ビバリーヒルズ・コップ3は、1994年公開のアメリカ合衆国の映画。『ビバリーヒルズ・コップ』シリーズの3作目。人気コメディ派スター、E・マーフィ演じるタフな刑事アクセルが、ビバリーヒルズに帰ってきた! 大ヒットしたポリス・アクション・コメディの7年ぶりに作られた第3作!この映画では映画監督のジョージ・ルーカス、ジョー・ダンテ、ピーター・メダック、アーサー・ヒラー、バーベット・シュローダー、ジョン・シングルトンや音楽関係者のアル・グリーン、ロバート・シャーマン、ストップモーションアニメーターのレイ・ハリーハウゼンなどの各界の著名な人物がカメオ出演している。評価が高くヒットした前2作とは対照的に、北米での興行成績は製作費を下回り、作品および監督はゴールデンラズベリー賞にノミネートされた。
ビバリーヒルズ・コップ3 映画批評・評価・考察
ビバリーヒルズ・コップ3(原題:Beverly Hills Cop III)
脚本:26点
演技・演出:14点
撮影・美術:13点
編集:8点
音響・音楽:8点
合計69点
今作の監督はジョン・ランディスなので、1,2作目のようなアクション色が強くなく、コメディ色が強い映画となっています。大御所の監督なのでカメオ出演者は豪華でジョージ・ルーカス、ジョー・ダンテ、ジョン・シングルトン、ピーター・メダック、アーサー・ヒラー、バーベット・シュローダーなどの大物映画監督がいるかと思えば、冒頭から大物歌手のアル・グリーンが歌ってます。なかなかすごいと思うんですけど、問題は全体的にゆるい作りの映画になってしまって、前2作品のような緊張感がないんですよね。エディ・マーフィは相変わらず面白いんですけど、娯楽要素が強くなりすぎて子供向けのような映画になってしまった感じです。シリーズのファンからも酷評されることが多い映画ですが、それなりに面白いと思いますし、けっこう笑えていい映画だと思います。
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ビバリーヒルズ・コップ3 あらすじ(ネタバレ)
デトロイト市警察の刑事アクセル・フォーリーと上司のトッド警部は自動車盗難・部品故買事件を追っていたが、犯人のアジトには別の犯罪グループがおり、トッドはそのグループの主犯に撃たれて殉職する。アクセルは犯人を追跡するが、シークレットサービスの特別捜査官フルブライトに追跡を妨害されたあげく、「シークレットサービスが追っている犯人だから」として捜査を止めるように命令される。トッドの葬儀が終わったあと、アクセルはビバリーヒルズにあるテーマパーク「ワンダーワールド」のタオルが落ちていたことを突き止め、トッドの仇を討つためビバリーヒルズに向かい、連合特捜部隊の作戦本部副本部長に出世したビリーと、引退したタガートの後任フリントに協力を求める。
アクセルはフリントの紹介で、ワンダーワールドの警備責任者デワルドと会う予定だったが「面会者リストにない」と門前払いを受ける。しかたなく入場料を支払って入園したアクセルは、場内にある関係者入口からセキュリティエリアに潜入するが監視カメラから気づいたデワルドに指示された警備員に銃撃されアトラクションに逃げ込み、そこで発生したトラブルから子供たちを救い喝采を浴びるものの、直後に警備員に捕まる。アクセルは警備部長のサンダーソンに警備員に撃たれた事を伝えるが、防犯カメラには警備員が発砲した場面が映っていなかった。そこにデワルドが現れ、アクセルはトッドを射殺した際に見た犯人と同一人物だと知り殴りかかろうとするが制止され、ビリーとフリントに連れ出される。アクセルはビリーとともにデワルドが出席する全米警備会社主催の表彰式に潜入することに決め宿泊先に戻ると、そこにはワンダーワールドの警備員ジャニスと、経営者のデイブがいた。デイブはワンダーワールドで悪事が行なわれていることを伝え、行方不明になった親友が残した紙をアクセルに見せる。表彰式に潜入したアクセルはデワルドを挑発するが、トッド殺害をほのめかしたためふたたび殴りかかり、ビリーともども逮捕される。
逮捕されたアクセルはフルブライトに呼び出され、デワルドの一件に関わるのをやめてデトロイトに帰るように命令される。アクセルはビリー、フリントとともにビーチに放棄されていたデワルドの逃走車を見つけ出し、遺留物から紙幣用紙の切れ端を発見する。デワルドが偽造紙幣を発行していることを知ったアクセルは、ジャニスの協力を得てワンダーワールドの閉鎖区画に潜入し、紙幣の発行現場を目撃するが、デワルドに見付かり、園内を逃走したあげく、客を巻き込むのを防ぐため逮捕される。現場に駆け付けたフルブライトに事実を伝えるが、偽造紙幣と印刷現場を隠蔽される。アクセルはデイブと接触して、親友が残した紙が紙幣用紙だと気付く。しかし、デイブを尾行していたデワルドによってデイブが撃たれ、アクセルが犯人にされる。アクセルはデイブを病院に搬送したあとにジャニスに連絡を取るが、彼女はデワルドに捕まり、紙幣用紙を持ってワンダーワールドに来るように命令される。アクセルはビリーに連絡を取り、ひとりでワンダーワールドに向かう。
ワンダーワールドに到着したアクセルはデワルドに殺されそうになる。そこにビリーが到着し、デワルドたちと銃撃戦になる。アクセル、ビリー、そしてビリーから呼び出されたフリントの三人は園内でデワルドの部下たちと銃撃戦を繰り広げ、アクセルは負傷しながらもデワルドを射殺する。そこにフルブライトが現れ、「サンダーソンを逮捕した」と伝える。しかし、サンダーソンはフルブライトに射殺されており、すでにフルブライトがデワルドの仲間だと察知していたアクセルはこれを射殺する。事件の解決後、三人は回復したデイブに招かれワンダーワールドの式典に参加し、アクセルをイメージした新しいキャラクター「アクセル・フォックス」の誕生を祝う。
ビバリーヒルズ・コップ3 スタッフ
監督:ジョン・ランディス
脚本:スティーヴン・E・デ・スーザ
製作:メイス・ニューフェルド,ロバート・レーメ
製作総指揮:マーク・リプスキー
音楽:ナイル・ロジャース
撮影:マック・アールバーグ
編集:デール・ベルディン
配給:パラマウント映画,UIP
ビバリーヒルズ・コップ3 キャスト
アクセル・フォーリー:エディ・マーフィ
ビリー・ローズウッド:ジャッジ・ラインホル
ジョン・フリント:ヘクター・エリゾンド
エリス・デワルド:ティモシー・カーハート
ジャニス:テレサ・ランドル
オーリン・サンダーソン:ジョン・サクソン
アンクル・デイブ・ソーントン:アラン・ヤング
スティーヴ・フルブライト:スティーヴン・マクハティ
サージ(セルジュ):ブロンソン・ピンチョット
ダグラス・トッド警部:ギルバート・R・ヒル
レヴィン:ジョン・テニー
ジオリト:ジョーイ・トラボルタ
ボビー:フレッド・アスパラガス
スネーク:ルイス・ロンバルディ
キンブロー:グレゴリー・マッキニー
ロンディ:フォリー・スミス
ニュースキャスター:ジェリー・ダンフィ
トッド夫人:ハティ・ウィンストン
チケット販売員:トレイシー・メルヒオール
サンダーソンの秘書:エレイン・ケイガン
看守:ジョー・ダンテ
消防士:ジョン・シングルトン
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