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セル|携帯電話が人間を狂暴化、謎の生命体”奴ら”となって襲い来る!

セル
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セルは、2016年公開のアメリカ合衆国の映画。携帯電話を媒介に、次々と人間が謎の生命体となり狂暴化。終わりなき殺戮が世界を阿鼻叫喚の地獄の状況に突き落とす。身近な機器が引き起こす恐怖の展開は、キング特有の世界観を表し、無慈悲な映像が不穏な世相を描き出す。

セル 映画批評・評価・考察

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セル(原題:Cell)

脚本:23点
演技・演出:14点
撮影・美術:14点
編集:7点
音響・音楽:6点
合計64点

モダン・ホラー作家としてベストセラーを次々生み出し、『キャリー』『シャイニング』『ミザリー』『ミスト』ほか映画化作品も多数のスティーヴン・キング原作の映画化最新作! キング自ら脚本を手がけ、『パラノーマル・アクティビティ2』のトッド・キップ・ウィリアムズ監督によって現代の新たな恐怖を描く!

主人公のクレイに製作総指揮も務めたジョン・キューザック。旅の仲間となるトムに名バイプレイヤー、サミュエル・L・ジャクソン。二人は同じキング原作の「1408号室」(2007)以来の共演。紅一点アリスに、『エスター』で強烈な印象を残した新星イザベル・ファーマン。絶妙な配役が、キングの世界観を盛り立てる!


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セル あらすじ(ネタバレ)

ボストン国際空港に降り立ったコミック作家のクレイ・リデルは、グラフィックノベルを出版するという夢が叶うことになり、妻のシャロンに電話をかける。自らの浮気が原因で、1年前から妻や息子のジョニーと別居していたクレイは家族との和解を願い、マンチェスター行きの飛行機に乗ろうとしていた。携帯電話のバッテリーが切れたため、公衆電話で改めてシャロンに電話をかけ直すと突然、携帯電話に電子信号(後に「パルス」と呼ばれる)が流れ、携帯電話を使用していた人たちが狂暴な人間へと変貌してしまう。訳も分からぬままターミナルの混乱から逃れたクレイは、地下鉄の車内で生存者たちと出会う。車掌のトム・マッコートは、車両を捨ててトンネルを抜けることを提案する。クレイはその提案に賛同し、マイクと名乗る若者も加わって3人で空港からの脱出を試みる。

トンネルの出口付近で、マイクは後に「フォナー」と呼ばれることになる感染者に襲われ殺されてしまう。残った2人は、2人の存在に気づいたフォナーたちが駆け寄って来るトンネルの出口には向かわず非常梯子で上の通りへと脱出する。クレイはトムを自分のアパートへ案内する。その夜、クレイの部屋の上の階に住む10代の少女アリス・マックスウェルが怯えた様子でクレイたちの元を訪ねてくる。血まみれで精神的に不安定な彼女は、自らの身を守るために母親を殺したのであった。アリスが加わり、3人はボストンから脱出することを決意する。シャロンとジョニーを探すためにニューイングランドを北上する3人は、ある家から武器を手に入れ、フォナーの群れに追われて近くの川へ逃げる。フォナーから身を隠しながら、群れが口から謎の信号を発し、集団で歩き出すのを目撃する。

日没後、3人は私立学校にたどり着き、校長のチャールズ・アーダイと生徒のジョーダンという2人の生存者と出会う。チャールズは、フォナーがハイヴマインドを発達させ、テレパシーを持つようになったと仮説を立てる。彼はクレイたちに学校の陸上競技場にて何千ものフォナーが眠っている光景を見せる。チャールズは、スタジアムのガスポンプと噴霧器トラックを使ってフォナーを焼き尽くす計画を立てていた。そこで、クレイたちもその計画に協力することにする。クレイとトムがフォナーの上にガソリンを噴霧しながらトラックを走らせ、チャールズがそれに火をつけると、フォナーと共に火は燃え広がっていく。運の悪いことに、火がトラックに燃え移ったことで爆発しチャールズは死んでしまう。ジョーダンを含む残りの一行は、北へ向かうことにする。

