クロール -凶暴領域-は、2019年公開のアメリカ合衆国の映画。巨大ハリケーンに襲われたフロリダでワニが大量発生する。重傷を負った父親と実家に閉じ込められた大学の競泳選手ヘイリーは、父を連れて決死の脱出を図る。出演は、「パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊」のカヤ・スコデラーリオ、「プライベート・ライアン」のバリー・ペッパー。監督は、「ハイテンション」のアレクサンドル・アジャ。
クロール -凶暴領域- 映画批評・評価・考察
クロール -凶暴領域-(原題:Crawl)
脚本:28点
演技・演出:16点
撮影・美術:16点
編集:8点
音響・音楽:7点
合計75点
ホラー映画界の貴公子アレクサンドル・アジャによる期待を裏切らないワニワニパニック
「ピラニア3D」とは違った硬派な演出と痛い!ゴア描写!!
サメを遥かに超える獰猛さで水陸で人間に襲い掛かる地球最強の捕食生物=ワニと、 巨大ハリケーンという絶対に生存不可能な最恐最悪の組合せによる究極の極限状態からの サバイバルを描きます。 開始早々から一瞬たりとも気の抜けない緊張感MAXな展開と、上映時間が進むにつれ 危険度が増していく脅威に、心臓が爆発寸前の究極のサバイバルスリラーと宣伝された映画です。
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クロール -凶暴領域- あらすじ(ネタバレ)
大学生で競泳選手のヘイリー・ケラーは、フロリダ大学で開催された水泳大会に参加し、ベスト記録まで後もう一歩の好成績を収めるもスカラシップを逃す。そして帰宅時、姉のベスからカテゴリー5の巨大ハリケーンがフロリダ州に接近していること、そして父親のデイブと連絡が取れないとの一報が届いた。ヘイリーもデイブに電話をかけるが、やはり応答はない。デイブの安否が気になったヘイリーは、当局の避難勧告を無視してデイブの家へと向かった。離婚以来、デイブはコンドミニアムで一人暮らしをしていた。両親が離婚した原因の一つには、デイブがヘイリーの水泳の上達に熱を入れるあまり、夫婦関係を疎かにしたことがあった。そのため、ヘイリーはデイブと頻繁に連絡を取りつつも、自分を責め続けていたのである。デイブの家に着いたヘイリーだったが、そこには飼い犬のシュガーしかいなかった。ヘイリーはデイブがコーラル湖畔に向かったと考え、シュガーを連れて同地に行くことにした。その湖畔には、かつて一家が暮らしていた家があったのだ。
道路が冠水する中、ヘイリーとシュガーはやっとの思いでコーラル湖畔に辿り着いたが、そこにはデイブのトラックしかなかった。今は売り家となっている家の中を探している最中、ヘイリーはキッチンでデイブの電話を見つけ、更には床下から響く音を聞く。シュガーを残し地下室へ向かったヘイリーは父親を呼ぶが、返事はなく、点けられたままのラジオや工具などが散乱していた。ぬかるんだ地下室でついに見つけたデイブは意識を失って倒れており、更に肩には巨大な傷を負っていた。デイブをビニールシートに載せて引きずり、直ちに脱出しようとするヘイリー。しかし、出口まで来たところで突如巨大なアリゲーターが現れ襲ってきた。だが2人はすかさず、床下に無数にある配管でアリゲーターがその巨体故に自由自在には動けないことを利用し、かろうじて安全な場所へと避難することができた。だがヘイリーは安全圏の外に携帯電話を落としてしまったことに気付く。
床下には水が流れ込み、溺死の危険も迫ってきたため、ヘイリーはアリゲーターに気付かれないよう安全圏の外に出て携帯電話を手に取り助けを呼ぼうとするも、またしても背後から現れた2体目のアリゲーターに襲われ携帯電話も踏み潰されてしまう。負傷しながらもどうにか逃れたヘイリーは、デイブの助言で一階へ続くもう一つの通路である上げ蓋から脱出しようとするが、運悪くその上には物が置かれてあり開けなかった。だが彼女は向かいのガソリンスタンドに火事場泥棒がいるのを見つけ、ヘイリーは助けを求めようとするが、ヘイリーの合図に気づいたのも束の間、泥棒たちはあっという間にアリゲーターに食い殺されてしまう。
ウェインと相棒のピートは、ヘイリーと彼女の父親を探して古い家に到着した。ウェインが彼らを探すために家に向かう間、ピートは待ち伏せされ、ワニの群れに引き裂かれてしまう。ウェインは、クロールスペースの危険性に気づき、彼に警告しようとしたが、ワニによってクロールスペースに引き込まれ、水中でむさぼり食われてしまった。一方、逃げるための最後の努力で、ヘイリーは雨水管まで泳ぎ、そこでワニが巣を作り、卵を産んだことを発見した。
ヘイリーは、ウェインの体から取り出した銃を使用してワニを首尾よく殺し、腕が中にいる間にワニの喉を撃ち落とした。その後、彼女は雨水管を通って浸水した通りに泳ぎ出し、家に入り、居間の床をバールで開けて、デイブを溺死から救った。ヘイリー、デイブ、シュガーは、ハリケーンの目が近所の上を移動する中、慎重に外のボートに乗り込みんだ。洪水は近くの堤防を壊し、それらを家に押し戻した。
デイブとシュガーが階段を上っていくと、デイブはワニに襲われて右腕を失う。ヘイリーはキッチンの周りを移動し、廃棄された警察無線を使用して当局に遭難信号を送信した。彼女はまた、家のバスルームにワニを閉じ込めることに成功し、2階の寝室から救助ヘリコプターに旗を立てようとする。しかし、ヘイリーは、デスロールを実行しようとする別のワニに襲われた。デイブとシュガーが屋根裏部屋に逃げる間、ヘイリーはフレアでワニの目に刺し、3人全員が屋根で再会した。別のワニをかろうじて避けた後、デイブが誇らしげに見守る中、ヘイリーはフレアに火をつけて救助ヘリコプターに旗を立てるのだった。
クロール -凶暴領域- スタッフ
監督:アレクサンドル・アジャ
脚本:マイケル・ラスムッセン,ショーン・ラスムッセン
製作:アレクサンドル・アジャ,サム・ライミ,クレイグ・フローレス
製作総指揮:ジャスティン・バーシュ,グレゴリー・ルヴァスール,ローレン・セリグ
音楽:マックス・アルジ,ステフェン・スム
撮影:マキシム・アレクサンドル
編集:エリオット・グリーンバーグ
製作会社:ライミ・プロダクションズ,ファイア・アックス・ピクチャーズ
配給:パラマウント映画,東和ピクチャーズ
クロール -凶暴領域- キャスト
ヘイリー・ケラー:カヤ・スコデラリオ
デイブ・ケラー:バリー・ペッパー
ベス・ケラー:モーフィッド・クラーク
ウェイン:ロス・アンダーソン
ピート:ホセ・パルマ
マーブ:ジョージ・ソムナー
スタン:アンソン・ブーン
リー:エイミー・メトカルフ
州知事:コリン・マクファーレン