バンコック・デンジャラスは、2008年公開のアメリカ合衆国の映画。完全無欠の暗殺者が犯した唯一のミスが全てを狂わせていくサスペンス・アクション。1999年の映画『レイン』を基に、同作品の監督であるパン兄弟が2008年にアメリカでセルフ・リメイクした作品。
バンコック・デンジャラス 映画批評・評価・考察
バンコック・デンジャラス(原題:Bangkok Dangerous)
脚本:24点
演技・演出:16点
撮影・美術:15点
編集:8点
音響・音楽:7点
合計70点
冷酷無比な非情な殺し屋が自ら作ったルールを破ったことで、人間らしい心を取り戻したものの、破滅に向かうストーリーなのですが、ニコラス・ケイジでなければ魅力的に見えない脚本でした。とはいえ、非常な殺し屋が恋に落ちてあっさりかつての自分を見失う感じは、かなり無理があるのでは?と思いました。悲壮感がずっと漂っている映画ですが、結局ラストまで見ていられるくらいの力はありました。
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バンコック・デンジャラス あらすじ
世界を股にかける凄腕の暗殺者ジョー(ニコラス・ケイジ)は“完璧な計画”、“痕跡の隠滅”、“契約の遵守”という自身に課した殺しのルールを頑なに守り続け、100%の成功率で仕事をこなしていた。プラハでの仕事を終え、真の引き際を悟った彼は最後の仕事の場所としてバンコックを選ぶ。4件の殺人依頼。手始めにジョーはいつものように、英語が話せて、金で動き、仕事の後に良心の呵責を覚えることなく消してしまえる現地のアシスタントを探す。その適役コン(シャクリット・ヤムナーム)を見つけたジョーは、依頼主である暗黒街の大物スラット(ニラティサイ・カルヤルーク)の連絡係を務めるダンサーのオーム(ペンワード・ハーマニー)から、暗殺司令のスーツケースを受け取る。最初の標的を片づけたジョーは逃走中に負傷、薬局に駆け込むと耳の不自由な店員フォン(チャーリー・ヤン)が応対する。身振り手振りで薬の用法を説明する彼女に、警戒心を解き思わず笑顔を見せるジョー。その後、第2、第3の依頼をこなしていったジョーは、最後の1件を前にしてかつてない違和感を覚える。最後の標的は一人の政治家だった。政治的な暗殺は元々の契約には入っておらず、彼は躊躇する。だが、引退を目前にしているという現実、そして自分の中に目覚めた変化が彼の迷いを振り払い、実行に移すことを決意させた。街を行くパレードに参加している標的に、ジョーはビルの一室から狙いを定める。彼は人生最後の引き金を引こうとするが、それが全てを狂わせる始まりだった……。
バンコック・デンジャラス スタッフ
監督:オキサイド・パン,ダニー・パン
脚本:オキサイド・パン,ダニー・パン,ジェイソン・リッチマン
製作:ノーマン・ゴライトリー,グレアム・キング,ウィリアム・シェラック,ジェイソン・シューマン
音楽:ブライアン・タイラー
撮影:デーチャー・スィーマントラ
編集:マイク・ジャクソン,カラン・パン
制作会社:ブルー・スター・エンターテインメント,サターン・フィルムズ,バーチャル・スタジオズ
配給:ライオンズゲート,プレシディオ
バンコック・デンジャラス キャスト
ジョー:ニコラス・ケイジ
コン:シャクリット・ヤムナーム
フォン:チャーリー・ヤン
オーム:ペンワード・ハーマニー
スラット:ニラティサイ・カルジャルック
アラン:ドム・ヘトラクル
USC:クリス・ヒービンク
シカゴ:ジェームズ・ウィズ