エボリューションは、2001年公開のアメリカ合衆国の映画。すごいスピードで進化を遂げる宇宙生物と科学者たちの対決を描くSFコメディ。監督・製作は「ゴーストバスターズ」のアイヴァン・ライトマン。VFXスーパーバイザーは「スターシップ・トゥルーパーズ」のフィル・ティペット。
エボリューション 映画批評・評価・考察
エボリューション(原題: Evolution)
脚本:11点
演技・演出:9点
撮影・美術:13点
編集:6点
音響・音楽:7点
合計46点
Xファイルで大ブレイク中のデイヴィッド・ドゥカヴニー主演でしたし、アイヴァン・ライトマン監督作品ということもあって期待に胸を膨らませながら劇場公開時に見たのですが、あまりにも寒いジョークや演出に失笑どころか凍りついてしまいました。彼の監督作品の中でワースト1位に挙げますね。
20年経って再視聴すると、懐かしさもあり、それなりに楽しめるようになりました。当時は、これじゃない感が強くあったのですが、むしろ現代であればというSF設定と演出かなぁ~と再評価できるところもあります。ですが、アイヴァン・ライトマン作品ではワーストなのは変わらない出来栄えかと思います。
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エボリューション あらすじ(ネタバレ)
アリゾナ州の砂漠に隕石が落下。現場に近いグレン・キャニオン短大の生物学教師で、以前はアメリカ陸軍感染症医学研究所に勤めていたアイラは、同僚の地質学教師ハリーと共に隕石から採取した液体を調査する。液体は未知の単細胞生物であったが、数時間後に再び観察するとそれは多細胞生物へと進化していた。この生命体は、地球での46億年分の進化を1ヶ月で成しとげる恐るべき成長力を持つエイリアンだったのである。アイラたちのパソコンを監視していて事態を知った、かつてのアイラの上司であるウッドマン将軍ら軍部は、隕石落下現場を封鎖してアイラたちを締め出すとともに、アイラたちの研究資料を全て持ち去る。
一方、町では不気味な生物たちが次々と現れ、大騒動となる。隕石落下の現場にたまたま居合わせていた消防士志望の青年ウェインが、バイト先で手に入れたエイリアンの死体をアイラたちの前に持ち込んだことをきっかけに、アイラたちの仲間となって共にエイリアンと戦うことになる。更に、軍部の下で働いていた女性研究者であるアリソンも、ウッドマン将軍のやり方に反発してアイラの仲間に加わる。
事態を一刻も早く解決したい州知事の指示の下、ウッドマン将軍はエイリアンらをナパーム弾で焼き払う計画を進める。ところが、偶然シャーレ内に冷凍保存していた原始状態のエイリアンが熱によって急成長してしまうことを知ったアリソンはウッドマン将軍に計画の中止を求めるが無視される。そこで、エイリアンにとっては体構造の原子の相性上でセレンが猛毒であり、二硫化セレンを主成分とするフケ取りシャンプーが有効であると気付いたアイラたちは、学生たちの協力の下、シャンプーを大量に消防車に積み、エイリアンに立ち向かう。
ウッドマン将軍の計画が予定より早く実行されたため、アイラたちがシャンプーで攻撃する前にエイリアンが同族を巻き込みつつ一つの巨大生物へと進化してしまう。しかし、アイラたちは改めて消防車でエイリアンに迫り、エイリアンの肛門と思われる穴からシャンプーを注ぎ込む。期待通りにエイリアンが体を維持出来ず爆死し、町が救われると、知事はアイラたちを英雄として讃える。そして、アイラとアリソンは結ばれ、アイラ、ハリー、ウェインの3人はフケ取りシャンプーのCMタレントに起用される。
エボリューション スタッフ
監督:アイヴァン・ライトマン
脚本:デヴィッド・ダイアモンド,デヴィッド・ウェイスマン,ドン・ジャコビー
原案:ドン・ジャコビー
製作:ダニエル・ゴールドバーグ,ジョー・メジャック,アイヴァン・ライトマン
製作総指揮:デイヴィッド・ダイヤモンド,デイヴィッド・ウェイスマン,ドン・ジャコビー
音楽:ジョン・パウエル
撮影:マイケル・チャップマン
編集:シェルドン・カーン,ウェンディ・グリーン・ブリックモント
配給:コロンビア ピクチャーズ,SPE
エボリューション キャスト
退役陸軍大佐アイラ・ケイン博士:デイヴィッド・ドゥカヴニー
アリソン・リード:ジュリアン・ムーア
ハリー・ブロック:オーランド・ジョーンズ
ウェイン・グレイ:ショーン・ウィリアム・スコット
ラッセル・ウッドマン将軍:テッド・レヴィン
ディーク・ドナルド:イーサン・サプリー
ダニー・ドナルド:マイケル・レイ・バウアー
ジョンソン巡査:パット・キルベイン
フレミング大佐:タイ・バーレル
ルイス知事:ダン・エイクロイド
ナディーン:キャサリン・タウン
バリー・カートライト:グレゴリー・イッツェン
クライヤー中尉:アシュリー・クラーク