廃墟となったドライブインシアターに避難して眠りについた4人は、クレイのグラフィックノベルに登場する赤いパーカーを着た汚らしい男の夢を見る。その後、彼らはロードサイドのバーで生存者の一団に遭遇する。彼らは4人に、携帯電話が通じないと言われるメイン州の州立公園「カシュワク」のことを話す。そこに行くことに同意した彼らは、バーで一夜を過ごす。生存者の一人であるサリーが、外にいたフォナーに呼び起こされ、ドアに耳を澄ましたことでパルスが感染してしまう。フォナーへと変貌した彼女は口からパルスを発せるようになり、生存者たちを次々とフォナーへと変えていった。トムとジョーダンを襲う彼らから、トムを救い出したアリスであったが、サリーから頭を殴打されてしまう。トムによってサリーは銃で射殺される。一行はアリスを外に連れ出すが、アリスは頭の傷により息絶えてしまう。

その後、一行は眠ることが出来ないレイ・ホイゼンガとその友人のデニスに出会い、2人からカシュワクは赤いパーカーの男が仕掛けた罠だと聞かされる。夢に現れた赤いパーカーの男が自分の頭に考えを植えつけているとつぶやき、それを防ぐ手立てとして眠らないことを選択したレイであったが、精神的には不安定でたびたび激昂していた。山中を移動中、運転していたトラックを止めたレイは、一人トラックから降り、山の中へと入っていく。レイに誘われたクレイもまた彼を追い山の中へと入っていく。赤いパーカーの男に意識を支配されつつあると怯えるレイはクレイに携帯電話を渡し、道の終わりに着いたらそこに書いてある番号に電話するように言う。そして、彼は首に爆弾を巻いて自爆する。レイのトラックから、一行は大量のC-4爆薬を発見する。シャロンの家に辿り着いたクレイは、ジョニーがカシュワクに向かったこと、シャロンがフォナーになったことを知る。シャロンを殺したクレイは、ジョニーの居場所を突き止めようと一人カシュワクへ向かうことにする。トムは自殺行為だとクレイを止めようとするが、クレイの意志が固かったので、レイのトラックから発見した大量のC-4爆薬もろともトラックを渡し、別れを惜しむ。トムたちはクレイが生きて戻ってこれたら後を追えるように「TJD(トム、ジョーダン、デニスの名前の頭文字)」とマークを残しながら北上していく。

カシュワクでクレイは、何千人ものフォナーが電波塔の周りを巨大な輪になって歩いているのを発見する。クレイは円の中心にいる赤いパーカーの男を見つけると、男を撥ね、さらに倒れた体に何度も発砲する。その時、クレイは群れの中から自分を呼ぶ息子の声を聞き、円陣から脱出する。彼の前にフォナーとなったジョニーが現れ、赤いパーカーの男が復活する。クレイは息子を抱きしめながら、レイの携帯電話の番号に電話をかけ、トラックの爆薬を起爆し、タワーとフォナーを爆破する。その後、クレイと息子は「TJD」のマークを見つけ、クレイの友人たちのもとへ向かう。

…しかし、爆発は幻であった。クレイもまたフォナーへと変貌し、タワーの周りをぐるぐると回っているのだった。

セル スタッフ

監督:トッド・ウィリアムズ
脚本:スティーヴン・キング,アダム・アレッカ
原作:スティーヴン・キング
製作:リチャード・サパースタイン,マイケル・ベナローヤ,ブライアン・ウィッテン,シャラ・ケイ
製作総指揮:ジョン・キューザック,スティーヴン・ヘイズ,ピーター・グレアム,ベン・サッシュ,パディ・カレン,エドワード・モクタリアン,アルメン・アゲアン,ローレンス・フリード,タイラー・ホーズ,ブライアン・ポープ,ジェノ・タッツィオーリ,ザヴィエ・ジャン,マリーナ・グラシック,ジャン・コルベリン
音楽:マーセロ・ザーヴォス
撮影:マイケル・シモンズ
編集:ジェイコブ・クレイクロフト
配給:サバン・フィルムズ,プレシディオ

セル キャスト

クレイトン・”クレイ”・リデル:ジョン・キューザック
トーマス・”トム”・マッコート:サミュエル・L・ジャクソン
アリス・マックスウェル:イザベル・ファーマン
シャロン・リデル:クラーク・サルーロ
ジョニー・リデル:イーサン・アンドリュー・カスト
ジョーダン:オーウェン・ティーグ
チャールズ・アーダイ:ステイシー・キーチ
夢に現れる赤いパーカーを着た汚らしい男:ジョシュア・マイケル
レイ・ホイゼンガ:アンソニー・レイノルズ
デニス・リンク:エリン・エリザベス・バーンズ

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