フレンチ・ランは、2016年公開のルクセンブルク・フランス・アメリカ合衆国合作映画。CIA捜査官とスリのはみ出し者コンビをイドリス・エルバとリチャード・マッデンが演じるバディ・アクション。CIAのアウトロー×天才スリの凸凹コンビの新たなるバディムービー!タイムリミットは36時間! 息つく暇もないアクションとスリリングで予想を裏切るストーリー展開! アドレナリン出っ放しのエンタテインメント!!
フレンチ・ラン 映画批評・評価・考察
フレンチ・ラン(原題:Bastille Day)
脚本:31点
演技・演出:16点
撮影・美術:15点
編集:8点
音響・音楽:7点
合計77点
映像的なスタイリッシュさは感じませんが、アクションもそこそこ脚本もそこそこ撮影もそこそこなバランスのとれた映画でした。ただし、尖っているか?というとそうじゃない。なんというか優等生な映画です。もちろん面白いし楽しめるのですが、おいおいそんなに!とか、すげぇ~!みたいなものがないのです。どれも及第点なのですが、突き抜けたものはなく、2時間ドラマみたいな満足感なんですよね。
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フレンチ・ラン あらすじ(ネタバレ)
パリ祭の前夜、パリでアメリカ人浮浪者でスリのマイケル・メイソンは、爆発物が入っていることを知らずに、女性からバッグを盗む。メイソンがバッグを捨てると、それは爆発して4人が死亡する。 メイソンは、CIAエージェントのショーン・ブライアーに逮捕されるも、自分はテロリストではないと抗議し、バッグにはゾーエという女性の携帯電話が入っていたとブライアーに伝える。この爆発事件は、ラフィ・ベルトラン率いる汚職警官のグループによって仕掛けられた。彼らは全員、フランス銀行への襲撃を企てるフランス国家警察特殊部隊RAPIDのメンバーである。ゾーエは (襲撃計画の一環とは知らないまま) フランス国民党のオフィスに爆弾を仕掛けるように言われたが、夜間清掃員が到着するのを見て、罪のない人を殺せず、計画を放棄した。共謀者の1人であるゾーエのボーイフレンドであるジャンは、仲間が彼女を殺そうとしていることに気づいて、彼女を逃がす。
犯人グループがゾーエを探すために彼女の携帯電話のGPS信号を追跡したことで、CIAの隠れ家にいるブライアーとメイソンにたどり着く。メイソンがその場を脱出する一方で、ブライアーはGPS信号の発信場所からゾーエがいると錯覚したベルトランたちと交戦する。ベルトランのチームは、モスクに爆弾テロの偽の証拠を隠したり、警察が移民に暴力を働く映像を捏造したりして、移民やイスラム教徒の間にインターネット上のハッシュタグを利用した全国的なデモ騒ぎを引き起こすことに成功する。メイソンは、フランス当局とベルトランの部隊に追われるも、何かがおかしいと気づいたブライアーに匿われる。2人はゾーエを探して、彼女の友人のポールたちがたむろする隠れ家に向かうが、ゾーエの逃亡を手助ける彼らによって車を燃やされる。追跡するために、車を奪い、2人はポールが働いているバーまで追跡する。バーでは、ゾーエが隠れていると思われるポールの住所を知るために、メイソンがスリとしてのテクニックを用いて客同士の口論を引き起こし、その間にポールのIDカードを盗んだ。
