映画批評・評価・考察
ギャラクシー・クエスト(原題:Galaxy Quest)
脚本:38点
演技・演出:17点
撮影・美術:17点
編集:8点
音響・音楽:8点
合計88点
never give up! never surrender! ネバーギブアップ!ネバーサレンダー!あきらめるな!降伏するな!(絶対にあきらめるな!という意味になる)劇中でなんども連呼される名セリフです。漫画スラムダンクの安西先生は、この言葉を「諦めたらそこで試合終了ですよ」と訳しています。。。。。。。まぁ同じ意味ですよね。
『バタリアン』がホラーの傑作パロディ映画なら、今作はSFの傑作パロディ映画です。笑わせつつ泣かせるそして感動させる!さすがドリームワークス製作なだけあります。
キャストは、トイ・ストーリーのバズ・ライトイヤーの中の人ティム・アレンにエイリアンのリプリーで有名なシガニー・ウィーバー、トカゲ頭で皮肉なセリフの言い回しどこかで聞いたことがあると思っていたらハリーポッターのスネイプ先生のアラン・リックマン。ドラマ名探偵モンクのトニー・シャルーブもいるじゃないですか。ガイ役のサム・ロックウェルは、今作と同年に公開された『グリーンマイル』の真犯人の殺人鬼役で注目されました。後に『スリー・ビルボード』でゴールデングローブとアカデミー賞助演男優賞を受賞します。そんな実力派俳優がメインキャストで笑わせてくれるんですから贅沢な作品です。
シガニー・ウィーバーなんてこれ見よがしにおっぱいを見せつけてきます。きっとファンサービスです。
俳優が楽しんで演じて、観客も楽しめる映画っていいですね。
ギャラクシー・クエスト あらすじ(ネタバレ)
1979年から4年間放送された、宇宙探査局の活躍を描いた伝説的人気SF・テレビシリーズ『ギャラクシー・クエスト』。放送終了から20年経った今も人気は衰えず、ファンダムのイベントが行われるコンベンション会場は熱狂的なファン「クエスタリアン」で満員だった。『ギャラクシー・クエスト』以降、あまりぱっとしないキャスト達は、ファンへのサイン会やイベントを糧にして俳優生活を送っていた。
そんなある日、『ギャラクシー・クエスト』のイベント会場に、グレーのボディースーツを着た変わった4人組が現れた。彼らは実は宇宙人サーミアンで、悪者宇宙人サリスとの戦争を打開するため、NSEAプロテクター号タガート艦長に助けを求めに来たのだった。だが、タガート役のジェイソンはプロモーターの出演依頼と勘違いし、彼らのリムジンに乗り込む。
二日酔いのジェイソンが目覚めたのは宇宙船の中だった。「嘘」の概念が無いサーミアンは、テレビ番組『ギャラクシー・クエスト』の電波を自星で受信し、架空のドラマだとは思わずに歴史ドキュメンタリーと信じて見ていたのだった。サーミアンは番組の愛と正義と勇気と信頼の世界を手本に自分たちの文明を建て直し、宇宙船プロテクター号さえも完全に再現していた。
地球に戻ったジェイソンは『ギャラクシー・クエスト』のメンバー達に体験を話すが相手にされない。そこへサーミアンが再び助けを求め現れ、ジェイソンはメンバー達を一緒に行こうと誘う。メンバー達は最初帰ろうとするが、せっかくジェイソンが持って来た仕事だからと付いて行くことにする。プロテクター号に乗った彼らは、フィクションの概念を持たないサーミアンがギャラクシー・クエストのエピソードを真実の「歴史文書」だと信じていることを知る。乗組員の冒険に触発され、彼らはショーが支持する美徳に基づいて社会を築きました。
サリスが戻ってきて再びプロテクターを攻撃すると、船は磁気地雷原を通って辛うじて脱出する。しかし、船の動力源であるベリリウム球は深刻な損傷を受けています。人類は新たな球体を求めて近くの惑星の表面へ旅立ち、凶暴で子供のようなエイリアンからそれを奪い取る。
