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ダイ・ハード|《死んでも死なないタフなヤツ》マクレーン刑事の「運の悪い一日」はここから始まった!!

ダイ・ハード 映画
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ダイ・ハードは、1988年公開のアメリカ合衆国の映画。別居中の妻に会うため、ロサンゼルスにやってきたニューヨーク市警の刑事ジョン・マクレーンが、ドイツ人テロリストのハンス・グルーバー率いるテロリスト集団によって占拠された高層ビルで奮闘するアクション。監督はジョン・マクティアナン、脚本はジェブ・スチュアートとスティーブン・E・デ・スーザ。主演をブルース・ウィリス、敵のリーダーをアラン・リックマンが務める。タイトルの「Die Hard」は「なかなか死なない」の意。

ダイ・ハード 映画批評・評価・考察


ダイ・ハード(原題:Die Hard)

脚本:40点
演技・演出:20点
撮影・美術:20点
編集:10点
音響・音楽:10点
合計100点(満点)

タフガイのテンポの良いアクションではあるのですが、当時のアクション映画では一般的であった筋肉隆々で無敵のヒーローとは対照的な、脆弱で堕落した主人公としてマクレーンを描いたことで、ワンパターン化していたアクション映画に大きな刺激を与えました。気の利いたセリフを話し、コメディパートもこなせる俳優がアクション映画することも多くなりました。多くの模倣映画が製作されており、ダイハードみたいな映画と評される映画が多く誕生しました。今作の撮影監督でもあるヤン・デ・ボンは、「バスのダイ・ハード」と呼ばれた『スピード』を監督しました。主人公が限定された舞台で圧倒的に不利な状況と戦う物語が形式化しており、世界各国の波及しています。日本映画だと織田裕二主演の『ホワイトアウト』がありましたね。


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ダイ・ハード あらすじ(ネタバレ)

ニューヨークの刑事ジョン・マックレーン(ブルース・ウィリス)は、クリスマス休暇を妻ホリー(ボニー・ベデリア)と2人の子供たちと過ごすためロサンゼルスへやってきた。ホリーは日本商社ナカトミ株式会社に勤務し、夫と離れこの地に住んでいるのだった。ジョンは、クリスマス・イヴの今日、ナカトミの社長タカギ(ジェームズ・シゲタ)の開いている慰労パーティに出席している妻を訪ね、現代ハイテク技術の粋を極めた34階建ての超高層ナカトミビルに向かうのだった。ホリーは単身赴任によって、結婚と仕事の両立に苦しんでいたが、再会したジョンを目にすると改めて彼への愛を確認するのだった。ところがパーティも盛りあがりをみせた頃、13人のテロリストがビルを襲い、事態は混乱を極める。リーダーのハンス・グルーバー(アラン・リックマン)は金庫に眠る6億4000万ドルの無記名の債券を要求するが、タカギがそれに応じないのを見てとると、彼を射殺してしまう。そしてその現場をジョンが目撃したことにより、彼とテロリストたちの息詰まる戦いの火ぶたが切って落とされるのだった。ジョンは機転をきかせ、パトロール中のパウエル巡査部長(レジナルド・ヴェルジョンソン)に事件の重大さを知らせ、援軍を求める。その頃テロリストの一味であるテオ(クラレンス・ギルヤード・ジュニア)が金庫の暗号の解読に成功し、債券はハンスたちの手に握られた。また彼は、ホリーがジョンの妻であることをTV放送によって知り、彼女を人質にビルからの脱出を企てる。愛する妻を捕えられたジョンは、2発しか残されていない銃を片手に決死の覚悟でハンスと対決し、一瞬のアイデアの巧みさで彼を撃ち倒す。しかし安堵するジョンとホリーを、1度は彼が叩きのめしたはずのテロリストの1人、カール(アレクサンダー・ゴドノフ)が執念に狙い撃つ。1発の銃声が響き、地面に倒れたのは、しかしカールであった。彼を撃ったのは、かつてある事件で誤射して以来、拳銃を放つことができなかったパウエルだった…。事件は終結し、ジョンは今、彼との友情に、そして何より妻との愛に包まれ、クリスマスの朝を迎える喜びを噛みしめるのだった。

