ベートーベンは、1992年公開のアメリカ合衆国の映画。犬嫌いの父親がいる一家に住みついたセントバーナードの活躍を描く動物コメディ。監督はブライアン・レヴァント、製作はジョー・メジャックとマイケル・C・グロス、エグゼクティヴ・プロデューサーは「キンダガートン・コップ」のアイヴァン・ライトマン、脚本は「ミスティック・ピザ」のエイミー・ホールデン・ジョーンズとエドモンド・ダンテス、撮影は「狼たちの午後」のヴィクター・J・ケンパー、音楽はランディ・エデルマンが担当。翌年には続編の『ベートーベン2』が公開された。
ベートーベン 映画批評・評価・考察
ベートーベン(原題:Beethoven)
脚本:32点
演技・演出:18点
撮影・美術:16点
編集:8点
音響・音楽:7点
合計81点
アニマル・コメディの走り的作品で、今作の大ヒットから動物が巻き起こす珍事に人間が振り回される系のコメディ映画が量産されるようになりました。アイヴァン・ライトマンがプロデュースしているだけあって、抜群の間合いでキレのある笑いを届けてくれます。笑いの中に家族愛が描かれ、ベートベンもその一員であり意志もあるという道徳面も押さえているところもさすがですよね。
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ベートーベン あらすじ(ネタバレ)
とあるアメリカの平凡な一家・ニュートン家にペット泥棒の元から逃げ出した1匹のセント・バーナードの子犬がやってくる。エミリーを始めとした子供たちは犬が家族になると大喜びする。父親のジョージ・ニュートンは犬嫌いであり、気乗りしなかったが子供たちに懇願され、本当の飼い主が見つかるまでを条件に渋々飼うことを許可する。ベートーベンの「運命」に反応したことから「ベートーベン」と名付けられたこの犬は、ニュートン家で大きく成長する。成長したベートーヴェンは、衣類や家具を汚損するイタズラの限りを尽くすが、家族はベートーベンを可愛がっていた。
ジョージは経営する事業の拡大を目指してヴラッドとブリーの投資家夫婦と契約を結ぼうと考え、妻アリスを自分の会社で働くように頼み込む。アリスは気乗りしなかったが、夫のために仕事を受け入れてベビーシッターに子供たちの世話を頼む。しかし、ベビーシッターのデボニアが目を離した隙にエミリーがプールに落ちてしまう。エミリーは駆け付けたベートーベンに助けられるが、デボニアがこの事故をアリスに内緒にするように頼み込んだことに見兼ねたライスによってアリスの耳に届き、デボニアは解雇される。後日、ジョージは自宅にヴラッド夫妻を招いてパーティを開くが、二人は契約にかこつけて会社を乗っ取ろうと企んでおり、子供たちを侮辱したためアリスから反感を買う。ジョージはそれでも契約を結ぼうとしたが、ベートーベンが契約を邪魔したため会社を乗っ取られずに済んだ。ジョージは事業拡大のチャンスを邪魔されたことに堪忍袋の緒が切れてベートーベンを追い出そうとするがアリスに「あの犬を誇りに思うわ!だってあの連中にガツンと立ち向かってくれたし」と弁護された。
その頃、ペット泥棒の雇い主であるヴァーニックは、院長室でクライアントから弾薬の射撃実験用の大型犬を求められ、ベートーベンを手に入れようと考える。ヴァーニックは診察の名目でニュートン家を訪れ、血糊を使ってベートーベンに襲われたように偽装する。その瞬間を目撃したエミリーは両親に訴えるが、ヴァーニックに言い包められたジョージは、彼にベートーベンを引き渡してしまう。ベートーベンを引き渡したことで、ジョージは子供たちから見放されてしまうが、アリスの説得を受け、ベートーベンを取り戻すためにヴァーニックの動物病院に向かう。ヴァーニックは「あいにくあの犬は処分済だ」とウソを告げるが、彼の腕が無傷だったことに気付いたジョージは詰め寄ってヴァーニックを倒す。
ニュートン一家はヴァーニックを無灯火で尾行してペット泥棒のアジトである倉庫に辿り着く。ジョージは一人でその建物に潜入し、ベートーベンや他の動物たちを発見する。ヴァーニックがベートーベンを射殺しようとするが、天窓を突き破ってジョージが落ちてきたため、口封じのためにジョージを先に射殺しようとする。そこに子供たちが車ごとアジトに突入し、動物たちを解放してペット泥棒たちを一網打尽にする。ベートーベンは再びニュートン一家の元に戻り、ジョージもベートーベンを受け入れる。
ベートーベン スタッフ
監督:ブライアン・レヴァント
脚本:ジョン・ヒューズ
製作:ジョー・メジャック,マイケル・C・グロス,アイヴァン・ライトマン
音楽:ランディ・エデルマン
撮影:ヴィクター・J・ケンパー
配給:ユニバーサル・ピクチャーズ
ベートーベン キャスト
ジョージ・ニュートン:チャールズ・グローディン
アリス・ニュートン:ボニー・ハント
ライス・ニュートン:ニコール・トム
テッド・ニュートン:クリストファー・キャスティール
エミリー・ニュートン:サラ・ローズ・カー
ヘルマン・ヴァーニック:ディーン・ジョーンズ
ハーヴェイ:オリヴァー・プラット
ヴァーノン:スタンリー・トゥッチ
ブラッド:デイヴィッド・ドゥカヴニー
ブリー:パトリシア・ヒートン
デヴォニア:ローレル・クローニン
ペットショップ店員:メローラ・ウォルターズ
バイカー:オーラン・ジョーンズ
生徒1:ジョセフ・ゴードン=レヴィット
銃業者:リチャード・ポートナウ