カリートの道は、1993年公開のアメリカ合衆国の映画。愛する女のために足を洗おうとしながらも、周囲によっていやおうなく再び悪に手を染めざるをえなくなる男の姿を描いた犯罪ドラマ。「スカーフェイス」以来、10年ぶりにアル・パチーノとブライアン・デ・パルマがコンビが組んだ。元ニューヨーク州最高判事のエドウィン・トレスの2編の小説Calito’sWayとAfterHoursを原作に、「ジュラシック・パーク」のデイヴィッド・コープが脚本を執筆、「レイジング・ケイン」のブライアン・デ・パルマの監督で映画化。
カリートの道 映画批評・評価・考察
カリートの道(原題:Carlito’s Way)
脚本:36点
演技・演出:18点
撮影・美術:18点
編集:9点
音響・音楽:8点
合計89点
アル・パチーノ主演。鬼才ブライアン・デ・パルマ監督が華麗な映像美で描く傑作犯罪ドラマ。1975年、ニューヨーク。かつて暗黒街の大物だったカリートは、30年の刑期を5年で終えて出所した。街はすっかり仁義を失い、恋人だったゲイルと再会した彼は、足を洗い、新しい人生を歩もうとするが、親友の弁護士デイブに借りを返すため、再び抗争に巻き込まれていく…。デイブを演じるショーン・ペンの強烈な存在感も印象的です。
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カリートの道 あらすじ(ネタバレ)
1975年、ニューヨーク。カリート・ブリガンテ(アル・パチーノ)は、組織のお抱え弁護士クレインフェルド(ショーン・ペン)の尽力で、30年の刑期を5年で終えて出所した。かつては麻薬王としてならした彼も、今度こそ足を洗い、バハマのパラダイス・アイランドでレンタカー屋を営むことを夢見ていた。だが、従兄弟の麻薬取引のトラブルに巻き込まれたカリートは、心ならずも手を血で染める。彼は昔なじみのサッソ(ホルヘ・ポルセル)のディスコに、死んだ従兄弟の金を投資し、儲けを貯め始める。街はすっかり様変わりし、信頼していた仲間のラリーン(ヴィーゴ・モーテンセン)は検事となって偵察にきたうえ、チンピラのベニー・ブランコ(ジョン・レグイザモ)がのしていた。昔の恋人であるダンサーのゲイル(ペネロープ・アン・ミラー)と再会したカリートは、彼女への愛に生きることを誓う。その頃、コカインと汚れた金に溺れていたクレインフェルドは服役中のマフィアのボス、トニー(フランク・ミヌッチ)に脅され、脱獄の手引きをさせられる。彼に恩義があるカリートは断りきれずに手を貸す。だがクレインフェルドは深夜のイーストリヴァーで、脱獄したトニーとその息子フランクを殺す。間もなく彼はマフィアに命を狙われて重傷を負う。一方、ノーウォーク検事(ジェームズ・レブホーン)はカリートに、クレインフェルドの犯行を証言すれば免罪にすると司法取引を持ちかける。検事は、彼がカリートをハメようと虚偽の証言をしたテープを聞かせた。カリートは取引に応じず、裏切り者のクレインフェルドをマフィアに殺させるように仕向けてカタをつけた。ゲイルと落ち合うグランド・セントラル駅へ急ぐカリートは、追って来たトニーのもう一人の息子ヴィニー(ジョゼフ・シラーヴォ)一味と構内で壮絶な銃撃戦を演じる。ゲイルと列車に乗り込もうとした瞬間、カリートは寝返った用心棒のパチャンガの手引きでベニーに撃たれ、静かに息絶えた。
カリートの道 スタッフ
監督:ブライアン・デ・パルマ
脚本:デヴィッド・コープ
原作:エドウィン・トレス「カリートの道」「それから」
製作:マーティン・ブレグマン,マーティン・スコット・ブレグマン,ウィル・ベアー
製作総指揮:オートウィン・フレイヤームス,ルイス・A・ストローラー
音楽:パトリック・ドイル
主題歌:「You Are So Beautiful」ジョー・コッカー
撮影:スティーヴン・H・ブラム
編集:クリスティナ・ボーデン,ビル・パンコー
配給:ユニバーサル・ピクチャーズ
カリートの道 キャスト
カリート・“チャーリー”・ブリガンテ:アル・パチーノ
デヴィッド・クラインフェルド:ショーン・ペン
ゲイル:ペネロープ・アン・ミラー
ベニー・ブランコ:ジョン・レグイザモ
ステフィー:イングリッド・ロジャース
パチャンガ:ルイス・ガスマン
ノーウォーク:ジェームズ・レブホーン
ラリーン:ヴィゴ・モーテンセン