DORAGONBALL EVOLUTION(ドラゴンボール・エボリューション)は、2009年公開のアメリカ合衆国の映画。鳥山明の漫画作品『ドラゴンボール』を実写で映画化した作品である。監督は『ファイナル・デスティネーション』で知られるジェームズ・ウォン。プロデューサーは、『少林サッカー』のチャウ・シンチー。全世界共通の主題歌は浜崎あゆみ。
ドラゴンボール・エボリューション 映画批評・評価・考察
DRAGONBALL EVOLUTION(邦題:ドラゴンボール・エボリューション)
脚本:-40点
演技・演出:2点
撮影・美術:10点
編集:5点
音響・音楽:6点
合計-17点(マイナス)
ドラゴンボールだと思ってみたらとんでも映画なんですが、香港映画風SFアクション映画だと思ってみれば、楽しめないこともない映画のような気がします。あくまでも気がするだけですが。。。
基本的な軸が若いころのジャッキー・チェン映画とスパイダーマンなんかを組み合わせたような脚本になっています。それにベスト・キッドを加えた感じでしょうか。。。
孫悟飯を演じたのはマトリックス・レボリューションでキーメーカーを演じたランドール・ダク・キムなのですが、唯一原作のイメージどおりだったように思えます。
亀仙人役のチョウ・ユンファの演技は悪いくないのですが、原作のイメージとかけ離れているので違和感というか愛着が持てないキャラクターでした。
悟空を演じたジャスティン・チャットウィンは、学芸会で悟空役を引き当てた白人青年という感じで、すべてにおいてハマらないきまらない役だったように思います。酷いコスプレ感の衣装は失笑ものでした。ピッコロ大魔王の特撮部分に大半の予算を費やしたのかもしれません。
ドラゴンボール・エボリューション あらすじ(ネタバレ)
2000年前、ナメック王ピッコロが地球にやって来て大混乱を引き起こした。7人の神秘家が、魔封波と呼ばれる強力な武術を使ってピッコロを封印した。しかし、自由になり、忍者のような武術の達人であるマイと一緒に、7つのドラゴンボールを探し始め、道にいる人を殺害した。
18 歳の誕生日に、武道家で高校 3 年生の悟空は、祖父の悟飯から 4 つ星のドラゴンボールを与えられた。片思いのチチが主催するパーティーから帰宅した悟空は、ドラゴンボールを探していたピッコロによって家が破壊されているのを発見した。悟飯が亡くなる前に悟空に、別のドラゴンボールを持っている 武道の達人武天老師を探すように言い残した。
その後、悟空は、ドラゴンボールを見つける装置を発明したカプセルコーポレーションのブルマに会った。悟空は、武天老師を見つけるのを手伝う代わりに、ブルマを護衛した。包祖市で武天老師を見つけた後、老師は彼らの捜索に加わり、悟空が気をマスターするのを手伝い始めた。別のドラゴンボールを探しているときに、彼らは砂漠の盗賊ヤムチャの罠に陥ったが、彼らはマイの待ち伏せを撃退し、次のドラゴンボールを手に入れた。
彼らが捜索を続けると、彼らはチチが競っている世界武道大会を訪れた。彼女は試合でマイと戦い、マイは彼女の血液のサンプルを盗んだ。 チチは、老師が元教師のシフ・ノリスに相談し、ピッコロを再封するための新しい魔封波(かめはめ波)の準備を開始する寺院に旅に参加した。その夜、マイはチチの血を使って変身し現れた。悟空はマイとチチを見分けることができず、誤ってチチをノックアウトし、ドラゴンボールを盗んだマイに撃たれた。 悟空、ブルマ、ヤムチャ、老師がマイとピッコロを追う。
7つのドラゴンボールをすべて手に入れたピッコロは、ドラゴンテンプルに到着し、神龍を召喚し始めたが、悟空達が寸前のところで到着し阻んだ。その後の戦いで、ピッコロは悟空に、彼が彼の手下である大猿であり、彼が年をとったときにそれを破壊するために幼児として地球に送られたことを明らかにした。日食で悟空が大猿に変身。老師はピッコロに魔封波を使おうとしたが、ピッコロが自由になるのに十分なエネルギーがなかった。大猿は老師を窒息死させたが、彼の死にかけている言葉により、悟空は大猿に打ち勝つことができた。悟空はピッコロと最後の戦いを繰り広げ、かめはめ波でピッコロを倒した。その後、悟空はドラゴンボールを使って神龍を召喚し、老師を生き返らせた。
仲間たちが祝うと、ブルマはドラゴンボールが散らばっていて、再びそれらを探す必要があると宣言した。 出かける前に、悟空はチチと会い、ノックアウトしたことを詫びて、スパーリングの試合を開始した。
クレジットの途中のシーンで、ピッコロが生きていて、女性によって治療されていることが明らかになった。
ドラゴンボール・エボリューション スタッフ
監督:ジェームズ・ウォン
製作総指揮:鳥山明,ティム・ヴァン・レリム
製作:チャウ・シンチー,リッチ・ソーン
