ベイブ/都会へ行くは、1998年公開のオーストラリア・アメリカ合衆国合作映画。世にも珍しい牧羊豚の成長物語「ベイブ」の続編。本作では豚のベイブが農場経営資金を捻出するために出稼ぎに出た都会で、路頭に迷う動物たちを救う大活躍。監督・製作・脚本は「ベイブ」(製作)「ロレンツォのオイル」のジョージ・ミラー。
ベイブ/都会へ行く 映画批評・評価・考察
ベイブ/都会へ行く(原題:Babe: Pig in the City)
脚本:29点
演技・演出:15点
撮影・美術:18点
編集:8点
音響・音楽:7点
合計77点
1作目よりもメッセージ性が強く出ているので、良いところと嫌なところが演出されている作品になります。人間との交流をゆる~く楽しみたい人にはちょっと重さがあるかもしれません。前作は牧羊豚とご主人の物語が中心でしたが、今回は視点が動物たちに移っていますので、そのあたりの感じ方が人によって受け取り方が違ってくるかもしれません。まぁ最終的にはハッピーエンドなのでファミリー映画としては上々の出来栄えだったと思います。
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ベイブ/都会へ行く あらすじ(ネタバレ)
牧羊犬コンテストで優勝しベイブは一躍人気者になったが、相変わらず牧場でのんびりと過ごしていた。しかしある日、主人のホゲットはベイブのせいで大怪我をしてしまう。同じ頃、銀行が借金の返済を求めて農場を差し押さえてしまう。働けなくなったホゲットの代わりに借金を返済するために、ホゲットの妻エズメとベイブは招待されていたイベントに出席して出演料をもらうため都会へ向かった。しかし、空港に着いたエズメは麻薬の運び屋と間違えられて取り調べを受けることになり、イベントに出席できなくなってしまった。途方に暮れるエズメとベイブは親切な空港の清掃員の紹介で、ペット宿泊可能なホテルに泊まることになった。そこは犬や猫、チンパンジーやオランウータンなどが住んでいた。
ベイブはエズメが出かけている間に道化師ファグリーの部屋に迷い込み、彼のペットのセロニアスたちと一緒に仕事をすることになるが、ベイブのミスで火事を起こしてしまう。体調を崩していたファグリーは衰弱して病院に入院することになる。同じ頃、エズメはベイブを探しに街中に向かい、そこで不良たちとトラブルになり警察に逮捕されてしまう。誰もいなくなったホテルでは、チンパンジーのボブ、ズーティとベイブが食糧を探しに街中に向かうが、そこで猛犬のルテリアに遭遇し、ベイブは街中を追い回される。ベイブは橋から落ちそうになったルテリアを助けたことで彼から感謝され、同時に街中の野良犬や猫たちに慕われるようになる。
ベイブは行き場のない犬、猫たちをホテルに連れ込み一緒に一晩を過ごし、子供を生んだボブとズーティを祝福するが、その騒ぎに気付いた近隣の住人が保健所に通報したため、動物たちは保健所に連れて行かれてしまう。捕まらずに済んだベイブは、フェルディナンド、フリーリックたちと共に保健所に救出に向かう。同時に、釈放されたエズメもベイブを探して、ホテルの女主人ランドレディと共に保健所に向かう。
動物たちを助け出したベイブは保健所を脱出するが、近くのホテルのパーティー会場に紛れ込んでしまう。会場にはエズメとランドレディも現れ、ベイブたちをつまみ出そうとするホテルマンたちとの間で大騒ぎとなるが、ベイブは無事にエズメの元に戻った。騒ぎが収まった後、ランドレディはエズメと相談してホテルをパーティー会場として貸し出すことに決め、エズメはホテルの賃貸料を受け取り借金を完済し、農場を取り戻した。ランドレディは動物たちと共に農場に移住し、ベイブたちと暮らし始める。
ベイブ/都会へ行く スタッフ
監督:ジョージ・ミラー
脚本:ジョージ・ミラー,ジュディ・モリス,マーク・ランプレル
製作:ジョージ・ミラー,ダグ・ミッチェル,ビル・ミラー
音楽:ナイジェル・ウェストレイク
撮影:アンドリュー・レスニー
編集:マーガレット・シクセル,ジェイ・フリードキン
配給:UIP
ベイブ/都会へ行く キャスト
エズメ・ホゲット:マグダ・ズバンスキー
アーサー・ホゲット:ジェームズ・クロムウェル
ランドレディ:メアリー・ステイン
ファグリー・フルーム:ミッキー・ルーニー
子豚のベイブ:(エリザベス・デイリー)
アヒルのフェルディナンド:(ダニー・マン)
ボーダー・コリーのフライ:(ミリアム・マーゴリーズ)
ボーダー・コリーのレックス:(ヒューゴ・ウィーヴィング)
ズーティ:グレン・ヘドリー
ボブ:スティーヴン・ライト
セロニアス:ジェームズ・コスモ
ピットブルのルテリア:スタンリー・ラルフ・ロス
ピンクのプードル:ルシー・テイラー
フリーリック:アダム・ゴールドバーグ
ナレーター:ロスコー・リー・ブラウン