ビートルジュースは、1988年公開のアメリカ合衆国の映画。若い幽霊2人が彼らの家へ引っ越して来た一家を追い出そうとするという喜劇。監督はアニメーター出身のティム・バートン。マイケル・マクドウェルとラリー・ウィルソンの原案を基にマクダウェルとウォーレン・スカーレンが脚本を執筆。アメリカでは1988年3月29日にプレミア上映されたのち、3月30日に公開され、週末興行成績で初登場から4週連続で1位になり、11週間トップ10内にとどまる大ヒットとなった。第61回(1988年度)アカデミー賞にてメイクアップ賞を受賞した。
ビートルジュース 映画批評・評価・考察
ビートルジュース(原題:Beetlejuice)
脚本:33点
演技・演出:17点
撮影・美術:15点
編集:10点
音響・音楽:9点
合計84点
ティム・バートンが最高に面白い映画を撮っていた頃の作品で、彼らしいユーモアとアイデアに溢れた映像が楽しめます。彼らしいマニアックなこだわりがある作品なので、近年の作品が好きな人には、受付けない演出や特撮があるかもしれませんが、超ハイテンションゴースト爆笑ムービーで、従来のおばけ映画を覆したホラーコメディ作品になります。ホラーコメディというジャンルは、この作品以降のようにも思えますし、世界にティム・バートンの名を知らしめた作品です。
現在では大御所の若い頃が見れる作品なので、ビートルジュース役のマイケル・キートンやアレック・ボールドウィン、ジーナ・デイヴィスがノリノリで演じている面白さもあるし、なんといっても今作のウィノナ・ライダーの可愛さが半端ないです。
ビートルジュース あらすじ(ネタバレ)
ニューイングランドののどかな田舎町に住むアダムとバーバラの夫婦は、車の運転中に事故で橋から自動車ごと転落しあえなく死んでしまう。2人は幽霊になったが、それをなかなか自覚できない。しかし家の外に出ると、サンドウォームのような怪物に襲われ、屋根裏部屋には「新しく死者になった者へのガイドブック」が置かれていたため、ようやく自覚した。
やがてその家に、ニューヨークから金儲けの機会をたえず狙っているチャールズと、一人よがりの彫刻を作っている妻デリア、前妻との娘で妙に冷めているリディアの一家が越して来た。アダムらは彼らを追い出そうと脅かすが、一家には彼らの姿は見えないらしく、まるで効果がない。ハンドブックを頼りに、後世社会(アフター・ライフ)のケースワーカー・ジュノーに相談すると、「ビートルジュースにだけは頼んではいけない」と忠告を受ける。ビートルジュースは正式にはベテルギウスといい、人間を追い出すバイオ・エクソシストの仕事をしている人物のことで、効果はないどころかトラブルが起きるだけだという。一方、一家のひとり娘である孤独なリディアは2人の幽霊の存在に気付き、彼らは仲良くなる。
ある日、チャールズが友人を呼んでパーティを開いたので、アダムらは脅かそうと試みる。その場にいたリディア以外の人物にバナナ・ボートを踊らせてみたが、彼らは驚くどころかチャールズは幽霊博物館を作って金儲けをしようと計画する。仕方なくアダムとバーバラはビートルジュースを呼び出したが、口八丁手八丁でスケベな男に呆れて早速お引き取りをねがう。デリアの友人のオーソの降霊術でアダム、バーバラが呼び出され急速に老いていく。
2人を助けようとリディアがビートルジュースを呼び出し、大騒動の末にビートルジュースは幽界にもどされ、幽霊2人とチャールズ一家は仲良く同居することになった。
ビートルジュース スタッフ
監督:ティム・バートン
脚本:マイケル・マクダウェル,ウォーレン・スカーレン
製作:マイケル・ベンダー,ラリー・ウィルソン,リチャード・ハシモト
音楽:ダニー・エルフマン
撮影:トーマス・アッカーマン
編集:ジェーン・カーソン
配給:ワーナー・ブラザース
ビートルジュース キャスト
ビートルジュース:マイケル・キートン
アダム・メイトランド:アレック・ボールドウィン
バーバラ・メイトランド:ジーナ・デイヴィス
リディア・ディーツ:ウィノナ・ライダー
デリア・ディーツ:キャサリン・オハラ
チャールズ・ディーツ:ジェフリー・ジョーンズ
オーソ:グレン・シャディックス
ジュノ:シルヴィア・シドニー
マクシー・ディーン:ロバート・グーレ
伝道師:トニー・コックス (演)/ ジャック・エンジェル (声)