メイソンとブライヤーは、このカードからポールの住所に向かい、ようやくゾーエを確保する。彼女の協力を得て、真相を知っているジャンのアパートに行くが、そこで3人は彼の死体と、彼が警察官であることを示すIDとバッジを見つける。ブライアーは同僚のカレン・ダクレに、爆弾テロの犯人が警官であることを告げる。カレンは事態が手に負えないものとして、メイソンとゾーエの保護を旧知のDGSI局長ビクター・ガミューに相談する。しかし、実際には襲撃計画の首謀者であるガミューは、必要な情報を入手した後、ダクレを射殺し、ベルトランの部下たちを送る。ブライアーたちと共に護送される車内でゾーエは、ガミューの部下たちがジャンのアパートに入って行った姿を思い出し、そこから脱出するために交戦する。 ガミューに狙われたことから、彼の計画に気付いた3人はフランス銀行に向かう。
ガミューたちが意図したように、デモ隊の群衆が銀行の面前に集まると、ガミューは銀行を守るためと称して、銀行前には機動隊を、そして、ベルトランたちの特殊部隊を銀行内の警備の代わりとして配備する。そうして、封鎖した銀行内を掌握した彼らは、デジタルデータで保存されている大金(5億ユーロ相当の外貨準備金)の強奪を進める。銀行に到着すると、ブライアーは武装を整え特殊部隊に変装し、発見される前に建物内に侵入するが、屋内で銃撃戦となる。ゾーエとメイソンは、ベルトランの部下たちから奪った警察のバンの無線で、ブライアーが追い詰められていると聞く。ゾーエたちは、彼を助けるためにデモ隊を暴徒化させ、銀行内へとなだれ込む。デモ隊の突入により、意表を突かれた特殊部隊員たちはブライアーに倒されていく。その後、ブライアーは金庫に侵入し、ベルトランたちと交戦する。ベルトランはデジタル通貨がダウンロードされたUSBドライブを持って逃げ出すが、ブライアーがメイソンに連絡したことで、メイソンはベルトランからUSBドライブを盗み取る。盗まれたことに気づくと、ベルトランはゾーエを人質にして、メイソンに姿を現すように言う。計画を中止しようとするも逆にベルトランに脅迫されたガミューは、証拠を隠滅するために彼を射殺するよう警官隊に命じ、メイソンはベルトランが射殺された混乱の中USBドライブを持って逃走する。
しばらくして、メイソンは、ブライヤーとDGSIに協力して、USBドライブをパスポートに交換し国外に出ようとしているふりをして、ガミューをおびき出し、取引現場で逮捕する。ようやく、メイソンに対する容疑は取り下げられる。
フレンチ・ラン スタッフ
監督:ジェームズ・ワトキンス
脚本:アンドリュー・バルドウィン,ジェームズ・ワトキンス
製作:バード・ドロス,ファブリス・ジャンフェルミ,スティーブ・ゴリン,デヴィッド・カンター,フィリップ・ローズセレット
音楽:アレックス・ヘッフェズ
撮影:ティム・モーリス=ジョーンズ
編集:ジョン・ハリス
配給:スタジオカナル,ハイ・トップ・リリーシング,ギャガ・プラス
フレンチ・ラン キャスト
ショーン・ブライアー:イドリス・エルバ
CIAエージェント。バグダッドでの潜入捜査を破綻させてしまったため、カレンの計らいでパリのCIA監視課へ配属される。
マイケル・メイソン:リチャード・マッデン
パリに住むアメリカ人のスリ。ラスベガス出身。厭世的で、警戒を怠らない。
ゾーエ・ナビル:シャルロット・ルボン
反ファシストを掲げる活動家。パスカル・フィベール警部の恋人。
カレン・デイカー:ケリー・ライリー
上級CIAエージェント。
ヴィクター・ガミュー:ジョゼ・ガルシア
DGSI局長。カレンのリビア時代からの知り合い。
ラフィ・ベルトラン:ティエリ・ゴダール
フランス国家警察の特殊部隊隊長。
トム・ルディ:アナトール・ユセフ
パリのCIA監視ユニットのリーダー。
ババ:エリク・エブアニー
メイソンから盗難品を買う闇市場の売人。
クリストフ:モハメド・マクトゥーミ
ベルトランたちの一味で副官的存在。
ジャン:アリエ・ワルトアルテ
ゾーエの恋人。正体はパスカル・フィベール警部。ベルトランたちの仲間。