脚本:ジェームズ・ウォン,ベン・ラムジー
編集:クリス・ウィリンガム
撮影:ロバート・マクラクラン
助監督:ポール・F・バーナード
第二班監督:リッチ・ソーン,ゲイリー・カポ
美術:パトリシオ・M・ファレル
プロダクションデザイン:ブルトン・ジョーンズリチャード・ホーランド
音楽:ブライアン・タイラー
衣装デザイン:マイェス・C・ルベオエドゥアルド・カストロ
クリーチャーデザイン:アレックス・トゥイス
特殊効果:アレック・ギリストム・ウッドラフJr.ジョー・パンケークH・バークレー・アーリス,アマルガメイテッド・ダイナミクス・インク(ADI)
視覚効果:アリエル・ヴェラスコ・ショウジャネット・マズウェル,Ollin Studio,Hybride,CAFE FX,ZOIC STUDIO
プレ・ヴィズ:チャーリー・イトゥリアーガ,ロビン・L・ダーシー,Image Engine
スタント:87Eleven
全世界共通テーマソング:浜崎あゆみ「Rule」(avex trax)
ドラゴンボール・エボリューション キャスト
孫悟空:ジャスティン・チャットウィン
高校3年生。おとなしく冴えない少年。幼い頃から祖父の悟飯のもとで武術の鍛錬を受けている。同級生のチチに憧れを抱いているが積極的になれずに内気であり、チチの甘い妄想に浸っている余りに授業をろくに聞かず、ケイリー・フラーをはじめとするいじめっ子から「変人」呼ばわりされている他、いじめを受けている。誕生日に殺された祖父の遺言でピッコロの野望を阻止するためドラゴンボールを探す旅に出る。野生児のように育てられていた原作に対し、本作では文明的な環境で育っており学校で教育を受けている。
孫悟飯:ランドール・ダク・キム
悟空を拾い育てた優しい祖父。70代の老人だが熟練した武道家で、幼き頃から悟空に武術を教える。ピッコロにより殺害された後は悟空の夢の中に現われて助言をする。
亀仙人:チョウ・ユンファ
大柄な中年。別名「武天老師」。悟飯の師匠で武術家。気がよくテンションが高い。悟飯の教育で基本的な武術を身につけている悟空にドラゴンボールを探す道中、短期で訓練する。必殺技「かめはめ波」を悟空に伝授する。
ブルマ・ブリーフ:エミー・ロッサム
20代のインテリの科学者。ドラゴンボールのエネルギーを発電に利用しようと研究している。父親の持っていたドラゴンボールをピッコロの部下マイに奪われたため、自身の発明品である液晶画面のDBE(ドラゴンレーダー)を用いて探す。戦う時は、2丁拳銃を使う。原作のようなわがままでお転婆な性格ではなく男勝りで非常にタフである。
ヤムチャ:パク・ジュンヒョン
旅人から金をくすねる盗賊。砂漠の洞穴の罠にかかった悟空たちから荷物を横取りしようとするが、武天老師に脅されて、しぶしぶ仲間になる。ドリルと飛行形態に変形可能な自動車を所持している他、本人も高い実力の持ち主である。原作では強敵に動じながらも戦う仲間想いな青年だったが、映画では終盤大猿に襲われながらも生き延び、ブルマを殺そうとするマイをブルマから託された銃で射殺している。
ピッコロ大魔王:ジェームズ・マースターズ
かつて2000年前に地球を破滅寸前まで追いやった魔族。正体ははるか昔に地球にやってきた異星人ナメック星人で、劇中孫悟飯と悟空は大魔王の正体が「ナメック星人」であることを知っている。「マフーバ」によって2000年間幽閉されていたが、現代において復活し悟飯を殺害、次の日食が起こる日までにドラゴンボールを集めて世界を征服しようと企む。悟空の出生の秘密を知っている。復活した経緯は不明。死闘の末、悟空に敗れるもエンディングの途中で生きていたことが明らかになる。
原作のような触角はなく、服装は原作での道着姿ではなくパワードスーツのような装備となっている。
マイ:田村英里子
ボブカットが特徴的な武術の達人。原作ではピラフの手下だったが、本作ではピッコロ大魔王の部下で最も有能な実力者でコミカルさもない。変身能力を有しており、悟空を欺くためにチチに変身する。その後ブルマと勝負、ブルマを殺害寸前まで追い込むがヤムチャによって射殺される。
チチ:ジェイミー・チャン
悟空の同級生で憧れの存在。清楚なルックスとは裏腹に武道を習っており実力もあり、悟空の力を知って以後よきライバル兼恋人となる。
セキ:関めぐみ
ストーリーの鍵を握る巫女。服装は中国の民族衣装である。
シフ・ノリス:アーニー・ハドソン
亀仙人の師匠。亀仙人に「マフーバ」を授ける。原作における武泰斗に当たる人物。
アガンデス:リチャード・ブレーク
ケイリー・フラーの親友で悟空の同級生。アメフトをしている大柄のラテン系の青年でいじめっ子。
ケイリー・フラー:テキサス・バトル
アガンデスの友人でクラスのボス的存在。アガンデスと同じくいじめっ子。チチと親しくする悟空のことを嫌っている。