未知との遭遇は、1977年に公開されたアメリカ合衆国の映画。世界各地で発生するUFO遭遇事件と、最後に果たされる人類と宇宙人のコンタクトを描いた映画。アカデミー賞を撮影賞、特別業績賞(音響効果編集)の2部門で受賞したほか、英国アカデミー賞のプロダクションデザイン賞も受賞。
未知との遭遇 映画批評・評価・考察
未知との遭遇(原題:Close Encounters of the Third Kind)
脚本:27点
演技・演出:13点
撮影・美術:17点
編集:4点
音響・音楽:10点
合計71点
その後の宇宙人のイメージを決定づけた作品で、後のSF作品やミステリー作品などに多大な影響を与えています。キャストはスピルバーグファミリーみたいな感じで、スピルバーグの初期作品のキャストが多く出演しています。また、デビューして間もないカール・ウェザースやランス・ヘンリクセンが出演していたりもします。
正直、序盤のミステリーホラー要素や、中盤のサスペンス要素など、凝った演出があるんですが、はっきり言って面白くないし、退屈です。好奇心でみる映画だと思うんですが、ジョン・ウィリアムズの音楽とラストシーン宇宙船の印象が強く、それ以外のシーンは、ほとんど覚えてられない作品でした。SF映画ではお馴染みの怪しげな政府職員登場や、宇宙人とのコンタクトシーンでは今作のオマージュが良く見られます。現在活躍中のクリエイターの子供時代に強いインパクトを与えた作品なのは間違いないです。
未知との遭遇 あらすじ
バミューダトライアングルで行方不明になった戦闘機群や巨大な貨物船が、砂漠に失踪当時の姿のまま忽然と姿を現した。謎の発光体が米国内外で目撃され、原因不明の大規模停電が発生。発電所に勤めるロイ・ニアリーも停電の復旧作業に向かう途中、不可思議な機械の誤作動を起こす飛行物体と遭遇。それが放つ閃光を浴びて以後理由も判らないまま、憑かれたようにUFOの目撃情報を集め出し、枕やシェービング・クリームに漠然と山のような形を見出すようになる。インディアナ州に住む少年バリー・ガイラーは家の台所に入り込み冷蔵庫を漁っていた「何者か」と鉢合わせするが、恐れる様子も無く後を追い掛け、その母のジリアンも深夜外に出て行った息子を連れ帰ろうとする途中で飛行物体の編隊と遭遇し閃光を浴び、ロイ同様に山の姿を描くようになる。
飛行物体の群れにバリー少年が連れ去られる(アブダクション)など謎の現象が続く中、フランス人UFO学者のクロード・ラコームは異星人からの接触を確信し、「彼ら」と直接面会する地球側の「第三種接近遭遇」プロジェクトをスタートさせる。「彼ら」からのデータ送信をキャッチしそれが地上の座標を示す信号で、ワイオミング州にあるデビルスタワー(悪魔の塔)という山を指し示していた。軍も出動し有毒ガス漏洩を偽装して住民が退避させられるがニュースで報じられた事によってロイとジリアンは探し求めていた奇妙な形の山がデビルスタワーである事を確信。州境を越えデビルスタワーを目指す。
デビルスタワーに陣取ったラコームらプロジェクトチームの目前に飛行物体の編隊が現れ、チームが送った信号に反応を示して飛び去った。関係者達は歓声を上げるが、直後山の背後から「彼ら」の母船とみられる巨大な円盤が重低音を響かせながら出現する。
未知との遭遇 スタッフ
監督:スティーヴン・スピルバーグ
脚本:スティーヴン・スピルバーグ
製作:ジュリア・フィリップス,マイケル・フィリップス
音楽:ジョン・ウィリアムズ
撮影:ヴィルモス・ジグモンド,ラズロ・コヴァックス
編集:マイケル・カーン
配給:コロンビア映画
未知との遭遇 キャスト
ロイ・ニアリー:リチャード・ドレイファス
ロニー・ニアリー:テリー・ガー
ジリアン・ガイラー:メリンダ・ディロン
クロード・ラコーム:フランソワ・トリュフォー
デヴィッド・ロフリン:ボブ・バラバン
バリー・ガイラー:キャリー・ガフェイ
ロバート:ランス・ヘンリクセン
農夫:ロバーツ・ブロッサム
ワイルドビル:ワーレン・J・ケマーリング
ベンチリー:ジョージ・ディセンゾ
プロジェクトリーダー:J・パトリック・マクナマラ
ジャン・クロード:フィル・ダッズ
チームリーダー:メリル・コナリー
ラリー・バトラー:ジョセフ・ソマー
MP(憲兵):カール・ウェザース
トビー・ニアリー:ジャスティン・ドレイフス