エネミー・オブ・アメリカは、1998年公開のアメリカ合衆国の映画。テロ防止法を巡る暗殺事件の証拠となるビデオを、偶然掴んだ弁護士が、事件の首謀者である国家安全保障局(NSA)の高官に追われることになるが、その陰謀に挑んでいく。監督は「クリムゾン・タイド」「トゥルー・ロマンス」のトニー・スコット。製作は「アルマケドン」のジェリー・ブラッカイマー。
エネミー・オブ・アメリカ 映画批評・評価・考察
エネミー・オブ・アメリカ(原題:Enemy of the State)
脚本:35点
演技・演出:18点
撮影・美術:17点
編集:9点
音響・音楽:8点
合計87点
知らない間に陰謀に巻き込まれた男性は、いつしか国家に生活のすべてを監視され……。人気俳優ウィル・スミス&ヒットメーカーのジェリー・ブラッカイマーが組んだ、戦慄のサスペンス。
「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズの敏腕製作者ブラッカイマーと人気監督トニー・スコットという「クリムゾン・タイド」のヒットメーカー・コンビが、本作では大物スターのスミスを主演に、国家が情報操作で個人を抹殺するというテーマに挑戦。国家機関が盗聴やスパイ衛星、街中に仕掛けられた監視カメラを駆使して主人公を追いつめる様子は、ハイテクのスピード感もあり作り話とばかりもいえず、底知れぬ恐ろしさを感じさせる内容です。ベテラン俳優ジーン・ハックマンが、主人公をサポートする謎の男をひょうひょうと好演しているのも見どころです。
今作品はAmazonプライムで見ました。
エネミー・オブ・アメリカ あらすじ(ネタバレ)
ディーン(ウィル・スミス)は腕のいい弁護士。妻カーラ(レジーナ・キング)と息子エリック(ジャッシャ・ワシントン)とともに成功した人生を歩んでいた。ところが、ある日、偶然大学時代の同級生から暗殺の現場が映ったビデオテープを受け取ってしまう。テープの中身は、国家安全保障局=NSAに出向中の行政官レイノルズ(ジョン・ヴォイト)がテロ防止法案を巡って対立する下院議員を謀殺している場面だった。
なにも気づかないまま、NSAから追われるディーン。巨大な管理システムを持つNSAは、ディーンのプライバシーを暴き、失職にまで追いつめる。情報屋のブリル(ジーン・ハックマン)に助けを求めたディーンだが、身体中につけられた追跡装置や盗聴器を指摘され、ブリルに避けられる。だが、仕事仲間のレイチェル(リサ・ボネット)をNSAに殺されたディーンは再びブリルと接触し、共にNSAと戦う決意をする。
元NSA通信員だったブリルは敵と同じ手口でレイノルズに揺さ振りをかける。しかし、作戦は失敗。二人は捕らえられてしまう。機転を効かせたディーンは「テープは別の場所にある」と嘘を言いレイノルズをFBIが監視するマフィアの店へ誘う。マフィアと揉めたレイノルズは銃撃戦の末、死亡。ほかの職員もFBIに捕らえられる。騒ぎの中、ひっそりと姿を消すブリル。
騒ぎが収まったころ、ディーンが居間でくつろいでいると、ふいにテレビにバカンスを楽しむブリルの映像が転送されてくる。それはブリルからデイーンヘの最後の挨拶だった。
エネミー・オブ・アメリカ スタッフ
監督:トニー・スコット
脚本:デビット・マルコーニ
製作:ジェリー・ブラッカイマー
製作総指揮:チャド・オーマン,ジェームズ・W・スコッチドポール,アンドリュー・Z・デイヴィス
音楽:トレヴァー・ラビン,ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ
撮影:ダニエル・ミンデル
編集:クリス・レベンゾン
製作会社:タッチストーン・ピクチャーズ,ジェリー・ブラッカイマー・フィルムズ,スコット・フリー・プロダクションズ
配給:ブエナビスタ
エネミー・オブ・アメリカ キャスト
ロバート・クレイトン・ディーン:ウィル・スミス
ブリル / エドワード・ライル:ジーン・ハックマン
トーマス・ブライアン・レイノルズ:ジョン・ヴォイト
レイチェル・F・バンクス:リサ・ボネット
カーラ・ディーン:レジーナ・キング
サム・アルバート議員:スチュアート・ウィルソン
ヒックス:ローレン・ディーン
デヴィッド・プラット:バリー・ペッパー
ジョン・ビンガム:イアン・ハート
クルーグ:ジェイク・ビジー
ジョーンズ:スコット・カーン
ダニエル・ザビッツ:ジェイソン・リー
ブリル(偽者):ガブリエル・バーン
ジェリー・ミラー:ジェームズ・レグロス
フィードラー:ジャック・ブラック
ジェイミー・ウィリアムズ:ジェイミー・ケネディ
エリック・ディーン:ジャッシャ・ワシントン
レニー:グラント・ヘスロヴ
ウー:アルバート・ウォン
ウー夫人:ナンシー・イー
ラリー・キング:本人
セルビー:セス・グリーン(クレジットなし)
マーク・シルバーバーグ:フィリップ・ベイカー・ホール(クレジットなし)
フィリップ・ハマースリー下院議員:ジェイソン・ロバーズ(クレジットなし)
ポウリー・ピンテロ:トム・サイズモア(クレジットなし)