ダイ・ハード スタッフ

監督:ジョン・マクティアナン
脚本:ジェブ・スチュアート,スティーヴン・E・デ・スーザ
原作:『ダイ・ハード』ロデリック・ソープ
製作:チャールズ・ゴードン,ジョエル・シルバー
製作総指揮:チャールズ・ゴードン
音楽:マイケル・ケイメン
撮影:ヤン・デ・ボン
編集:ジョン・F・フィンク,フランク・J・ユリオステ
製作会社:ゴードン・カンパニー,シルバー・ピクチャーズ
配給:20世紀フォックス

ダイ・ハード キャスト

ジョン・マクレーン:ブルース・ウィリス
ニューヨーク市警察本部の刑事(階級は巡査部長)で、最も不運なタイミングで最も不運な場所に居合わせる最も不運で簡単には死なない(不死身の)男。無鉄砲な一面もあるが、偽造された身分証明書を見抜いたり、煙草の銘柄から出身国を推測するなどの刑事としての洞察力が優れており、また屋上やコンピュータ室での銃撃戦でゲリラ戦を展開したり、即席爆弾を作ったりと戦術面や工作面でも高い技術を持っている。妻のホリーはロサンゼルスで働いている。自分はニューヨークの刑事であり、辞められないと話すが、実際はホリーがすぐに舞い戻ると思っていたために同行しなかった。ホリーに誘われて訪れたナカトミ・プラザが占拠されたことを知り、テロリストグループを相手に一人で立ち向かうことになる。

ホリー:ボニー・ベデリア
ジョン・マクレーンの妻で、ナカトミ商事の重役。日系の企業では家族持ちは受けが悪いという理由から会社では旧姓の“ジェネロ”を名乗っており、それ故に夫と再会早々に結婚の概念の行き違いから諍いを起こしている。ハンス達の襲撃に遭い、更にはソーンバーグの強引な取材で身元を明かされたために危機に陥るが、最終的には夫であるジョンに助けられた。事件解決後は悪びれもしないで取材しようとするソーンバーグの顔面に強烈なパンチを見舞う。第2作では、このパンチで歯が2本折れたソーンバーグに告訴されて互いに50m以内への接近を禁止されたことが明らかになる。

アーガイル:デヴロー・ホワイト
マクレーンをロサンゼルス空港からナカトミ・プラザまで運ぶ役割を担うリムジン運転手で、今作におけるマクレーンに協力的な数少ない人物。お調子者でノリが良く、以前はタクシー運転手を務めていたこともあって多弁である。ビルの地下駐車場でマクレーンを待つうちに、ハンス達が閉鎖した駐車場から出られなくなってしまう。当初はビルで起きていることに全く気づかず呑気に酒を飲んだり恋人に電話を掛けたりしていたが、リチャードの報道によってようやく事態に気づく。終盤では脱走を図るテオを発見し、運転するリムジンで体当たりを敢行、更にテオを顔面パンチでノックアウトした。事件解決後は自力で駐車場から脱出し、マクレーン夫妻を乗せてナカトミ・プラザを後にした。

パウエル:レジナルド・ヴェルジョンソン
ロサンゼルス市警察の警察官(階級は巡査部長)。本作におけるマクレーンの相棒であり、彼に協力する数少ない人物でもある。好物はトゥインキー。妻は初子を身籠っている。過去にパトロール中、おもちゃの銃を向けてきた少年を誤射したトラウマから発砲が出来なくなっており、通常は庶務を担当している。偶然ナカトミ・プラザ付近のコンビニでトゥインキーを買い込んでいた際に司令センターからナカトミ・プラザを調べるように指示を受け、結果として事件に関わることとなる。当初は、警備員に扮したハンスの部下達の演技に騙されて一度はその場から去ろうとしたが、直後にマクレーンが投げ落としたテロリスト(マルコ)の遺体を見たことで事態を察し、すぐに応援を呼ぶ。その後は外から事件の状況を見届けていたが、終盤ではマクレーン夫妻を殺そうと追いかけてきたカールを射撃のトラウマを克服して射殺をし、2人を救う。

