ダニー・ザ・ドッグは、2005年公開のアメリカ合衆国・イギリス・フランス合作映画。悪漢に殺人マシーンとして育てられた男が、人間的感情に目覚めていく様を描いたヒューマン・アクション。ジェット・リー×リュック・ベッソンが放つ心に突き刺さるスーパー・アクション。
ダニー・ザ・ドッグ 映画批評・評価・考察
ダニー・ザ・ドッグ(原題:Unleashed/Danny the Dog)
脚本:30点
演技・演出:16点
撮影・美術:16点
編集:8点
音響・音楽:7点
合計77点
フランスから世界に娯楽作を発信し続けるリュック・ベッソンが、「キス・オブ・ザ・ドラゴン」でも組んだアジアの星ジェット・リーと再び組み、「ミリオンダラー・ベイビー」でアカデミー助演男優賞に輝くモーガン・フリーマンを共演に迎えた話題作。ジェット・リーお得意の激しい格闘アクションが一番の見ものですが、他人を一撃で殺せる強さと子どものような純粋なハートをあわせ持つアンバランスな主人公像の造形は、「ニキータ」「レオン」のベッソンならでは。監督は「トランスポーター」のルイ・レテリエ。
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ダニー・ザ・ドッグ あらすじ(ネタバレ)
首輪を付けられた孤独な殺人マシーンのダニー(ジェット・リー)は、5歳の時に母親から引き離され、悪徳高利貸しのバート(ボブ・ホスキンス)に金儲けの道具として地下で育てられてきた。ダニーの心を唯一動かすものはピアノの旋律の記憶だったが、そんなある時、借金の取り立てのために行った骨董品倉庫で、彼は盲目のピアニスト、サム(モーガン・フリーマン)と出会う。
数日後、バートとダニーの乗る車がひどい交通事故に遭い、バートは倒れ、ダニーは命辛々脱出。無意識のうちに再び倉庫にたどり着いたダニーは、サムと再会し、彼の家に迎えられた。サムは、ピアニストを目指す18歳の養子の娘ヴィクトリア(ケリー・コンドン)と2人で暮らしていた。ダニーは彼らの愛に包まれて、幸せな日々を送るようになる。
一方、しぶとく生き残っていたバートが、ダニーを捜し回っていた。運悪くバートの手下と行き合ってしまったダニーは、地下牢へと引き戻され、バートにデスマッチの格闘場に出場させられる。しかしダニーは、殺人を頑なに拒むようになっていた。
バートはそんな彼を責めるが、だがやがて、昔の写真と、モーツァルトのピアノの旋律によって、ダニーの少年の日の記憶が蘇る。彼の母(ジャクリン・ツェ・ウェイ)を殺したのはバートだったのだ。ダニーは復讐のためバートを追い詰めるが、サムとヴィクトリアの必死の助言により、殺人は思い止まった。そしてヴィクトリアのピアノの発表会の日、彼女が弾くソナタを聴きながら、ダニーは涙を流すのだった。
ダニー・ザ・ドッグ スタッフ
監督:ルイ・レテリエ
脚本:リュック・ベッソン
製作:リュック・ベッソン,ジェット・リー,スティーヴ・チャスマン
製作総指揮:ベルナルド・グレネ
音楽:マッシヴ・アタック
撮影:ピエール・モレル
編集:ニコラ・トレンバジウィック
製作会社:ヨーロッパ・コープ
配給:アスミック・エース
ダニー・ザ・ドッグ キャスト
ダニー:ジェット・リー
サム:モーガン・フリーマン
バート:ボブ・ホスキンス
ヴィクトリア:ケリー・コンドン
ワイエス:マイケル・ジェン
ジョージー:テイマー・ハッサン
レフティ:ディラン・ブラウン
ラッフルズ:ヴィンセント・リーガン
マディ:キャロル・アン・ウィルソン