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フットルース|地方の保守的な町に引っ越してきた少年が禁止されたダンス・パーティーを開こうと奮闘。サントラとともに大ヒット!

フットルース
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フットルースは、1984年公開のアメリカ合衆国の映画。中西部の田舎町を舞台に都会から転校してきた若者が捲き起こす騒動を描く青春映画。公開当時、ケニー・ロギンスなども参加したサウンドトラックのヒットや当時の流行であるMTVを始めとするプロモーションビデオなどヒットも相まって、一種の社会現象となった作品でミュージカル化もされている。2011年にはリメイクも行われ、日本では『フットルース 夢に向かって』のタイトルでDVD発売された。

フットルース 映画批評・評価・考察


フットルース(原題:Footloose)

脚本:33点
演技・演出:18点
撮影・美術:16点
編集:8点
音響・音楽:10点
合計85点

「フラッシュダンス」などと同様に、当時流行の最先端を行った音楽ビデオ(PV)的な演出を取り入れ、“MTV感覚”と呼ばれた青春ムービーの中の記念碑的1本。後に演技派スターとなるケヴィン・ベーコンがまだヤングスター時代に主演し、「愛と喝采の日々」などの名匠ハーバート・ロスが監督を手がけました。堅苦しい生活に風穴を開けようとする青年の奮闘を、軽快なダンス場面を随所に挟んで描き出し、公開当時大ヒットを記録。バレエ・ダンサー、振付師を経て監督となり、ミュージカルも手がけたベテラン、ハーバート・ロス監督の演出が光ります。ケニー・ロギンス、ボニー・タイラー、シャラマーなど、キャッチーな佳曲がそろったサントラもヒットチャートをにぎわせました。


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フットルース あらすじ(ネタバレ)

ユタ州の片田舎ボーモントの日曜日、午後。教会でウンザリしたような表情の若者が1人、牧師ムーア(ジョン・リスゴー)の説教を聞いている。その若者、高校生のレン・マコーミック(ケヴィン・ベーコン)は、シカゴから転校して来た都会っ子だ。父が家出してしまったので、母と2人で伯父をたよってこの地に来たのだ。今、彼の心を捉えているのは、ムーア牧師の娘エリエル(ロリ・シンガー)だ。

初登校の日、彼は、ウィラード(クリストファー・ベン)という陽気な若者と意気投合し、彼から意外なことを聞かされた。この町は公序良俗の名のもとに、若者たちのロックやダンスが禁止されているというのだ。ウィラードを始め、レンには次々に友だちができるが、エリエルのボーイフレンド、チャックとそのグループの連中が、レンに敵対心を抱いていた。

早速、レンのバイト先の製粉工場に、チャックの挑戦状をもってエリエルがやって来た。大型トラクターを使っての度胸だめしの決闘だ。レンが勝利を収めた瞬間、エリエルの心はレンに動いた。彼女は親友のラスティ(サラ・ジェシカ・パーカー)にレンの行動パターンを調べさせた。そんな頃、レンが友達の大麻を預かったことから、教師に不信の目をむけられ、人気のない工場でヤリ場のない怒りをぶつけていた。そこヘエリエルが現われ、2人の心は接近する。

ある日、レンはエリエル、ウィラードらと隣の町のディスコに行き楽しむが、早速、そのことが町に波紋を投げかけた。実は、ロック・ダンス禁止条例というのは、5年前の高校生酒酔い運転事故死に端を発しており、その時死んだのはエリエルの兄だったのだ。レンの大人たちへの挑戦が始まった。彼はダンス・パーティーの計画を立てた。一方、チャックはレンとエリエルの仲を嫉妬してエリエルを激しくなぐる。ますます燃え上がるレンとエリエルは、初めてのキスを交わした。レンは、町の定例集会でダンス・パーティの実行を訴えることにした。その前夜、レンの家が何者かに投石され、伯父一家はレンを非難したが、そんなことでひるむレンではない。

ダンス・パーティーの会場は、町はずれのベイリンにある体育館だ。初めは反対していたムーア牧師も、今では、レンの気持ちを理解し、市民の前ではっきりダンスを認める宣言を行なった。父からのプレゼントであるコサージュをつけたエリエルを、正装したレンがワーゲンで迎えに来た。会場前では、チャック達が妨害しようと待ちかまえている。しかしそんな妨害もさりげなくかわしてレンたちが館内に乗り込んだ時は、館内は熱気の渦がたちこめていた。はじけるようなリズムの鼓動の中で、若者たちは若さを爆発させた。

フットルース スタッフ

監督:ハーバート・ロス
脚本:ディーン・ピッチフォード
製作:ルイス・J・ラックミル,クレイグ・ゼイダン
製作総指揮:ダニエル・メルニック
音楽:マイルズ・グッドマン
撮影:リック・ウェイト
編集:ポール・ハーシュ
配給:パラマウント,パラマウント/CIC

フットルース キャスト

レン・マコーミックケヴィン・ベーコン
主人公。シカゴから母エセルと共に引っ越してきた、ダンスとロックを愛する高校生。体操部に所属し、町の製粉所でアルバイトを始め、様々な出会いと出来事を体験していくが、都会とは異なるボーモントの町の空気、ダンス禁止令や保守的に生きる大人達の息苦しさに困惑し、違和感を覚えるようになる。自由を手に入れるために、閉鎖的な町の議会を相手取りアリエルやウィラード達と共に立ち向かう。

アリエル・ムーアロリ・シンガー
レンの同級生。不良のチャックと交際しているが、育った環境の違うレンに自分達にはないものを感じ魅かれていく。父親であるショーが戒律で厳しく教育しておけば息子は死ぬことはなかったという後悔の念から、家族も町の人々をも戒律で厳しく縛ることに専念していることに対して反抗心を抱いている。父親から愛情を受けられない自分を無価値であるように思い詰め、走行する自動車の上に立ち上がったり、走行する電車の前に立ったり、自殺行為を繰り返す。戒律を振りかざし何かと自分の行動を問い詰めるショーにうんざりしており、家を抜け出す事も考えて大学進学を希望している。

ショー・ムーアジョン・リスゴー
ボーモントの牧師でアリエルの父。自身の息子でアリエルの兄を事故で失った事をきっかけにダンス禁止令を出した張本人だが、心の奥底ではアリエルの反抗や周囲の自分の教えに対する曲解もあり、ジレンマに陥っている。

バイ・ムーアダイアン・ウィースト
ショーの妻でアリエルの母。大らかで控えめだが、葛藤する夫を優しく諭す。

エセル・マコーミックフランシス・リー・マッケイン
レンの母で、彼の良き理解者。彼女も息子と同じく周囲から冷たい視線を受けている様子。夫は蒸発してしまっている。

ラスティサラ・ジェシカ・パーカー
レンの同級生でアリエルの親友。明るく陽気な性格。都会的なレンを初日から気にかけていた。

ウィラード・ヒューイットクリス・ペン
レンの同級生。短気で喧嘩っ早いが情に厚く、ひょんな事からレンとの間に友情が芽生える。右と左が分からなくなるほどのリズム音痴で、ダンスが全く踊れないことに劣等感を抱いているが、レンとの猛特訓で即興で踊れるようになるなど驚異的な成長を見せる。

チャック・クランストンジム・ヤングス
不良グループのリーダー。アリエルと付き合っているが、粗暴な性格でアリエルからは愛想を尽かされつつある。他所者というだけでレンに敵意を持っており、チキンレースを申し立てたり、ダンスパーティーの崩壊を目論んだ。消防局長である彼の父親も性格が悪いらしい。

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