小説家を見つけたらは、2000年公開のアメリカ合衆国の映画。伝説的な天才作家と文才のある黒人少年の心の交流を描いた人間ドラマ。ガス・ヴァン・サント監督が『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』に続き、天才少年とその才能を導く師の温かい交流を描き、全米劇場出口調査で満足度最高のA+を獲得した最上質の感動作。
小説家を見つけたら 映画批評・評価・考察
小説家を見つけたら(原題:Finding Forrester)
脚本:32点
演技・演出:18点
撮影・美術:16点
編集:8点
音響・音楽:7点
合計81点
脚本は、もう何度も見たことがある、読んだことがあるようなストーリーですが、演じているのがショーン・コネリーというところに深みがある。そして映画的だなと思えました。ショーン・コネリーの佇まいや声のトーンなど画になるんです。
監督のガス・ヴァン・サントは、『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』でも才能豊かな若者と人生の師とも呼べる恩人との出会いを描いていましたが、今作も同じではあるものの、よりシンプルな描き方になっています。あと、見終わって劇場を後にする人が希望に満ちているように。というエンタメ要素も強い作品でした。
今作品はAmazonプライムで見ました。
小説家を見つけたら あらすじ(ネタバレ)
NYのブロンクス。黒人の高校生ジャマール・ウォレス(ロブ・ブラウン)は、プロのバスケットボール選手を夢見つつも、実は大変な文学少年。そんな彼が、アパートの部屋に引きこもっている謎の老人と知り合う。彼は40年前にピュリツァー賞に輝いた処女作一冊だけを残して文壇から消えた幻の小説家、ウィリアム・フォレスター(ショーン・コネリー)だった。
二人の間にはやがて師弟関係のような友情が生まれ、ジャマールは文学の才能を開花し、フォレスターは長年閉ざされていた心を開いていく。そんな時、ジャマールの才能に気づき嫉みはじめていたロバート・クローフォード教授(F・マーリー・エイブラハム)が、ジャマールの提出した作品のタイトルがフォレスターの昔発表したエッセイと同じ副題を持っていることを糾弾するという事件が起こった。
ジャマールは退学の危機にさらされるが、作文シンポジウムの時、それまで決して一人では外出しようとしなかったフォレスターが現われ、ジャマールを助ける。そしてフォレスターは、故郷スコットランドへ旅立った。
やがて彼は亡くなり、ジャマールは弁護士からフォレスターの遺品を受け取るのだった。
小説家を見つけたら スタッフ
監督:ガス・ヴァン・サント
脚本:マイク・リッチ
製作:ショーン・コネリー,ローレンス・マーク,ロンダ・トレフソン
製作総指揮:ジョナサン・キング,ダニー・ウルフ
撮影:ハリス・サヴィデス
編集:ヴァルディス・オスカードゥティル
配給:コロンビア ピクチャーズ,SPE
小説家を見つけたら キャスト
ウィリアム・フォレスター:ショーン・コネリー
ジャマール・ウォレス:ロブ・ブラウン
ロバート・クロフォード教授:F・マーリー・エイブラハム
クレア・スペンス:アンナ・パキン
テレル・ウォレス:バスタ・ライムス
スティーヴン・サンダーソン弁護士:マット・デイモン
ジャニス・ウォレス:ステファニー・ベリー
マシューズ教授:リチャード・イーストン
スペンス博士:マイケル・ヌーリー
マシー:グレン・フィッツジェラルド
フライ:フライ・ウィリアムズ・三世
ケンゾウ:ダマニー・マシス
クレイ:ダミアン・リー
デイモン:リル・ゼイン
ジョン・コールリッジ:マイケル・ピット
デヴィッド・ブラッドリー:マット・マロイ
ジョイス:エイプリル・グレース
ジョン・ハートウェル:マシュー・ノア・ワード
ギャリック:トム・カーンズ
図書館員:ソフィア・ウー