コブラは、1986年公開のアメリカ合衆国の映画。ロサンゼルスを舞台に凶悪殺人集団を相手に活躍するロス市警の刑事、通称「コブラ」の姿を描く。ポーラ・ゴズリングの小説『逃げるアヒル』を原作にしており、連続殺人事件を追う型破りな刑事の活躍を描いたアクション映画。
コブラ 映画批評・評価・考察
コブラ(原題:Cobra)
脚本:27点
演技・演出:15点
撮影・美術:15点
編集:8点
音響・音楽:7点
合計72点
シルヴェスター・スタローンの魅力たっぷりのハードボイルド・アクション映画で、当時ライバル関係になりつつあったアーノルド・シュワルツェネッガーの『ターミネーター』を意識したポスターにしている。映画の内容はビジュアルとしては面白いものの脚本は単純明快なもので、凶悪なカルト団体が何者だったのか?なんて細かいところは掘り下げていない(笑)ともかくカッコイイ!スタローンを楽しむ映画に終始していてファン必見の映画となっています。
もともと、この映画の脚本は『ビバリーヒルズ・コップ』としてスタローンが用意した物であった。スタローンは同作の主人公であるアクセル刑事役の候補になった際、コメディ色を排除し、名前をフォーリーからコブレッティ(通称コブラ)へ変更、アクション大作にしようとした。これに難色を示したパラマウントはスタローンを企画から外し、アクセル役をエディ・マーフィに決定。スタローンは却下された脚本を元に『コブラ』を製作した。
コブラ あらすじ(ネタバレ)
犯罪都市ロス。狂信的な殺人集団による連続殺人が続発し、市民を恐怖のどん底にたたきこんでいた。「未来はオレたちのものだ。ブタどもを殺せ」と叫ぶナイト・スラッシャー(ブライアン・トンプソン)に率られた一団で、手あたり次第に市民を虐殺していった。ロス市警のハミ出し刑事マリオン・コブレッティ(シルヴェスター・スタローン)は、市警内外にその名も高き一匹狼。誰もが敬遠する毒蛇のような執念さから通称「コブラ」と呼ばれている。
ある日、例の殺人凶行現場を偶然に1人の女性が目撃した。モデルを職業にしているイングリッド(ブリジット・ニールセン)だ。そして彼女は、ナイト・スラッシャーの標的となり、深夜の帰途、危機一髪のところを警察に救われた。
イングリッドのガードを担当したコブラは、一大殺人軍団を叩きつぶそうと行動を開始した。自宅にパソコンを持ち犯人割り出しに急ぐコブラ。一方、負傷して病院に入っていたイングリッドがその頃狙われたが、再び危機一髪のところを、コブラがかけつけた。
相棒の刑事と婦警を引き連れ、山の中のモーテルに逃げ込むコブラ。そこにナイト・スラッシャーの大軍団が攻めてきた。相棒の刑事がやられ、ついて来た婦警が軍団の手先であったことがわかる。
イングリッドと車で逃げるコブラは、製鉄所に逃げ込み、残りの軍団と死闘を展開、みごとに打ち勝つのだった。
コブラ スタッフ
監督:ジョージ・P・コスマトス
脚本:シルヴェスター・スタローン
原作:ポーラ・ゴズリング『逃げるアヒル』
製作:メナヘム・ゴーラン,ヨーラム・グローバス
製作総指揮:ジェームズ・D・ブルベイカー
音楽:シルヴェスター・リーヴァイ
撮影:リック・ウェイト
編集:ドン・ジマーマン,ジェームズ・R・シモンズ
製作会社:キャノン・フィルムズ
配給:ワーナー・ブラザース
コブラ キャスト
“コブラ”マリオン・コブレッティ警部補:シルヴェスター・スタローン
イングリット・ヌードセン:ブリジット・ニールセン
ナイト・スラッシャー:ブライアン・トンプソン
トニー・ゴンザレス巡査部長:レニ・サントーニ
モンテ警部補:アンドリュー・ロビンソン
ナンシー・ストーク:リー・ガーリントン
シアーズ警部:アート・ラフルー
チョ:ジョン・ハーツフェルド
ハリウェル警察長:ヴァル・エイヴリー
ダン:デヴィッド・ラッシュ
スーパーマーケット・キラー:マルコ・ロドリゲス
ウェイトレス:ニナ・アクセルロッド
看護婦1:デボラ・ダルトン
看護婦2:ドロシー・マイヤー
看護婦3:カレン・コンダジアン
警察官:ロジャー・アーロン・ブラウン
リポーター:レスリー・モリス