バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3は、1990年公開のアメリカ合衆国の映画。タイムマシーンで、未来、現在、過去を旅する少年と彼の親友である博士の冒険を描くアドベンチャー・シリーズの完結編。映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』の続編。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズ3部作の3番目で完結編にあたる。マイケル・J・フォックスはこの映画の撮影中にパーキンソン病の兆候が現れ、後に発病した事を自身の著書で告白している。
バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3 映画批評・評価・考察
バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3(原題:Back to the Future Part III)
脚本:36点
演技・演出:17点
撮影・美術:16点
編集:9点
音響・音楽:10点
合計88点
今作も相変わらず面白く楽しめる内容で完結編に相応しい作品に仕上がっている。西部劇の舞台がセット感がありすぎるのがやや残念なところで、シリーズの中では安っぽい印象を受けた。といっても敢えてわかりやすい誰もが知っているような西部劇の舞台にしたように思えます。1作目と2作目は印象的なシーンが多くあるものの、3作目は機関車でデロリアンを押すシーンなどがあるものの、どんな内容だったっけ?となるのも今作の特徴です。シリーズを続けて見るとやはり面白い3作目なんですけど、単体映画としては微妙だったのかもしれません。
バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3 あらすじ(ネタバレ)
前作のラストシーンで、タイムマシンのデロリアンが飛行中落雷に打たれ、ドクは1885年に飛ばされてしまった。しかし、そのドクがマーティに送られるように手配していた手紙の指示通り、マーティはPART1のラストで別れたばかりの1955年のドクと再会。1985年に帰るために鉱山に封印されたデロリアンを掘り起こす。だが、マーティ(正確にはコペルニクスというドクの犬)は鉱山付近の墓地で“エメット・ブラウン”の名が彫られた墓石を偶然発見し、手紙を書いた約一週間後に、ドクがビフの祖先であるビュフォード・タネンに銃殺されるのを知ってしまう。
ドクを救う為、マーティは1955年のドクの協力の下、修理したデロリアンで1885年へとタイムトラベルする。しかしタイムトラベルした直後、インディアンの大群に遭遇し熊にも襲われ、坂から転げ落ちて気絶してしまう。そこで自分の祖先にあたるシェイマスとその妻のマギーに助けられ、彼らの協力でヒルバレーにたどり着いたマーティだったが、不運にもビュフォード・タネンに出くわしてしまった。彼に因縁をつけられたマーティは危うく殺されそうになるが、間一髪のところでドクに助けられ、再会を果たす。
しかし肝心のデロリアンは自走不能になっていた。様々な方法を試した末、最終的に蒸気機関車でデロリアンを押して走らせる作戦を考える。だがドクは峡谷に転落して死ぬはずだった女性、クララ・クレイトンを助けた挙げ句、恋に落ちてしまう。マーティもドクを狙うビュフォードを止めようとするが、ビュフォードの挑発に乗ってしまい決闘する羽目になる。
ドクは大いに悩んだ末、クララと別れることを決心し、クララに「未来に帰る」と告げるが、クララにはそれを信じてもらえず、ドクは心に深い傷を負う。
マーティはその後、酒屋でウィスキーを飲み、酔って倒れてしまったドクを起こそうとしている途中、まだ8時前であるにも関わらずタネンに呼び出され、酔いから覚めたドクを人質に取られる。マーティはドクを救うためビューフォードと決闘し、見事勝利。2人はすぐに出発し、計画通り蒸気機関車をハイジャックしデロリアンに乗り込もうとするが、人づてにドクの話が真実だったということを知ったクララがなんと追いかけてきたのだった。
ドクはクララも連れて行こうとするが、クララは機関車からデロリアンに移動する途中、下に落ちそうになってしまう。ドクは空を飛べるスケートボード・ホーバーボードでクララを助けたが、そのせいでドクはデロリアンに乗り遅れ、ドクは帰れなくなってしまったのだった。
無事に1985年に戻ることができたマーティだったが、その直後、デロリアンが電車に轢かれ、バラバラになってしまった。もう永久にドクとは会えない、とマーティが恋人のジェニファーとドクとの別れを悲しんでいると、そこに蒸気機関車の形をしたタイムマシンが現れる。ドクは1885年に取り残された後、タイムマシンを新しく作ったのだった。ドクはクララと結婚し、2人の息子(ジュールとヴェルヌ)をもうけていた。ドクは「(自分たちのように)君たちも、いい未来を創りたまえ」といい残し、どこかへ走り去って行った。
バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3 スタッフ
監督:ロバート・ゼメキス
製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ,フランク・マーシャル,キャスリーン・ケネディ
製作:ボブ・ゲイル,ニール・カントン
脚本:ロバート・ゼメキス,ボブ・ゲイル
音楽:アラン・シルヴェストリ
撮影:ディーン・カンディ
SFX:インダストリアル・ライト&マジック
編集:アーサー・シュミット
製作会社:アンブリン・エンターテインメント
配給:ユニバーサル・スタジオ,UIP
バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3 キャスト
マーティ・マクフライ(クリント・イーストウッド)/シェイマス・マクフライ(2役):マイケル・J・フォックス
エメット・ブラウン博士 (ドク):クリストファー・ロイド
ビュフォード・“マッド・ドッグ”・タネン/ビフ・タネン(2役):トーマス・F・ウィルソン
クララ・クレイトン:メアリー・スティーンバージェン
マギー・マクフライ/ロレイン・マクフライ(2役):リー・トンプソン
ジェニファー・パーカー:エリザベス・シュー
ストリックランド保安官:ジェームズ・トールカン
チェスター(バーテンダー):マット・クラーク
酒場の老人#1:パット・バトラム
酒場の老人#2:ハリー・ケリー・ジュニア
酒場の老人#3:ダブ・テイラー
ビュフォードのギャング仲間#1:クリストファー・ワイン
ビュフォードのギャング仲間#2:ショーン・サリバン
ビュフォードのギャング仲間#3:マイク・ワトソン
ヒューバート町長:ヒュー・ギリン
運転士:ビル・マッキニー
コルト銃のセールスマン:バートン・ギリアム
有刺鉄線のセールスマン:リチャード・ダイサート
葬儀屋:マーヴィン・J・マッキンタイア
ストリックランドの息子:ケイレブ・ヘンリー
ストリックランドの副官:ドノヴァン・スコット
ダグラス・J・ニードルズ:フリー
ジョージ・マクフライ:ジェフリー・ウェイスマン
リンダ・マクフライ:ウェンディ・ジョー・スパーバー
デイヴィッド・マクフライ:マーク・マクルーア