ブレイドは、1998年公開のアメリカ合衆国の映画。マーベル・コミックの『ブレイド』の映画化。世界征服を企むヴァンパイア一族とそれを阻止する「ヴァンパイアハンター」との戦いを描いたアクションホラー。
ブレイド 映画批評・評価・考察
ブレイド(原題:Blade)
脚本:33点
演技・演出:15点
撮影・美術:15点
編集:8点
音響・音楽:9点
合計80点
ウェズリー・スナイプス以外に考えられない程のハマリ役にしてキレッキレのアクションシーンと当時若手俳優で異彩を放っていたスティーヴン・ドーフもヴァンパイア役にハマっていた。ブレイドの衣装は、スナイプスが着ているから様になっているようなもので、あんな衣装を着た人が町中を歩いていたら目立って仕方ないしダサすぎる。今見ると映画バイオ・ハザードシリーズも今作の影響を受けているように見えるシーンや衣装、武器がある。ストーリーは、序盤が一番スリリングに感じてしまうほど出来が良く、一気にブレイドワールドに引き込まれる。
クライマックスの儀式で無敵化したフロストとの対決シーンの見せ方に観客の賛否が分かれたのはフロストが積み上げてきた積木をあっさり壊した感じになっている事。といってもこの演出が記憶に焼き付いている事から監督の狙い通りだったのかもしれない。
ブレイド あらすじ(ネタバレ)
この世には人間の他にヴァンパイアが存在する。彼らは地下の闇に潜みながら人間との共存関係を築いているが、それを知る者は多くない。
ヴァンパイア・ハンターのブレイド(ウェズリー・スナイプス)は、黒人とヴァンパイアの混血として生まれてきた男。母親が臨月の時にヴァンパイアに襲われたのがその原因で、彼は己の忌まわしい運命を呪いつつ、世界制覇をもくろむヴァンパイア達を抹殺する使命に燃えていた。強敵クイン(ドナル・ローグ)も、一度捕らえて焼き尽くした。しかし検死に回されたその遺体は起き上がり、女医カレン(N’ブッシュ・ライト)の首を咬んで逃走する。仲間のウィスラー(クリス・クリストファーソン)がいるアジトで、血清を注入して彼女を助けるブレイド。
そんな頃、人間社会と共存し続けてきた純血ヴァンパイアのリーダー、ドラゴネッティ(ウド・キア)は、ブレイドの母を死に追いやった張本人であり、世界制覇の野望を持つフロスト(スティーヴン・ドーフ)に警告を与えていた。彼は古代予言書「マルガの再臨」を解読し、全能の力を得ようと企んでいたのだ。そしてブレイドは、ついに宿敵フロストと、彼らのアジトである暗黒院で対面する。しかしクインたちの攻撃により、危機一髪でウィスラーに助けられる有り様。やがてフロストはドラゴネッティを殺害し、独裁者になることを宣言した。
フロストが「マルガ」を蘇らせるためには、ブレイドの血が必要だった。彼はブレイドのアジトを襲い、ウィスラーは殺された。怒りに燃え、暗黒院に乗り込むブレイド。だがそこに待っていたのは、死んだはずの彼の母親だった。動揺したブレイドは捕らえられ、儀式のために血を抜かれてしまう。フロストは、ついに「マルガ」の力を得てしまった。刀を抜いて、立ち向かうブレイド。苦闘の末、ついにブレイドは宿敵をやっつけた。
しかし彼の戦いはまだ終わってはいなかった。ヴァンパイアを抹殺し続けるべく、ブレイドは冬のモスクワに現れるのだった。
ブレイド スタッフ
監督:スティーヴン・ノリントン
製作:ピーター・フランクフルト,ウェズリー・スナイプス,ロバート・インジェルマン
製作総指揮:アヴィ・アラッド,ジョセフ・カラマリ,マイケル・デ・ルカ,リン・ハリス,スタン・リー
原作:マーヴ・ウォルフマン,ジーン・コーラン
脚本:デヴィッド・S・ゴイヤー
撮影:テオ・ヴァン・デ・サンデ
音楽:マーク・アイシャム
衣装デザイン:サーニャ・ミルコヴィック・ヘイズ
撮影:テオ・ヴァン・デ・サンデ
編集:ポール・ルベル
製作会社:ニュー・ライン・シネマ,マーベル・エンタープライゼズ
配給:ニュー・ライン・シネマ,日本ヘラルド
ブレイド キャスト
ブレイド:ウェズリー・スナイプス
フロスト:スティーヴン・ドーフ
ウィスラー:クリス・クリストファーソン
カレン・ジェンソン:ヌブッシュ・ライト
クイン:ドナル・ローグ
ドラゴネッティ(ガエタノ):ウド・キア
シャーロット:エミリー・ハースト
マーキュリー:アーリー・ジョバー
ラクウェル:トレイシー・ローズ
バネッサ:サナ・レイサン
クリース:マット・シュルツ
研修医:シャノン・リー
クリーガー巡査:ケビン・パトリック・ウォルス
記録保管係パール:エリック・エドワーズ
カーティス・ウェッブ:ティム・ギニー
ヒートシーキング・デニス:ケネス・ジョンソン
遺体安置所の男:クリント・カーティス
ブラッド・クラブ用心棒:ジョン・イーノス3世
パルランティーヌ:ジャドソン・スコット
日本人ドアマン:シドニー・S・リウファウ