ワールド・オブ・ライズは、2008年公開のアメリカ合衆国の映画。中東とアメリカの関係をフィクションとして描いたベテラン・ジャーナリストであるデイヴィッド・イグネイシアスの小説を原作として、「ブレードランナー」のリドリー・スコットが製作・監督を手掛けたポリティカルなサスペンス・アクション。主演は、「タイタニック」のレオナルド・ディカプリオと「グラディエーター」のラッセル・クロウ。
ワールド・オブ・ライズ 映画批評・評価・考察
ワールド・オブ・ライズ(原題:Body of Lies)
脚本:32点
演技・演出:17点
撮影・美術:17点
編集:8点
音響・音楽:8点
合計82点
国際テロの時代、CIAは世界中の工作員や敵をハイテクで監視し、自国の平和のためとはいえ、数々の陰謀を実行している……。社会性の高いサスペンスを「エイリアン」のリドリー・スコット監督が彼らしい迫力とスピード感をもって描いたサスペンス・アクション。「ブラッド・ダイヤモンド」の延長を思わせるタフな主人公に扮したディカプリオと今回は狡猾な役柄のクロウ(「グラディエーター」ほかでもスコット監督と組んだ)、2人の男っぽさのぶつかり合いも見ものです。原作者は中東問題に詳しいジャーナリスト兼作家のデヴィッド・イグネイシアス。
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ワールド・オブ・ライズ あらすじ(ネタバレ)
ロジャー・フェリス(レオナルド・ディカプリオ)は、上司であるエド・ホフマン(ラッセル・クロウ)から命じられるままに潜入調査を行うCIAの敏腕工作員。今回の命令は、中東の爆破テロ組織のリーダーであるアル・サリーム(アロン・アブトゥブール)を捕えることだった。助手のバッサーム(オスカー・アイザック)とイランに潜入したフェリスは、自爆テロを命じられたジハード戦士のニザールからサリームの最新情報を得る。ホフマンからの命令でニザールを泳がせていたフェリスだが、自身の身元が漏れる危険性を感じて彼を殺す。その結果、銃撃戦に巻き込まれたフェリスは被弾し、バッサームは命を落とした。瀕死の状態から立ち直ったフェリスに、冷酷なホフマンは次の指令を下した。ニザールの資料から、サリームの隠れ家が発覚したのだ。フェリムは、ヨルダン情報局の責任者であるハニ・サラーム(マーク・ストロング)に協力を仰いだ。心を通いあわせるフェリスとハニ。しかし、そんな信頼関係もホフマンの裏工作によって壊れてしまう。それに怒ったフェリスは、ホフマンに逆らって独自でサリームを追いかける作戦を実行に移した。ところが、その途中でフェリスが思いを寄せていたイラン人の看護婦アイシャ(ゴルシフテ・ファラハニ)がサリームの組織によって誘拐されてしまった。それが罠だと知りながらも、サリームの指示に従ってアジトへとフェリスは誘導された。そんなフェリスに対して、ホフマンは何も出来なかった。サリームのアジトで拷問を受け、遂には殺されそうになったとき、救出に現れたのはハニだった。間一髪のところで、命拾いするフェリス。重症が癒えてホフマンと再会したフェリスは、CIAの組織を離れて中東に生きる決意を語る。その後ろ姿を見守るホフマンは、これまでフェリスを監視しつつけた衛星偵察システムから彼を外すよう指令を下した。
ワールド・オブ・ライズ スタッフ
監督:リドリー・スコット
脚本:ウィリアム・モナハン
原作:デヴィッド・イグネイシャス
製作:ドナルド・デ・ライン,リドリー・スコット
製作総指揮:マイケル・コスティガン,チャールズ・J・D・シュリッセル
音楽:マルク・ストライテンフェルト
撮影:アレクサンダー・ウィット
編集:ピエトロ・スカリア
製作会社:スコット・フリー・プロダクションズ,デ・ライン・ピクチャーズ
配給:ワーナー・ブラザース
ワールド・オブ・ライズ キャスト
ロジャー・フェリス:レオナルド・ディカプリオ
エド・ホフマン:ラッセル・クロウ
ハニ・サラーム:マーク・ストロング
アイシャ:ゴルシフテ・ファラハニ
バッサーム:オスカー・アイザック
ガーランド:サイモン・マクバーニー
アル・サリーム:アロン・アブトゥブール
オマール・サディキ:アリ・スリマン