ドクター・ドリトルは、2020年公開のアメリカ合衆国の映画。ドリトル先生と仲間(ルビ:どうぶつ)たちが大海原に乗り出す壮大なアクション・アドベンチャー!!旅の中で明らかとなっていく、ドリトル先生の過去、国を揺るがす陰謀……物語はめまぐるしく動き出す。「アイアンマン」「シャーロック・ホームズ」のロバート・ダウニーJr.が次に選んだキャラクターは≪動物と会話ができる名医≫ドクター・ドリトル!!
ドクター・ドリトル 映画批評・評価・考察
ドクター・ドリトル(原題:Dolittle)
脚本:32点
演技・演出:16点
撮影・美術:18点
編集:8点
音響・音楽:8点
合計82点
エディ・マーフィー版のドクター・ドリトルは、エディの話術で成立していたコメディ作品でしたが、今作は迫力あるCGによるスケール感や豪華声優を揃えアドベンチャー映画として魅力的な作品となっています。
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ドクター・ドリトル あらすじ(ネタバレ)
「動物と会話できる」という特殊能力を持った獣医で医者であるジョン・ドリトルは、かつてはその功績でヴィクトリア女王から動物保護区を与えられた名医であったが、冒険家である妻のリリー・ドリトルを海難事故で失い、今や人との関わりを避けて生きる、世捨て人となっていた。
ある日、猟師の叔父に育てられながら狩猟を嫌がる少年トミー・スタビンズは、自分が誤って撃ってしまったリスのケヴィンの治療のためジョンの屋敷を訪れる。トミーは、屋敷に住む動物たちと会話しながらケヴィンの治療に当たるジョンの姿に魅せられ、ジョンの助手になりたいと申し出る。時を同じくして、ヴィクトリア女王の使いであるレディ・ローズが、病気となった女王の治療をジョンに求めてやってくる。屋敷から出たくないジョンは一時断るが、屋敷を含んだ動物保護区が女王の権限で存続しており、女王が死ねば保護区指定が解除され、屋敷を追い出されることに気づき、やむなくバッキンガム宮殿へ向かう。
病床の女王を診察したジョンは、部屋で飼われていたタコのレオナと会話し、その原因がなぜか紅茶に含まれていた「ベラドンナの毒」が原因であると見抜くと、唯一の治療薬であり、妻リリーが探し求めていた「エデンの樹の果実」を求めて大海原へ旅立つことを決める。トミーは一時自宅へ返されるが、ジョンのパートナーであるオウムのポリーの計らいで、旅に同行することになる。
一行は一路、リリーの故郷である海賊島へ進路を取る。道中、ジョンの大学時代の同期であり、彼をライバル視する医師のブレア・マッドフライに襲撃されるが、クジラのハンフリーの助けを得て、窮地を脱する。
海賊島に着いたジョンは、トミーとともに海賊王ラソーリの宮殿へ忍び込む。狙いは、ラソーリが隠し持っているリリーの航海日誌だが、あえなく二人は捕まってしまう。娘のリリーをみすみす死なせたとしてジョンを恨むラソーリは、ジョンを殺そうと同じくジョンに恨みのあるトラのバリーをけしかけるが、駆け付けたポリーとゴリラのチーチーの協力で助かった。ホッキョクグマのヨシがダイナマイトで宮殿を攻撃し、混乱に乗じてジョンたちは宮殿を脱するが、港で待ち受けていたマッドフライに日誌を奪われ、船も破壊されてしまう。意気消沈するジョンに、追いついたラソーリが刃を向けるが、ラソーリは「お前を殺したいが、娘への愛がそれを邪魔する」と刃を収め、また代わりの船も譲ってくれた。
再び航海に出たジョンたちは、リリーの航海日誌を元に、遂にエデンの島へたどり着く。先に到着していたマッドフライに見つからないよう洞窟を進む一行だが、行き止まりでマッドフライに見つかってしまう。そのとき、岩場に隠れていたドラゴンが目覚め、ジョンたちもマッドフライたちもなく攻撃してくる。マッドフライは縦穴に落下、ジョンもドラゴンに捕まるが、ドラゴンに話しかけ、彼女の戦意を緩ませる。さらに、ドラゴンがひどい便秘に悩まされていることを見抜き、トミーや動物たちと協力して、彼女の腸につまっていた様々な異物を除去することに成功した。ドラゴンはお礼に、エデンの果実をジョンに渡した。
ロンドンでは、女王があわや命を落とすところだったが、寸前でジョンたちは間に合い、エデンの果実の果汁を女王に飲ませることに成功する。目覚めた女王と関係者の前で、ジョンは部屋の額縁に忍ばせておいたナナフシからの報告を受け、今回の件が貴族院のバッジリー卿による暗殺未遂事件であったと明かした。バッジリー卿の衣服からはベラドンナの入った瓶が見つかり、事件は解決した。
後日、ジョンは屋敷の門を再び開き、助手となったトミーとともに、多くの患者を診るようになった。
ドクター・ドリトル スタッフ
監督:スティーヴン・ギャガン
脚本:スティーヴン・ギャガン,ダン・グレゴール,ダグ・マンド
原案:トーマス・シェパード
原作:ヒュー・ロフティング『ドリトル先生』シリーズ
製作:スーザン・ダウニー,ジェフ・キルシェンバウム,ジョー・ロス
製作総指揮:サラ・ブラッドショウ,ロバート・ダウニー・Jr,ジョン・モーン
音楽:ダニー・エルフマン
撮影:ギレルモ・ナヴァロ
編集:クレイグ・アルパート,ニック・ムーア
製作会社:ユニバーサル・ピクチャーズ,ロス/キルシェンバウム・フィルムズ,パーフェクト・ワールド・ピクチャーズ
配給:ユニバーサル・ピクチャーズ,東宝東和
ドクター・ドリトル キャスト
ジョン・ドリトル先生:ロバート・ダウニー・Jr
トミー・スタビンズ:ハリー・コレット
海賊王ラソーリ:アントニオ・バンデラス
ブレア・マッドフライ先生:マイケル・シーン
トーマス・バッジリー卿:ジム・ブロードベント
ヴィクトリア女王:ジェシー・バックリー
リリー・ドリトル:カシア・スムトゥニアク
レディ・ローズ:カーメル・ラニアード
アーナル・スタビンズ:ラルフ・アイネソン
ベッサン・スタビンズ:ジョアンナ・ペイジ
アーナル・スタビンズ・ジュニア:ソニー・アシュボーン・サーキス
声の出演
ポリネシア / ポリー(オウム):エマ・トンプソン
チーチー(ゴリラ):ラミ・マレック
ヨシ(ホッキョクグマ):ジョン・シナ
プリンプトン(ダチョウ):クメイル・ナンジアニ
ダブダブ(アヒル):オクタヴィア・スペンサー
ジップ(イヌ):トム・ホランド
ケヴィン(リス):クレイグ・ロビンソン
バリー(トラ):レイフ・ファインズ
ベッツィ(キリン):セレーナ・ゴメス
チュチュ(アカメギツネ):マリオン・コティヤール
ミニー(フクロモモンガ):ニック・A・フィッシャー
ジェームズ(トンボ):ジェイソン・マンツォーカス
マフィア・アリ:マシュー・ウルフ
ドン・カーペンテリノ(アリ):デイヴィッド・シェインコフ
ウサギ:ウィル・アーネット
アーサー(ネズミ):ジム・カレッタ
ハンフリー(クジラ):ティム・トレロアー
レオナ(タコ):ジム・カレッタ
クライド(オランウータン):マット・キング
ドラゴン:フランシス・デ・ラ・トゥーア