プロテクターに戻った後、彼らはサリスが船を占拠し、「オメガ13」デバイスを要求したことを発見しました。ジェイソンは自分が本物の司令官ではないと告白し、ギャラクシー・クエストの「歴史文書」を見せる。彼らが単なる俳優であることを理解したサリスは、幻滅したテルミアンの指導者マテサールに、演技とフィクションは欺瞞の一種であり、サーミアンにとって異質な概念であることをジェイソンに説明させる。
サリスはプロテクターの自爆機構を作動させて船に戻り、サーミアンとキャストメンバーは死亡した。人間たちは自爆を中止し、船に残っているサリスの部隊を倒す計画を立てる。ジェイソンは、地球のギャラクシー・クエストのスーパーファンであるブランドンや、番組に詳しい友人のネットワークとコミュニケーションをとります。彼らは船のコアを通してジェイソンとグウェンに話しかけ、自爆シーケンスを中止するのを手伝います。
一方、アレクサンダーはサーミアンを率いてサリス軍に対抗し、彼らはプロテクターの制御を取り戻します。新たな自信を持って、乗組員はサリスに挑戦し、彼の船を磁気地雷原に引き込みます。今度は、プロテクターが磁気地雷をサリスの船に引き込み、それを破壊します。
プロテクターは人間たちを帰還させるために地球に近づくが、船の破壊を免れたサリスが艦橋で彼らを待ち伏せし、数人の乗組員に致命傷を負わせた。ジェイソンは、過去への13秒のタイムワープを生み出す「オメガ13」を起動することに成功し、ジェイソンとマセザーにサリスが攻撃を繰り返す前に武装解除する機会を与えた。
プロテクターのブリッジは人類を地球に着陸させるために主要船から分離され、船の主要部分はテルミアンを星間空間に運びます。ビーコンとして機能するブランドンと彼の友人たちに導かれ、プロテクター・ブリッジはギャラクシー・クエストのコンベンションに衝突し、メインステージで停止します。ファンの怒号の中、呆然としたキャストたちが姿を現すが、サリスが再び現れて再び彼らを脅迫する。ジェイソンは彼を撃ち殺します、そして群衆はそれがすべて特殊効果の展示だったと思います。キャストたちはブランドン、彼の仲間、そしてファンへの崇敬の念に浸っています。
しばらくして、ギャラクシー クエストは続編シリーズとして復活し、ギャラクシー クエスト: ジャーニー コンティニューズとして、キャストはガイとラリアリとともに新しいキャスト メンバーとしてその役割を再演しました。
ギャラクシー・クエスト スタッフ
監督:ディーン・パリソット
脚本:デビッド・ハワード,ロバート・ゴードン
製作:マーク・ジョンソン,チャールズ・ニューワース
製作総指揮:エリザベス・カンティロン
音楽:デヴィッド・ニューマン
撮影:イェジー・ジェリンスキー
編集:ドン・ジマーマン
配給:ドリームワークス,UIP
ギャラクシー・クエスト キャスト
ジェイソン・ネズミス:NSEAプロテクター号ピーター・クインシー・タガート艦長:ティム・アレン
グエン・デマルコ:タウニー・マディソン少佐:シガニー・ウィーバー
アレクサンダー・デーン:ドクター・ラザラス:アラン・リックマン
ガイ・フリーグマン:プロテクター号乗員:サム・ロックウェル
フレッド・クワン:技術主任チェン:トニー・シャルーブ
トニー・ウエバー:ラレド大尉:ダリル・ミッチェル
マセザー:サーミアンのリーダー:エンリコ・コラントーニ
クエレック:パトリック・ブリーン
ラリアリ・ジェーン・ドー:ミッシー・パイル
ブランドン:ジャスティン・ロング
サリス:ロビン・サックス
テブ:ジェド・リース
カイル:ジェレミー・ハワード
ケイトリン:ケイトリン・カラム
ホリスター:ジョナサン・フェイヤー
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