ロサンゼルスは、1982年公開のアメリカ合衆国の映画。『狼よさらば』の続編でDeath Wishシリーズ全五作の二作目にあたる。 前作に続きマイケル・ウィナーが監督を務め、更にキャノン・フィルムズのメナへム・ゴーランとヨーラン・グローバスが製作として初めて参加し、今後このシリーズには欠かせないスタッフとなった。音楽は元・レッド・ツェッペリンのジミー・ペイジが映画音楽を初めて手掛けた。
ロサンゼルス 映画批評・評価・考察
ロサンゼルス(原題:Death Wish II)
脚本:28点
演技・演出:13点
撮影・美術:12点
編集:8点
音響・音楽:7点
合計68点
チャールズ・ブロンソン演じるカージーの家族や友人・知人が無残な殺され方や強姦・暴行を加えられてしまい、カージーが悪党達に復讐するシリーズ。
カージーの正義感溢れる行動の結果、免許証を落とし、それを悪党に拾われ、住所バレしてしまった事から自宅を襲撃され上にメイドは強姦され、カージーが帰宅したところを暴行される。さらに通報しようとしたメイドは殺害されてしまう。そして娘は拉致された上、強姦され、逃走しようと転落死してしまう。 初めて見たときは、トラウマになるほど、生々しいシーンだったので衝撃でした。
その結果、アマチュア刑事の異名を持つカージーの復讐劇が始まるわけです。警察や司法が裁けないこんな世の中だからこそ私刑執行というのがこのシリーズのテーマみたいなものになっています。
子供の頃、この映画を見たときは、ロサンゼルスってこんなに恐ろしい場所なのかと思ったものです。また、悪党を演じた一人に若き日のローレンス・フィッシュバーンがいたとは夢にも思わんわな普通。
ハングマンや必殺仕事人なんかが好きな人には超おすすめ映画です。
次作『スーパー・マグナム』も面白い。
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ロサンゼルス あらすじ(ネタバレ)
ロサンゼルスに住む建築家カージー(チャールズ・ブロンソン)は、KABCのキャスターで恋人のジェリ(ジル・アイアランド)と一緒に病院へ行く。ニューヨークの事件以来、療養生活を続けていた娘のキャロル(ロビン・シャーウッド)が退院するのだ。2人を連れて街をぶらついていたカージーは、5人の愚連隊に襲われ財布を奪われる。5人はケージーの家に侵入して、家政婦のロザリオを輪姦し殺害。家にもどって来たカージーを殴り、キャロルを誘拐する。彼女は廃屋で犯され逃走しようとして窓から墜落死した。
マンキーウィッツ警部の尋問に、カージーはまともに答えようとしなかった。警察の捜査など期待してないのだ。銃を持つと、下町のホテルを借り、夜の街へと出かけていく。ある夜、犯人の1人を見かけて尾行、胸に十字架をさげているのを見ると、「キリストに会いに行け」と言うなり射殺した。昼はKABC新社屋の設計をし、夜は犯人探しの日々が続く。1人、また1人、犯人は血祭りにあげられていった。
自衛市民出現と世間の評判が高まり、警察は苦慮する。ニューヨークの事件を担当したオチョア警部(ヴィンセント・ガーディニア)が、ロサンゼルスに現われた。カージーを尾行したオチョアは公園での銃撃にまきこまれる。1人逃がしたと聞いたオチョアは、カージーに「必ずやれ」と言い残して死亡。
残る1人ナーバナ(トーマス・ダフィ)は警察に逮捕され、裁判の結果、精神病院に収容された。カージーは医者に変装して病院に入り込み、ナーバナを殺す。一方、ジェリは彼の復讐殺人を知ると、婚約指輪を置いて去ってゆくのだった。
ロサンゼルス スタッフ
監督:マイケル・ウィナー
脚本:デイヴィッド・エンゲルバック
製作:メナヘム・ゴーラン,ヨーラン・グローバス
製作総指揮:ハル・ランダーズ,ボビー・ロバーツ
音楽:ジミー・ペイジ
撮影:リチャード・H・クライン
編集:ジュリアン・セミラン,マイケル・ウィナー
製作会社:キャノン・フィルムズ
配給:フィルムウェイズ・ピクチャーズ,コロンビア映画
ロサンゼルス キャスト
ポール・カージー:チャールズ・ブロンソン
ジェリ・ニコルズ:ジル・アイアランド
フランク・オチョア刑事:ヴィンセント・ガーディニア
ニューヨーク検事:J・D・キャノン
ハーマン・ボールドウィン:アンソニー・フランシオサ
マンキウィッツ警部補:ベン・フランク
エリオット・キャス:マイケル・プリンス
ニルヴァーナ:トーマス・F・ダフィ
ストンパー:ケヴィン・メイジャー・ハワード
ジャイヴァー:スチュアート・K・ロビンソン
カッター:ローレンス・フィッシュバーン
パンクカット:E・ラモント・ジョンソン