ハンス:アラン・リックマン
強盗グループのリーダーで、西ドイツ民族解放機構(架空の左翼テロ組織)に所属していた元テロリスト。高級なスーツを着こなした容姿や振る舞いは紳士的だが、実際は極めて冷酷且つ冷徹な性格で、役に立たないと見なした人間は容赦無く殺害する。更に強盗グループ内でも自分の制御が利かないと判断した者を見限るところもある。FBIのテロ対策を先読みする、マクレーンと互いに顔を知らない状態で鉢合わせした時には咄嗟に脱出を試みていた人質を演じる(但しマクレーンからは怪しいと見抜かれており、渡した拳銃も弾丸を抜かれていた)、マクレーンが裸足だとわかるとガラスを撃つように指示を出す、激昂する部下を抑える等の知略や統率力に長けている。エリスの「マクレーンとは長年の友人」という嘘も即座に見抜いた。ビルの金庫に保管された6億4千万ドル相当の債券奪取を目論んでおり、その計画の手始めとしてナカトミ・プラザを占拠し、更には表向きの犯行声明として世界各国で囚われているテログループの解放を要求する。終盤でのマクレーンとの対峙では、ホリーを人質に取りマクレーンを射殺しようとしたが、直後にマクレーンが背中に隠していた銃で撃たれ、ホリーの腕時計を掴んだままビルから宙吊りの状態となる。宙吊りになって尚もマクレーン夫妻を道連れにしようとしたが、最期はマクレーンによって腕時計を外されたことで単身転落死した。第3作の敵役であるサイモン・グルーバーはハンスの兄であり、弟を殺したマクレーンへの復讐が事件の動機のひとつとなっている。

カール:アレクサンダー・ゴドノフ
強盗グループの一員で、ハンスの右腕である実動部隊のリーダー。フリッツ、フランコと3人で行動している。マシンガンを撃つ際は、最初に1発撃ったあとに、ひと間おいて連射するクセがある。序盤では他のメンバーと異なりテオと共にナカトミ・プラザの正面玄関から侵入し、1階にいたガードマン達を殺害。非常に粗暴且つ好戦的な性格で、弟のトニーをマクレーンに殺された復讐心から幾度となく彼と壮絶な死闘を繰り広げる。それ故にハンスとは度々意見が衝突し、最終的に独断でマクレーンと決闘を挑んだ事からハンスに見限られてしまう。3度目の戦闘では首をチェーンで絞められた上で倒されたと思われていたが、マクレーンへの執着心から蘇生し、ビル脱出直後のマクレーン夫婦へ銃を向けるが、トラウマを克服したパウエルに射殺された。

ロビンソン:ポール・グリーソン
ソーンバーグ:ウィリアム・アザートン
エリス:ハート・ボックナー
タカギ:ジェームズ・シゲタ
フランコ:ブルーノ・ドヨン
トニー:アンドリアス・ウイスニウスキー
テオ:クラレンス・ギルヤード
アレクサンダー:ジョーイ・プルーワ
マルコ:ロレンゾ・カッチャランツァ
クリストフ:ジェラール・ボン
エディ:デニス・ヘイデン
ユーリ:アル・レオン
ハインリッヒ:ゲイリー・ロバーツ
フリッツ:ハンス・バーリンガー
ジェームズ:ウィルヘルム・フォン・ホンブルグ
ビッグ・ジョンソン:ロバート・デヴィ
リトル・ジョンソン:グランド・L・ブッシュ
ミッチェル:マット・ランダース
ハーヴェイ・ジョンソン:デヴィッド・アーシン
ルーシー・マクレーン:テイラー・フライ
ポーリーナ:ベティ・カルヴァロー
ジニー:ダスティン・テイラー
博士:ジョージ・クリスティ
ゲイル・ウォーレンズ:メアリー・エレン・トレイナー
コンビニ店員:キップ・ウォルドー
サム:マーク・ゴールドスタイン
オペレーター主任:ダイアナ・ジェームズ
オペレーター:シェリー・ポゴダ
メアリー:トレイシー・ライナー
スチュワーデス:ステラ・ホール
セールスマン:ロバート・レッサー
ガードマン:リック・チケッティ

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